風が強く吹いている 1 (ヤングジャンプコミックス)

  • 集英社
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088774121

感想・レビュー・書評

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  • 全6巻。6巻目が2009年末に出て、その時に買い損なってしまったら、2010年7月に再販されるまで、ずっと入手不可だったというシロモノ。散々待たされて、その分期待が高かったからというのでなく、これは小説原作のコミックスとして凄く出来のいい作品だと思う。
    原作派の私にとって、映画は正直ガッカリさせられた。主演の二人とアオタケのキャスティングについては、かなりいい線をいったと思っているし、小さな場面作りは原作のイメージを壊さないように気を使った跡が見える。でも、全体を通してみると、要するに何が言いたかったのかわからない映画だったと思うし、感動もなかった。ラストを捏造しているのも、なんか意味が分からなかった。まとめ方を失敗したムリムリのダイジェスト版みたい。あと、ライバル役二人の体型が、あれで長距離ランナーを演じるのは無理だと思ったのも大きいかも。
    対して、コミックスの方は、原作がありながら、そして原作の筋を過たずに追いながら、もっと深く詳しく魅力あるキャラ造形に踏み込んでいて、特にライバル東体大のメンバーなど完全にコミック作者のオリジナルでありながら、コミックス版カゼツヨの世界にぴったりはまりこんでいる。そして何よりアオタケのメンバー10人全員をしっかり描ききり、なおかつ、作者なりに言いたいこと、メッセージが強く読後に残される。
    90分の映画とコミック6巻では尺のハンデがありすぎかもしれないけれど、6巻分にするためにコミックス作者が費やした時間や練り上げたキャラやシナリオのことを思うと、金がかかってるのは圧倒的に映画だとしても、コミックスを10回読み返した方が私としては満足感が高いと思う。
    原作の小説も素晴らしいけど、コミックス版も素晴らしい。こんなイメージでカゼツヨが生き生きと描かれるなんて、物凄く意外で物凄く嬉しい。

  • ■書名

    書名:風が強く吹いている 1-5
    著者:海野 そら太
    原著:三浦 しをん

    ■概要

    陸上界期待の逸材だったカケルは万引き犯として追われたところを
    寛政大学のハイジに救われる。連れて行かれた古アパート・竹青荘
    でなぜかシロートの住人たちと箱根駅伝を目指すことに…。直木賞
    作家・三浦しをんの傑作青春小説を大胆に漫画化!!
    (From amazon)

    ■感想

    全6巻です。

    ただし、私は5巻までしか購入出来ていないため、最終巻は読めて
    いません。

    これ、かなり面白いです。
    なんで、こんなに発行部数が少ないのか??
    六巻に至っては、生産してなさそうだし・・・・・
    めちゃくちゃ読みたいのに!

    内容は、素人10人が箱根駅伝を目指し、箱根駅伝でシード権を狙う
    という成功ストーリなのですが、それぞれの人物を丁寧に記載して
    ある点が良いです。また、全てのレースで、走者の気持ち、表情が
    非常に良く描かれており、読んでいてワクワクします。
    絵が上手いというわけではないのかもしれませんが、臨場感あふれ
    る迫力ある絵で、非常に魅力的です。(当然嫌いな人はいると思い
    ます。)

    こういうストーリーは当然ながら、既に結果ありきで話が進む事は
    誰の目にも明らかですが、そこまでの描き方が上手いと、魅力的な
    漫画になるんだな~と感じました。
    漫画を読んで、久しぶりにワクワクしました。

    入手困難ですが、オススメです。
    早く6巻が読みたいです・・

  • 原作が良かったので、自分としては珍しく漫画にも手を出してみました。・・・って、最初は表紙の絵からすると自分の趣味に合わない絵かなぁと思っていたのですが。本文は全くそんなことなかったです。
    スピード感や人物像、脳内想像を補完するに余りある描写です。原作と違うところもあるけれど、気にならないし、ハイジがかっこいいのが一番です!(笑)

  • やはりお正月は箱根駅伝。
    ということで買ってみました、漫画版「風が強く吹いている」

    メディアが違うと演出も変わってくるというのはよくあることです。原作の小説は三浦しをん作品で一番好きな作品なので、どうしても違和感が出てきちゃうんだけど、それは仕方ないですね。
    まず、小説より展開がかなり早い。
    そんなに早く箱根駅伝を目指すことにみんな納得しちゃってイイの!?みたいな早さ。
    そして走(かける)の性格設定が結構違う。よく喋る。
    でも漫画だし、喋らなければなかなかストーリーを動かしにくいのかな、とは思うので許容範囲ですけど。
    ユキ先輩の外見がイメージから大きく違ったかな。もともと書籍版のカバー絵のイメージなので、こんな優男じゃなかったというか、テニスの王子様の乾先輩がワタシ的にはユキ先輩にジャストフィットだったんだけど(笑)

    原作小説で好きなところは、全10区を丹念に描いていてそれがまた面白いんですが、漫画だとどうなんだろう。同じ様なページ配分だとちょっと冗長になりそうだし、でも箱根駅伝本番こそこの話の醍醐味だろうし。ふむ。

  • 原作素晴らしすぎたので、読むの渋ってましたが、こちらも素晴らしかった!これほどに熱くなるマンガに久々に出会いました。キャラクターがみんな生き生きしていて、読んでてすごくすごく楽しい作品です!

  • 毎週ヤンジャンは見ていたにも関わらず、なんとなく(キャラの区別がつかず)読めずにいたのですが、相方がまとめ買いしてきたのを読み始めてみたら4巻まで一気読みしてしまいました。(思わず連載中の今週分を読んでしまい、一部結果を知ってしまった^^)
    自分がスポーツしないので、この努力とか苦しさとか、本当には分からないけれど面白いです。
    "一瞬の風になれ"も良かったし、陸上モノ流行ってるのかな。
    今日、原作が文庫の新刊で出ていて即購入してしまったのですが、読んじゃうと結果が分かっちゃう・・・と思って読むかどうか迷い中。(←バカ)(2009.7.1.)

  • 原作者の三浦しをんが自身のブログで激賞していたので買ってしまいました。原作買ってないので、読んでからと思ってたのに!(結局その後文庫化待てずに原作購入。)駅伝ど素人たちが箱根駅伝を目指す物語。テーマ、絵、ストーリーがかなり好みにはまりました!カケルがかわいい・・・野良犬が懐いてきた!みたいな。(原作とは結構性格違うけど)オリジナルの部分も、うまく原作を補完していていいです!

  • 別に紹介している小説のメディアミックス漫画作品。
    少年漫画らしく、原作の少年よりギャグ風味も強く、
    キャラクター達は漫画ナイズされていますが、
    肝心の肝の部分はきちんと表現されています。
    小説はちょっととおっしゃる方におすすめ。

    個人的に漫画版の神童はかわいい。

  • 2015.1

  • マンガ版は「弱虫ペダル」みたいな王道スポーツマンガ。
    映画版とはまた違った「竹青荘」の魅力が見えてきた。

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