- Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088805931
作品紹介・あらすじ
時は大正――。事故がもとで母と右手の自由、父の期待を失い田舎に養生という名目で家を追われた青年・珠彦。世の中の全てに嫌気がさし、引き籠もりの厭世家となり果てていた珠彦のもとに、夕月という少女がやってきた。彼女は父が珠彦の世話をさせるため買ってきた嫁で…。大正ノスタルジックホンワカストーリー第一巻!
感想・レビュー・書評
-
アニメ公開を機に再読。ほんっと、夕月が健気でそれでいてしゃんとしていて可愛すぎます...!
交通事故をきっかけに利き手の自由、自尊心、母と父からの期待を失った珠彦。利き手の自由をなくした珠彦は中学中退、千葉の別荘に厄介払いさせられてしまいます。周辺の村人たちには陰口を叩かれ、外にも出れず引き篭もり生活。家族仲は冷めており、面倒を見てくれる者もいません。ただ実家はお金持ちなので、衣食住困らないという生ける屍のような暮らし。今後死ぬまで孤独で先行きの見えない人生を歩むのだと思うと、誰だって悲観的になり生きている心地はしないでしょう。まだ珠彦が青二才なところが唯一の救い。これでいい歳していたら年齢的に立ち直りが難しく、読み手にとっても夕月にとっても哀しくなります。
しかし彼の心の穴を一筋の光が差すように、少女夕月がやってきました。親の借金を肩代わりし、身売りするような形で珠彦の前に突如として現れた夕月。厭世家の彼も最初は戸惑いますが、徐々に受け入れていきます。
お互いうぶで、年の差もあまりなく、一挙一動にハラハラドキドキさせられます。美しい純愛ですねえ。そして珠子ちゃん(珠彦の血の繋がった妹)の気持ちに共感。一人の女性として、今では絶滅危惧種のような女性である夕月に尊敬・憧れの念しかありません。良妻賢母の夕月に倣って、私も頑張っていきたいです(*•̀ᴗ•́*)
夕月はもちろん、厭世家な彼もふとたまに見せる表情が愛らしくてフフフと微笑んでしまうほど、癒やされます。ひっつみ、今度作ってみよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何も知らない人が見たら二度見しそうなタイトルではあります(処女という言葉は、若い未婚の女性を指す意味でも使われていたそうです)が、とても良い物語です。
金持ちの家に生まれたが事故で母と右手の自由を失い、養生という名目で別荘に送られ、お金で買った嫁をあてがわれ…と、苦しい人生を歩み厭世家となってしまった主人公の珠彦が、明るく思いやりのある夕月に癒されて、前を向いていきます。
全5巻。魅力的なキャラクターが多く、最後まで楽しんで読みました。 -
アニメが良かったので原作も読む。138頁、ユヅが珠彦にキャラメルを食べさせてあげるコマの、珠子のギョッとした表情があまりにもツボにはまり、しばらく笑い転げた。
-
ペシミズムキャラにはもっと凄い先駆者がいるので
-
ゼブラックで読了
ゆずの素朴さが、良い味出してる! -
全巻読了
-
最高
-
全五巻、ジャンプ+にて読了。
-
兎に角、可愛い若い夫婦を見守る話。ただただヒロインが可愛いがそれに加えて厭世家と自虐気味な主人公の少年の反応もまた愛らしいので、癒しである。あと、大正時代っていいよね。ロマンだ。