彼方のアストラ (1) (ジャンプC+)

  • 集英社 (2016年7月4日発売)
4.23
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本棚登録 : 1478
感想 : 85
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  • 本 ・マンガ (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088808437

作品紹介・あらすじ

宇宙への往来が当たり前になった近未来。高校生のカナタ、アリエスら9名は“惑星キャンプ"に旅立つ。未体験の宇宙旅行に胸を躍らせながら惑星に降り立った彼らを待ち受ける、予想外の事態とは!? 近未来SFサバイバルストーリー、始動!!

感想・レビュー・書評

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  • 5巻でサクッと楽しめるナイスな作品。
    王道マンガであり、コンパクトにまとめた名作。

  • なんっじゃこりゃぁぁぁ!!!めちゃくちゃおもしろいじゃねーかぁぁぁぁ!!!!!!!

    にも関わらず、1巻時点では振り返ってみると傑出した仕掛けと呼べそうなものは特にないということに驚愕する。定番の手法と小粒のネタをあれこれ繋ぎ合わせただけの作品なのだ。「絵」も突出したものとまでは言えそうにない。なのに面白い。それもメチャクチャ面白いのだ。意外なほどに「代用品」が見つからない。ぱっと見ではどこにもオリジナリティが見当たらないのに、間違いなく個性的で上質なエンタメになっている。

    強いて言うなら間合いだろうか。ネタとネタの繋ぎのリズム、互いの距離感、間に漂わせる空気や余韻、抜け方やだらけ方にいたるまで心地いい。島田紳助やサンドウィッチマンといった芸人による漫才の研究は有名だが、掛け合いのリズムの作り方がきめ細かくできているということなのだろうか。

    実際、3人以上での喋りの流れがとにかく良くできている。これは互いの属性、関係性のバランスだけでなく具体的な「喋り」「台詞」の配役・中身が明確で元々作家がそれ用の型を意識し用意していたことの証だ。ここまで3キャラ以上の同時絡みが立体的・連鎖的に組めている漫画はそう多くはないんじゃないだろうか。笑いのセンスが合うか合わないかは人それぞれなのだろうが、この手法そのものが物語全体と調和する形で刺さっている。腕のある仕事だ。素晴らしい。

  • ジャンププラスプレゼンツ・少年少女宇宙漂流記。

    最後まで読んだいま振り返ると、あちこちに伏線が描かれている油断ならない作品。
    軽妙なセリフ・場の流れや構図により結構序盤から見事な自然さで張り巡らされている。

    先が気になるに決まっているミステリアスな展開に篠原健太先生の素晴らしい画が合わさり、ジャンプの大原則『努力・友情・勝利』まで抜かり無く盛り込まれた傑作。

    1巻のハイライトはキトリーとフニシアの雪解け。
    キトリーのヘアバンドの些細な変化の仕込み、ルカジャベリンの仕掛けにシビれる。
    シャルスが発した「ジュリア」とは?

    ギクシャクしていたメンバーにうっすら仲間意識が芽生え始めた一方、船内に通信機を壊した犯人がいる疑いが浮上…!


    カバー裏にはカナタと恩師の記念写真。



    1刷
    2021.11.13

  • 学校のキャンプへ向かった高校生たち9人。
    彼らはそこで5千光年も遠くの宇宙へと飛ばされてしまう。
    それはなぜなのか。そして、彼らは無事に帰ることができるのか。
    SFって難しそうと思う人にこそ読んでほしい漫画。
    全5巻で気持ちよく終わってて素晴らしい!

    宇宙冒険のワクワク感とサバイバル、登場人物たちのドラマ、SFの世界観や謎など、魅力が盛りだくさん!
    様々な謎と9人の距離が少しずつ埋まっていくストーリーの気持ちよさ。
    SFミステリーならではの仕込みもたくさんあって、ぜひネタバレなしで楽しんでほしい。

  • 久しぶりにジャンプ系列の少年漫画でハマりました。
    序盤におけるキャラ好感度上げ個別エピソードは高校生たちが教室でワイワイやってるような雰囲気で、舞台が宇宙なだけでちょっと災難に巻き込まれたのかな?くらいのヌルいLOSTのような雰囲気を感じていました。それだけでも女の子はみんなかわいいし、男の子も個性があって格好いい、共感しやすいキャラづけがしっかりしている作品だと思います。
    ところがそんな青春の1ページで終わらない衝撃の展開に次ぐ展開!何気ない少年少女の日常が細かく描写されているからこそ、唐突に訪れる窮地や明らかになっていく世界の真相に背筋が寒くなります。日常と非日常のメリハリがバランスよく練りこまれてる感じ。
    そこかしこに伏線が張り巡らされていますが、謎を出すだけ出して放り投げタイプでも、奇をてらいすぎて白けていくタイプでもありません。つづきが気になる展開で引き伸ばす漫画って解答編で落胆するパターンが多いんだけど、こちらはまったく王道をはずしません。意外性の中に常識的な解答を用意してくれているので、安心してつづきを楽しめます。とても面白いです。
    まだまだ序盤なので今後どうなるのか期待しつつ☆は4つで!

  • 素晴らしいジュブナイルSF。
    無人惑星サヴァイヴをもうちょっと年長向けにした感じ。
    丁寧な描写の積み重ねが物語に説得力を与える類のマンガです。
    こんなん子供の時に読んだら間違いなくSF者になる。

    大人にももちろんお勧め。
    4巻の衝撃が・・・!

  • こんなに読んでてワクワクしたのは久しぶりだったし本当に本当に面白かった!!!なんとなく展開読めたな〜と思ってから何回も想像を裏切られた
    5巻でダレずに終わるのも恋愛要素の塩梅もハッピーエンドで終わるところも全部好き

  • 私の中で好きな漫画トップ10に入るくらい好き。
    どんでん返しが好きな人なら、絶対ハマる。何が面白いのか書くのも憚られるのがもどかしい。

  • 2063年惑星キャンプに行った高校生たちが宇宙で遭難し、帰還しようとする話。
    伏線回収が素晴らしく、テンポもよく、たった5巻の中に多大な情報量がコンパクトになっているのがすごい。

  • アニメ化もされてる
    宇宙に旅に旅を出るが突如現れた謎の光に吸い込まれ遠い星についてしまった。元の地球に戻るために仲間と共に協力し合い帰還を目指す。たが帰還する中様々な闇が暴かれていく物語
    水瀬いのりさんが好きなのでアニメを最初に見ましたがとても面白かったです。

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著者プロフィール

1974年千葉県生まれ。元サラリーマンから脱サラし、約2年で漫画デビューを果たした。2005年『赤マルジャンプ』WINTER号から『レッサーパンダ・パペットショー』でデビュー。2007年『週刊少年ジャンプ』にて『SKET DANCE』の連載を開始し、人気作家となる。2010年、同作で第55回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。2016年『少年ジャンプ+』で『彼方のアストラ』を連載し、「マンガ大賞2019」で大賞を受賞した。

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