- Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088810140
作品紹介・あらすじ
ベヘムドルグから逃走する民たちを率いる通称“お頭"は、追手の兵に応戦するが劣勢に。しかし突如現れた謎の槍使いの女と仮面の男が加勢し戦況は一変する。一方アグニは、彼を崇拝する者たちのため再びある行為を余儀なくされ!?
感想・レビュー・書評
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今年のマンガ大賞第8位。3月までに四巻まで出ていて、まだ世界は明らかにされていない。四巻まで一気読み。大筋は、終末世界における超能力戦争の様相を示しているが、そういう一般概念から自由にこの話を観た方が良さそうだ。
強い再生能力のおかげで、絶対消えない火の「祝福」を受けても、燃やされながら生き抜くアグニ。妹を殺され、その復讐心が彼を生かし続けるという設定。
世界は既に「氷の魔女」(作品途中で真の原因は大氷河期時代に移ったためと明かされる)によって極寒の地になっている。生まれる前からそうなっている彼らは、支配する者とされる者とに分かれた世界で生きる。昔のことを知っているトガタは、映画を何千本も観て数百年間の退屈を生きてきた再生能力者。他にも極寒の地の外を知っている人間は、みんな映画世界の再生を願っている、という設定が、なんとなく現代の縮図のようで悲しい。
いわば、「マッドマックス」と「エックスメン」を足して二で割ったような世界。
「進撃の巨人」にせよ、これにせよ、どうして現代のマンガはこんなにも終末意識に満ちているのだろう。平安時代のように、終末思想が流行る時代がいい時代のはずがない。
物語は、いっときドラゴンボールのような能力者同士の戦いになりかけたが、直ぐにやめた。完成度からいえば、その場限りの思いつきに左右されているところがあって、統制が取れていない。それが勢いをみせているところもあるので、いいのかもしれない。
絵に勢いはあるものの、確かにマンガ大賞上位になるような普遍性には、乏しいと思う。
2017年5月26日読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
意志はあるものの巻き込まれ流され操られ祭り上げられ、アグニはなかなかヒーローらしい振る舞いをさせてもらえないなあ。
(そもそも燃えてるから複雑な思考ができない)
トガタを超えるぶっとび女が出てきたけどベクトルが似ている……
少しずつ世界観を明らかにしていくのが上手だと思う。 -
改めて読むとカニバリズムとかシヌフィル具合とか
後のタツキ先生の作品に
脈々と受け継がれてゆく良さが詰まっている。 -
もうわかんない
どういうことだろう? -
伊勢佐木町dice
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絵がスゴく上手くなったんじゃないかなって思いました。
特に女性のボディの描き方は「エロい」ですよね。
何故に皆脱ぎだす?というのはまあいいでしょう。
取り敢えず「眼福」ですしね。
師匠筋の沙村氏よりも個人的には好きです。
いやね、女性の身体のエロい要素が盛りだくさんでした。
最初は全員が欠食児童しか・・おらんがな・・・と不安
でした。設定上必然的にそうなるわけですが…。