吾峠呼世晴短編集 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
4.07
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本棚登録 : 163
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088820842

作品紹介・あらすじ

週刊少年ジャンプの俊英・吾峠呼世晴の軌跡――アニメ化も果たした連載デビュー作『鬼滅の刃』の前身となる『過狩り狩り』、本書のカバーを飾る異色作『文殊史郎兄弟』、掲載当時も話題を呼んだ『肋骨さん』『蠅庭のジグザグ』の読み切り四作品を収録。鬼才・吾峠呼世晴の神髄、ここにあり!!

感想・レビュー・書評

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  • 小数点が付けられないので4にしたが気持ち3.8くらい。
    面白くなくはないが面白い!と絶賛できるほどではない。粗削りや未熟な点も目立ち、アングラな作風は万人受けするとは思えない。正直鬼滅が爆発的にヒットしなければ短編集は出なかったと思う。
    紙質が本来のジャンプ単行本と違って高級感あるのだが、ちょっとめくりにくい……。

    鬼滅のプロトタイプとなった短編も収録されておりお馴染みのキャラも出演してるので、ファンならこれだけでも読む価値あるのではなかろうか。
    しかし敵視点から導入し、主人公(?)の登場が本編の半分以上が経過してからとなるので、設定がわかりやすいとは言えない。世界観の敷居が高い。
    他の短編も蟲の異能を宿した性格の尖った兄弟や人の邪気が見える浮世離れした青年など、王道少年誌向けというより、マイナーでマニアック路線が多い。主人公の年齢が高め(十代後半~二十代)なのもあり、 IKKIっぽい印象を受けた(個人の感想)。

    登場人物の価値観やセリフ回しは個性的。そしてこの短編集で最も印象に残ったのはマミコさん。言動からして悪役か憎まれ役だと思い込んでたのだが、後の読み切りで再登場した時の発言が素晴らしい。


    甘ったれてんじゃないわよ 人のことなんか あんたのことなんか みんな全部どうでもいいのよ
    誰かに大事にしてもらおうなんて思うんじゃないわよ
    そうしてもらえる人は運がいいの
    あんたはそんな運持ってないの
    ひねくれてるあんたを 可愛げのないあんたを 今は 誰も大事になんかしてくれないのよ
    だからせめて自分くらいは 誰にも望まれてないならせめて自分くらいは
    自分のこと大事にしてやりなさいよね

    顔も描かれない脇役にこんなずしりとくるセリフを言わせるとは……
    根底にある価値観がとてもシビア。
    主人公も炭次郎のような良くも悪くもわかりやすいタイプではなく、ダークヒーローやアンチヒーロー寄りのひねくれたヤツが多い。収録作の中ではジグザグが好感触。

    ……しかし「結婚式帰りに振袖で疾走」は無理がないか?
    あの女性が振袖であることに何ら必然性がない。

    おそらく「振袖の女の子が首を吊られて落ちる」シーンを描きたいが為のチョイスだったのだろうか、禰豆子の緊縛といい、作者の倒錯的なこだわりを感じる……。

  • 習作集。どの作品にも『鬼滅』の萌芽が散見されるのだけれど、ここから3年ほどでに現在のかたちに至ったのだと思うと、吾峠先生の成長もさることながら、編集の方の腕力にも感嘆せざるをえない‪⋯‬。「蠅庭のジグザグ」が現代的なダークヒーローといった趣きでおもしろい。

  • よいな?

  • 前日譚と言うか作者の描きたいものは最初から変わっていないんだなーと思った。

  • "「善而はまっすぐの一本道しか進めんけぇ
    川があろうが山があろうが 岩があろうが沼があろうが まっすぐまっすぐよ
    よけるさけるの選択肢がない
    見て見ぬふりの選択肢がない
    善而はずっとそんなふうで 子供の頃から損ばっかりじゃ
    でも じゃがらこそわしは そんなふうじゃからこそわしは
    善而についていてやりたかった
    底抜けに優しい人間は生きるのも大変じゃろうよ」"[肋骨さん]

    「渦狩り狩り」
    「文殊史郎兄弟」
    「肋骨さん」
    「蠅庭のジグザグ」

    装丁が豪華。どの話も独特で良いなぁ……。
    瞳の描きかたや表情のつけかたが好き。「首を吊って死ね」と3回言われてる時のジグザグさんの表情が良い。

    アニメイトで鬼滅の刃17巻と合わせて購入すると、連動購入特典の8P小冊子つき。嬉しい。
    https://www.animate-onlineshop.jp/products/privilege_detail.php?id=227695&p_type=1

  • ジャンプコミックス史上最高級の紙質。厚手で真っ白で手触りスベスベ!

  • 『鬼滅の刃』の作者・吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)による短編集。

    新人漫画賞への応募作がひとつ、ジャンプNEXT掲載作がひとつ、そして少年ジャンプ掲載作がふたつの計4作品が収録されている。

    後に進むほど作品の質が高まって構築力が増すからか、少年ジャンプ掲載作の『肋骨さん』『蠅庭のジグザグ』は特に、変わった雰囲気ながらその世界に引き込まれてしまう。美しい描き込みや、個性的な台詞回しだけでなく、底に美学が流れる少年漫画、といった趣きの作品集。

  • 吾峠さんの描く現代劇がとても新鮮。

  • 「鬼滅の刃」以前に発表された読みきり短編集、「鬼滅の刃」の原型となった「過狩り狩り」をはじめ「文殊史郎兄弟」「肋骨さん」「蝿庭のジグザグ」の4編を収録。どの話も設定は違えど、特殊な力を持った(あるいはきっかけを経て受け継いだ)主人公が人を救うために奮闘する姿が彼らの持つ欠落、自己犠牲的な精神、献身的な面と共に描かれています。「文殊史郎兄弟」「肋骨さん」が好きな内容と読後感でした。

  • 買っちゃった♡

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