鬼滅の刃 20 : ジャンプコミックス

著者 :
  • 集英社 (2020年5月13日発売)
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感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088822822

作品紹介・あらすじ

上弦の壱と交戦する岩柱・悲鳴嶼と風柱・不死川。激しさを増す戦いの中、二人の柱は痣を出現させ連携して戦うも、驚異的な強さに圧倒され続ける。そして、上弦の壱の一部を取り込み回復する玄弥だが…。激闘の行方は――!?

感想・レビュー・書評

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  • ──私たちの才覚をしのぐものが今この瞬間にも産声を上げている。
    彼らがまた同じ場所まで辿り着くだろう
    なんの心配もいらぬ
    私たちはいつでも安心して人生の幕を引けば良い
    浮きたつような気持ちになりませぬか 兄上(第175話)

    上弦の壱との戦いを収録の第20巻
    ラスボス前のバトルで、最高の戦力が全てかなぐり捨てて戦いに挑むこの絶望感は少年漫画の盛り上がりとして感動的ですらあります。

    連載は先日完結しました。「もうちょっと続くんじゃよ」にならず最高の終わり方をしたことに賛美を送りたい。
    と言ってもここ10年ほどのジャンプ人気作はほぼ引き延ばしなしで終わっているので、マンガ作品としての完成度が重視されるようになって来ているというのは読者としてはありがたい。

  • 大正ファンタジー活劇冒険譚!
    上弦の壱・黒死牟との激闘は最高潮に。
    戦いの中で明かされるのは、人間であった時の黒死牟。
    双子の弟への確執・・・そう、日の呼吸の遣い手への想い。
    いつかこれから生まれてくる子供たちが私たちを超えて
    さらなる高みへと登りつめてゆくんだ・・・兄上。
    170話~第178話を収録。
    上弦の壱の名に恥じぬ黒死牟の実力。月の呼吸も血鬼術も強力!
    痣が発現した行冥と実弥だが、苦戦を強いられる。
    そこに、死を覚悟して、再び参戦する無一郎と玄弥。
    戦いの最中、黒死牟の脳裏に過るのは双子の弟・縁壱。
    そして激戦もいよいよ決着の時を迎える。
    それぞれの闘いの巻!
    痣を出したことで今宵の内に死ぬ、鬼になれば肉体と技の保存が
    出来ると言う黒死牟に、人としての矜持を示すが如く、
    全力で立ち向かい、“透き通る世界”を駆使した、行冥。
    片腕を、そして胴までも切断されてもなお、刀を握りしめ、
    行冥と実弥を守るために刀を赫く染めた、無一郎。
    一番弱い者が一番可能性を持っているという、炭治郎の言葉が
    後押しし、血鬼術を発動し、黒死牟を固定化した、玄弥。
    自ら傷を縫ってまでも、指を切り落とされても、獅子奮迅、
    激しく攻撃を続ける、実弥。その目には涙が・・・。
    そして黒死牟。
    侍だった。長男だった。武家の跡取りだった。妻も子もいた。
    だが双子の弟がいた。最初の日の呼吸の遣い手となる、縁壱。
    その境遇を憐れんでいた弟は、類稀なる神童だった。
    彼に追いつき乗り越えたい・・・自分の心の葛藤との闘い。
    彼への嫉妬心は全てを捨てさせて、同じ鬼狩りの道へ。
    そして我欲が人間を捨てて鬼になる道へ。
    しかし、自分の望みに疑問を持ったとき・・・これが侍の姿か?
    何も手に入れず、何も残せず、燃え尽き、消し炭になって消える。
    縁壱の遺品である厳勝自身が作って渡した笛。
    鬼となって消えるまでもっていたのは何故?
    憎しみは愛情の、嫉妬は敬愛の、裏返しだったのでしょうか?

  • いや~、まさか上弦の壱との戦いだけで1冊丸々使うとは思わなかった!でも、それによって黒死牟との白熱する極限バトルが思う存分に描かれているのだから堪らない!

    月の呼吸を操り、たった一人で3人の柱を圧倒する黒死牟。上弦の壱という名に恥じない強さである
    鬼殺隊の柱の中でも強者に分類されるだろう無一郎、実弥、行冥の刃がまるで届きそうにない黒死牟の強さには眼を見張る

    でも、行冥達だって柱の名に甘んじる存在ではないわけで
    黒死牟との戦いの中で何度も限界を超え、幾つもの成長を見せ、少しずつ黒死牟を追い詰めていく流れは素晴らしいの一言!
    また、強者たちの戦いに少しでも加勢すべく自分の中に芽生えた恐れに打ち勝ち柱達と同じように限界を超えてみせた玄弥も素晴らしい

    この巻では出番のなかった炭治郎だけど、玄弥の回想にで助言を送る形で登場。出番が少ない分、限られた言葉で良いことを言っているね
    一番弱いからこそ、一番可能性がある。黒死牟と柱3人の共闘。本来、玄弥はこの戦いに交れるような強さではない。でも、だからこそ、黒死牟が全く予測していなかった一撃を放てる。それが柱たちの戦いを有利に進めてくれる

    ただ、限界の限界を超えた鬼殺隊士の更に上を超えてくるのが上弦の鬼なわけで
    まさかあの局面からあれだけ足掻いてくるとは……
    猗窩座が至りかけた『何か別の生き物』。それと同じように黒死牟も変化を始めたのだけど……。その姿こそが黒死牟を止めてしまうというのは皮肉な話

    その後に語られた黒死牟、厳勝と日の呼吸の使い手、縁壱の過去
    この過去編では現在の鬼殺隊に繋がる様々な要素が語られたね
    縁壱が使った日の呼吸がどうして竈門家に伝えられたのかはまだ判らないけれど、かなり多くの謎が明かされたような

    ただ、それと同じくらい気になってしまったのは厳勝の悔いか
    これまで登場した鬼は残虐な行為が目立つものばかりだけど、その中には今際の際に後悔や懺悔を語り人としての心を取り戻し何かしらの救いが得られることが多々有った
    けれど、厳勝にはそれがない。
    多くを持たぬが唯一無二の力を持つ縁壱に焦がれた末に全てを失った厳勝には悔いも後悔も救いもない。只々、報われないまま終わる
    別に印象的な登場をした鬼は全て救われるべきとかは思っていないけれど、ここまで報われないまま終わられてしまうとそれはそれでこちらの心に訴えかけてくるものがある……

    終ぞ勝てなかった弟が肌身離さず持っていた笛。それを切断した状態のままその身に取り込んでいた彼は一体何を思って縁壱に焦がれ続けたのだろう……

  • 20巻は哲学でした…人はなんのために生きているのか、何を成すために生きているのか。
    味方キャラも敵キャラもこんなに掘り下げてしかも泣ける、鬼滅の真髄が詰まっていました。
    そしておまけのキメツ学園の伊黒先生の説明で笑う。

  • 上弦の壱・黒死牟が倒された時に、喜ぶという感じにはならなかったな。

    「私は○○を極めたい。一番でありたい。」

    そう思う自分の前に、もし天才が現れて「自分のやっている事がそのレベルにまで達する事ができないという現実」を自分自身でわかってしまう結果になったとしたら??

    「私には○○はちょっと無理そうだから、△△を極めてみよう」

    と方向転換できればいいけれど、それができない時ってとても苦しいものなんだなって黒死牟の回想シーン見てて思ってしまった。

    「自分には○○しかない。」っていう事がわかっているからこそ余計に悔しくなるし、悩んでしまうんだろうか。

    「やりたい事をしよう」といろんなメディアで言われる中で、黒死牟のようになってしまう人が出てもおかしくない。

    気持ちの切り替えが必要という事かしら。

    …と読んだ後でアレコレ考えちゃいました。

    21巻は7月3日(金)発売予定との事で、待ち遠しいことこの上ないです。

  •  出会い頭にいきなり左手首を切断され自分の刀で壁に釘付けにされて己の死期を冷静に悟った時透無一郎の、「役に立ってから死ね!」と黒死牟に食らいついていく姿が壮絶。彼は天賦の才能があるがゆえに弱冠14歳で柱になったが、柱にならなければ死なずに済んだのではないか。彼も玄弥も刀鍛冶の里編で炭治郎と仲良くなったばかりで、こんなに早く死んでしまうのはとても悲しかった。
     あまりの残酷さに読むのを一度躊躇したが、なんとしても黒死牟を倒すという、”悪鬼滅殺”しか頭にない彼らの気迫に引き込まれて読むことができた。
     後半は黒死牟の長い回想。日の呼吸の剣士・縁壱は彼の双子の弟であり、その才能に生涯嫉妬し続けてきたという。上弦の鬼ほど、その過去は重い。そして長く生きている分孤独だ。那田蜘蛛山編の炭治郎のセリフ「鬼は虚しい生き物だ 悲しい生き物だ」が脳裏に甦る。

  • 玄弥がよい。
    上弦壱に立ち向かう、無一郎、悲鳴嶹さん、玄弥が良い。

  • 一番、人間の感情的なものが強かったような気がする。
    黒死牟。
    涙が止まらなくなった。

  • 第20巻。ジャンプの連載では無事完結できたとのことで、一安心です。
    この巻では無惨戦前の上弦の壱戦です。いやしかし良かった。素晴らしいです。
    上弦の壱、強かったですね〜。結局4人がかりで撃破。被害甚大ですが、、、
    この巻では表紙にも描かれている、「呼吸」創始者、縁壱の話しが語られます。天才だった縁壱、努力してもどうしても敵わなかった厳勝。敵とは言え、なんだか切ない話ですね。

  • 19,20読了
    上弦1,2堕ちた。

    鬼たちにもそれぞれストーリーがあって、
    好悪は別として、みんな違う所がすごい。

    それにしても…無情だ。
    鬼殺隊もどんどこ…亡くなってしまう…
    どんな姿になっても最後まで諦めない。
    辛くて、でも応援もしてて
    やっぱり目が離せない。

    さあ、無惨。

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著者プロフィール

1989年5月5日生まれ。福岡県出身。漫画家。

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