ルックバック (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
4.51
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本棚登録 : 646
感想 : 30
  • Amazon.co.jp ・マンガ (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088827827

作品紹介・あらすじ

自分の才能に絶対の自信を持つ藤野と、引きこもりの京本。田舎町に住む2人の少女を引き合わせ、結びつけたのは漫画を描くことへのひたむきな思いだった。月日は流れても、背中を支えてくれたのはいつだって――。唯一無二の筆致で放つ青春長編読切。

感想・レビュー・書評

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  • 中途半端に目覚めてしまった明け方に、Twitterから目に飛び込んできた「ルックバック」。
    あっという間に、いろんな人が、いろんな想いを呟いて、それが嬉しかったり、もどかしかったり、とにかく色んな波を社会にもたらした。

    コミックスになると聞いて、今度は紙の本で読んでみたいなって、すごく思えた。

    冒頭の、小学生の描いた四コマ漫画を中心にした構成が、めちゃくちゃ好きで。
    そこから、四年生の藤野ちゃんの、絵にのめり込んだり、冷めたりする過程が、自分のことのように感じて、いつの間にか話にハマっていた。

    そして、運命の日。
    扉一枚を隔てた世界から、京本が慌てて藤野ちゃんを追いかけるシーンも。
    勝てないと思っていた京本から熱い声援を送られて、藤野ちゃんが思わずステップを踏むシーンも。

    それが、運命の日で、良いのだと思う。

    この後の話は、ネタバレにもなるので、以下略。
    想いを表現することは、それまでに、すでに作者自身が闘ったことでもあるんだと思う。
    私は、自分のために、最後まで読めて、最後まで描いてくれて、良かったなと思ってる。

    忘れられない作品になった。お疲れ様でした。

  • チェンソーマンから知りJUMP+でもともと読んでいた。
    漫画表現の枠を拡張するような作品。
    台詞なしの描写のみで喜びや怒りをここまで表現できるのかと驚いた。
    「なぜ漫画を書くのか」という自己言及的な創作論だが、その語りに力強く大きな愛が溢れている。
    何度でも読み返したい素晴らしい作品。

  • 評判を聞いてジャンププラス上で。

  • ジャンププラスで公開されて、初めて見た時のあの心のドキドキ感は今でも忘れられません。本当に藤本タツキ先生は天才だなって実感した瞬間です。
    3週目、単行本を買えたので記録します。

    3週目でも泣いてしまった。逆に、何度も読み返す事で登場人物の心情とか行動に納得したり、深く感じる事が出来ると思う。
    読み切りで短いのに、こんなにメッセージ性があるのは本当にすごいと思った。

    《ネタバレ注意》

    【好きなシーンとか凄いなって思った所】

    ・藤野が京本に褒められた後に雨の中ステップを踏みながら帰るシーン
    心から喜んでるのが伝わってきたし、その京本のおかげでまた漫画を描くきっかけになったし、凄く好きなシーンです
    ・連載してた漫画で1冊ずつ増えていくシーンで、店の売ってる漫画へと写り変わった演出
    私が思うに。1〜10までは部屋に置いてあった漫画で11巻からはお店のやつだと思う。そうゆう演出が映画みたいで、凄くセンスがいいと思った。
    ・雪の中を歩いてコンビニへ、優秀賞で2人が喜んでるところ
    2人が手を繋いで歩いてるのが、すごく良かった。2人で頑張ってる感。
    ・チェンソーマンのオマージュ?繋がりが沢山あった
    藤野と京本の遊びに行ったシーンでは、クレープを食べたり映画を見たりしていて、チェンソーマンを思い出しました。京本は扉を描いてたし!
    ・藤野と京本が笑ってる最後ら辺のシーン
    「描かなきゃ良かった」と嘆く藤野、京本の喜んでる姿を思い出し、また決意をして続きを描き始めたシーンに心打たれました。
    ・次元が違くても、2人が出逢うという運命は変わらないこと
    ・扉をつたったら次元?が変わるという演出

    何気ない日常をあっという間に奪った犯人、本当に許せない。でも実際に起きた出来事であって、凄く考えさせられました。
    そして、藤野は「京本を外に連れ出した、私が殺したんだ」と言っていたけど、京本にとって藤野が外に連れ出してくれたのは救いだったと思う。
    そうゆうシーンでは、あんまりセリフがなかったけど、絵だけで表現しているのが才能だと思った。

  • 京本を家から外の世界に連れ出したから、京本が殺されたわけじゃない。京本を救ったんだ。そして自分にとって漫画の続きを描かなければならないのだ。
    ラスト、これを絵だけで表現するって素晴らしい。

    アニ放火事件、京都精華大学の事件という、痛々しい凄惨な事件を、タランティーノ的な手法で救おうとする。せめて漫画の中でも。映画の中でも。
    この手の作品には毎回涙してしまう。

    著者の藤本タツキさんの作品は初めて読みましたが、台詞だけでなく絵でぐいぐい読ませる力強い作品を描く人だと思いました。

  • ジャンプ+でも読みましたが紙媒体でも欲しくて購入しました。藤本先生は画面の使い方、構図がとにかく素晴らしく、台詞の無いコマや後姿、ただの背景でも登場人物が今どんな状況でどんな心情でいるのかがヒシヒシと伝わってきて1本の映画を見ている様でした。「視覚的」表現力が圧倒的な作家さんだと思いました。チェンソーマンより読み易い作品だと思いますし一見の価値はあると思います。

  • この作品を読んで生まれた感情が、大小様々一気に爆発しました。藤本先生の描く人物は、本当に表情表現が唯一無二ですごく惹かれるし、訴えかけてくるものがあって、それにこの作品の内容が合わさって最高以外の言葉が見つからないです。

  • 藤野は、最後まで京本に「本当の事」を言ってない様に見える。京本が自分のファンだと言ったから、自尊心が最大限にくすぐられて、漫画描くのを止める訳がない、と思っていい、と思ったんだろうと。藤野が京本の本当の心を見ていたとは思えない。京本らしき人間はこんな感じ、程度で、その他者に対する認識の甘さは、年相応に凄まじいリアル感を含んでいる。

    反面、京本は本当に藤野の漫画のファンだったろうし、自分の画力が藤野を上回っている事に最後まで気付かず、一ファンとして、好きな作家の好きな漫画の手伝いをする至高の喜びの中に居た様だ。

    二人の間に、何ものにも代えがたい深くて強い絆は感じられない。傍観者である読者には、唯一無二の出会いであると感じられるが、作中の二人はあくまでも二人の時間枠の中を生きていて、喪失も後悔も、当たり前に後からやって来る。漫画の様に伏線回収なんて出来ない。

    故に、この作品に触れると、かつて自分にもこう言う存在の友達が居た、そして、未成熟さゆえに当然、失っている事に気付く。青春してる作品ではなく、青春を想起させる作品として、燦然と輝く傑作。

  • ジャンプラで読んだ。
    本買ってまた読んだ。
    いろんな未来があると思う。
    藤野はやっぱり描いている。
    京本もやっぱり描いている。
    なにがあろうとどこにいようと描いている。
    そんな二人の話なんだと思う。

  • どちらに進んでいるのかわからない電車とラスト10ページのセリフのなさ、振り返る左利きの京本 がすき
    「そうでしかなかった」、現実はだいたい後悔、気づいたときにはもうすべてが終わっているもの、これらを悲観しないためにできることはあるということ
    こういう作品を読んだときに いつからかわからないけどもう既に風は吹いていることに気づく

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