正反対な君と僕 3 (ジャンプコミックス)

  • 集英社
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  • 本 ・マンガ (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088833958

作品紹介・あらすじ

鈴木は谷くんを家へ招待して初めてのおうちデートをする事に! ノープランだった鈴木は沈黙に耐え切れなくなり、勇気を出して急接近…! 一方、西さんとの連絡があまり上手くいってなかった山田だが、文化祭で進展が!?
共感マックスの等身大ラブコメ、第3巻!!

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    鈴木は谷くんを家へ招待して初めてのおうちデートをする事に! ノープランだった鈴木は沈黙に耐え切れなくなり、勇気を出して急接近…! 一方、西さんとの連絡があまり上手くいってなかった山田だが、文化祭で進展が!?共感マックスの等身大ラブコメ、第3巻!!

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • 実に尊い(真顔で)・・・
    こもとも子先生や田村結衣先生もそうだが、阿賀沢先生も、本気で私の命を刈りに来ているとしか思えん。だが、読者を本気で、自分の作品でKOしに来ている漫画の方が、圧倒的に面白いのは事実であり、こっちとしても、描き手のハートを打ち抜くつもりで感想を書ける。
    繰り返しになってしまうが、この(3)は(2)を上回る尊さで、ますます、この『正反対の君と僕』って恋愛漫画が好きになれる。
    高校生たちが主役の、アオハル感マシマシなラブコメでは、相当に上位に来るんじゃないだろうか。
    漫画的な表現や心象が多いんだけど、嘘臭さや無駄な誇張を感じさせないのは、キャラクターたちが毎日、一瞬一瞬を全力で、自分らしく生きて、自分の「好き」に真摯だからだろう。
    これを言っちゃ、おしめぇな気がしないでもないが、この『正反対な君と僕』は、この作品のような青春を送っている人間よりも、恋愛の「れ」の字もなかった、青じゃなくて紺色の春を過ごした30代に、より刺さってくるのではないか。実際、私の高校生活は青じゃなく、真っ赤だったからなぁ。
    まぁ、私の赤歴史はさておき、この(3)でも、鈴木さんと谷くんの恋愛模様は彩りを増しており、二人らしいペースで前進している。お互いを好き合っているからこそ、鈴木さんと谷くんは、お互いを尊重できるペースで進めるんだろうな。
    相手に合わせるのを苦に感じず、むしろ、二人で同じモノを視られ、良かった、と感じる事が出来る速度で共に歩める、そこに幸せを感じられるのは、二人が真っ直ぐな恋愛をしているからか・・・・・・もう、何か、羨ましい、とかじゃなくて、微笑ましい、と思えるのは、私が大人になったからなのか?
    そんな気持ちにさせてくれる鈴木さんと谷くんのラヴい毎日だけじゃなく、山田と西さんの「友情」と「恋愛」の間でグラついている関係も、二人が相手に歩み寄りを行った事で変化していた。今後、山田が、西さんとの関係を、どうしたい、と望むのか、期待だな。
    また、この(3)では、『正反対の君と僕』を良い作品に到らせているキャラ、と言っても過言ではない、平が良い味を出している。本人は、青春を充実させている人間になりたいらしいが、持って生まれ、なおかつ、これまでの経験で形成された陰な性格は簡単に変わるもんじゃない。そんな彼の、卑屈さはあれど的外れではない言動は、読み手の心を結構、揺さぶってくる。

    この台詞を引用に選んだのは、アオハルだなぁ、と感じるだけじゃなく、鈴木さんと交際を持続させている事で、谷くんが獲得した人間味に熱をより帯びさせているな、と思ったので。
    特に、これと言って、特別な何かが起きた訳じゃない。だからこそ、いつの日か、ちょっとしたキッカケで思い出せる日は、幸せに満ちているものだ。
    こうやって、二人は、思い出す「今日」を増やしていくんだろうな。
    「私ねー、中学の文化祭の終わった日にも、このぐらいの気温だった時があってさ! それ以来、このヒュワ~~~って空気を感じると」
    「ヒュワ・・・」
    「『あー、今年も文化祭終わったなー』っって思うんだよね ! なんか、来年も同じこと言ってそー『文化祭が~~~・・・』って」
    「・・・・・・・・・僕は多分・・・(この先、同じ空気に触れる度)『今日』を思い出すと思う」(by鈴木美羽、谷悠介)

    もう一つ、グッと来た台詞がこれ。
    ほんと、良い奴だよな、平。
    彼は、自分の事があまり好きじゃないようだけど、これを言える彼を好きな友達は多いよな、と私は思っている。
    怒るってのは、あまり良い事じゃないかも知れないけど、全く怒らないってのも、人間的に良くない。
    東のような流し方も、それはそれでアリだろうが、怒るべき時は怒る、その方が人間らしいのではないか。
    ほんと、いつか、平には、ちゃんと、自分を好きになってほしいもんだ。
    「怒れよ!!!!さっきから・・・つーか、昨日から・・・!嫌な連絡してきた元カレ(?)も・・・!ツラあわせた時だけ、友達ムーブする女子も!この期に及んで、またあわよくば、ワンチャン狙ってるそいつも!!ちゃんとお前と向き合わないし、清算もしない・・・そのくせ、加害者側“ワルモノ”になる度胸もない・・・!なんなら、自分に非があるとか思ってなさそうっつーか・・・人のこと、ナメ過ぎだろ。雑に扱われてんだから、ちゃんと怒れよ・・・!!東だけがすり減ってんじゃん・・・割に合わねぇだろ」(by平)

    こちらも平、良い奴だなぁ、と思った台詞なので紹介したい。
    面倒臭いと言ってしまったら身も蓋もないけど、この年齢で、こういう考え方が出来る者は伸びしろがあるように思える。
    嫌なモノは嫌、変と感じる事には変、と言う勇気は大事だよな。
    「・・・けど、私さあ、一度、好きになった人、なかなか嫌いになれないんだよねー・・・なんか、まぁ、いろいろあっても、しゃーないかって許しちゃう。あ。だから、雑に扱われんのか。あははー」
    「・・・嫌いじゃなかったら、良くないところ、全部許して、飲み込まなきゃいけねーのかよ。変だろ、それ」(by東、平)

    そして、この会話が、(3)で最もズギャンッと来た。
    甘酸っぱいにも程がある。
    口から、黒砂糖が出てきちゃいそう。
    「僕は・・・鈴木さんが楽しんでくれる方がいい。どこに行くか、とか、何をするか、とか、そういう『場所』とか『目的』よりも、鈴木さんと一緒にいる『時間』が楽しい」
    「~~~・・・・・・わ、わかる~~~~!!私も、そう~!あれしたい!とか、〇〇に行きたい!とか、いろいろ言うけど、全部、『谷くんと行く〇〇に行きたい』って感じだからさー・・・え、アレ?違う?」
    「ううん、僕も同じ。鈴木さん、いつもありがとう」(by谷悠介、鈴木美羽)

  • 何処に行く、よりも誰と行くかも大事なことだよね

  • 文化祭が終わったところから。

    西と山田の行方が気になるわー
    シャボン玉を一緒にやって、楽しく過ごすことに西が慣れて欲しいなぁ。
    付き合うのかなぁ?

    平マイナス思考も大変そうだけど、ものすごく色々考えられててそれはそれですごいなぁと思いました。
    面倒臭いけどw

    鈴木の両親、面白いなw
    彼氏の存在にびっくりする父が矢継ぎ早に質問してきて、「もっと知りたい…!」というところが好き。
    ショックとか反対するとかは全くないんだな。
    あ、でも後で泣いてたかw

  • 鈴木がかわいくて、こんなハッピーな空間を生み出せる子になりたかった。
    谷くんの感情が少しずつ絵でも感じられるのが、またエモい。

  • 3巻は平と東の両者にフィーチャーされた内容。鈴木と谷くんや山田と西さんは主人公キャラというかある種理想なところがあるけど、平や東はともに屈託を抱えた悩める高校生で登場人物の中では一番想定される読者に近い、親近感を持ちやすいキャラなのではないだろうか。そういう2人でグループの中では美形?というのもまた面白いところ。

  • 大正義谷鈴木カップルは勿論、前巻から注目株の山田と西さん、個人的に注目してたテェラズマ、どこも盛り上がって参りましてニヤニヤが止まりませんでした…!

    今巻は特に東と昔の友達の関係性の歪さに異議を唱える平の所がよかったです。
    東の為に真っ正面から変だと言ってくれる人が現れて良かったなと思いますが、それより何より平が違うだろって言ってくれた事によって東自身が自分を雑に扱ってたのかもと考え直す所が、他の漫画ではあまり見ないキャラ造形してるなと感心させられました。
    自分は全くの被害者だったと考えるのではなく、かといって反省し過ぎるわけでもない所が絶妙な塩梅です。

    鈴木の「写真は記憶(おもいで)の外付けハード!」って言葉、凄く新鮮で目から鱗でした。
    鈴木のこういうポジティブで楽しげな考え方がとても好きです。

  • 主人公ふたりもサブキャラもみんな好き。最後ちゅーするしないのドキドキ感かわいすぎた♡デートのふたりもひたすら可愛くて尊い、癒し。

  • 一巻からそうだけど、私はこのシリーズ読書中ずっと
    西さんしてる。 面白い! 公共の場では読めない。
    ボケやツッコミだけじゃないけど、みんな性格がでて
    て、やりとりを遠くから眺めてるだけで温かい気持ち
    になれる。
    平くん、もっと自信を持って欲しい。
    東への言葉、良かったよ!
    山田の「失敗すりゃいーじゃん。俺相手に」は花丸。
    恥ずかしがり屋でなくても、あんな言葉をかけられて
    嬉しくない人はいない。
    鈴木と谷くんは相変わらずほわほわ。見てて楽しい。
    進展あったようでなにより。
    鈴木がいう秋風の感じや、雨の後の匂いなど共感で
    きることが多いけど、特に、家にいる時の雨!
    私も大好き。鈴木が代弁してくれてた。
    雨の音で眠るのも大好きー。


  • 定期的にヒルクライム「春夏秋冬」やってくれるの助かる

    ようは『ホリミヤ』と同系統の、高校生リア充グループに根暗男子主人公(彼氏)が加わってワチャワチャ青春しまくる漫画なんだけど、恋愛とは何か、人間関係の機微とは……みたいなところを「解像度」高く分け入って、現代なりの答えを出しながら進んでいくので感心する。

    高校に馴染めず中学時代が恋し過ぎる理人くん、青春真っ只中のハズの高校生の時点ですでに過去の青春を懐古して縋り付いているのが、確かにそういう人もいるよなぁというリアリティもあり、「青春」のなかの多層性と多様性を感じられて良い。

    スズキさんのお母さんが可愛すぎる。お父さんも。

    タイラズマの話よかったですね。平が東を一方的に「救う」かと思いきや、東の人を簡単に許せてしまうところが平にとっての「赦し」となること(に平自身はまだ気付いていない点)が良い。ここも「正反対」。山田と西さんも正反対。

    特定の対象だけカラーにする演出が本巻も冴え渡っていた。ボウリング場の貸し出し靴〜〜

    いまだにスズキの髪色がピンクだと想像しながら通常ページを読めない。金髪・黄色系統だと認識してしまう。

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