- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088834191
作品紹介・あらすじ
可楽杯決勝での一席で会場を引き込んだ朱音。会場が興奮に包まれる中、因縁の相手・阿良川一生が朱音に放った衝撃の一言とは!? そして、熾烈な優勝争いを制したのは…!? 波乱の可楽杯編、完結。物語は新章へ突入──。入門を果たした朱音を待ち受けるのは!?
感想・レビュー・書評
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可楽杯決勝での朱音の一席後の阿良川一生のコメント。
あれだよね、最初のM−1だったか、テツandトモへの立川談志のコメントと同じだよな。朱音と一生の関係性と大会の意義が違うので、意味合いは異なりますが、あの立川談志のコメントは、愛のあるものだったと記憶しています。
可楽杯で優勝して、ラスボス一生との対決を果たした朱音、彼女が聞きたいことは父親の破門理由。一緒が語ったその理由は、芸事に携わる人間にとって、厳しくはあるけど理解のできないものではないというもの。
これを理解できるということは朱音が、プロとして歩んでいる、歩む覚悟を持っているという証左になるんじゃないでしょうか。理解はするけど、諸手を挙げて賛同はしない、というところか。
対面の最後、自分の父親の芸を継承して、ラスボス一生へ宣戦布告する朱音の心意気は、ヒーローでありました。
こうなると、一生と志ぐまの関係性も気になってしまう。過去から芸を引き継ぎ未来へと繋げてゆくのが、現在を生きている自分たちの役目、と言った一生。
勝手な予想ですが、師匠から一門を継いだのは一生でも、己の芸の後継とされたのは志ぐまだった、というような因縁があるのではないだろうか。
その時点での実力は一生の方があったのだけど、自分の芸を継ぐのは志ぐまの方で、一生は師匠とは別の噺家としての未来の方がいいのでは、という判断。業界のためには、そちらの方がいいという。
それが、どちらも後継するつもりだった一生には、消すことのできない想いとして残ってしまったのかなぁ、なんて。
しかし、一生がいう「芸の後に応援がついてくるのであり、応援が先立つのは未熟さの証拠」というのは、なんとも演者にも客にも厳しい言葉であることだ。
どちらかだけでは芸は成立しないということは前提であるけども、どちらが先にいるのか、ということを弁えていないといけないということ。両者に互いをリスペクトする想いがあれば、いいのだけどな。
なにぶん「お客様は神様です」をお客様が言い出して、自称・神様が我が物顔で幅を利かせている状況がニュースになったりすることも多い世の中。
応援する側の自分としては、注意しないといけない部分です。叱咤激励と誹謗中傷って、本来明確な区切りがあると思うのだけど、そこが曖昧になってしまっているからか。その線を容易に踏み越えてしまうのは、応援している対象への「愛」というのが自称・神様らしくて苦笑。
一方で、一生が危惧している弱さを作り出してしまうのも、応援する対象への「愛」というのも、皮肉なことであります。
さて、可楽杯編終了して、新たな展開へ。朱音の噺家としての修行の日々が始まります。なんとも嫌な先輩が出てきて、こいつを打ち負かしてやろう、といったところで5巻へ続きます。 -
先が気になります。
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さすがにずっとおもろい訳にはいかないか
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どの世界にもヒール役がいるもんだ!
面白い!見返してやれ! -
今回も面白かった。
次巻を今から読みます! -
背ラベル:726.1-ス-4
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可楽杯は当然のように優勝。阿良川一生の真意が分かった。
そして、本格的に修行が始まる。