ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 3 (ジャンプコミックス)
- 集英社 (2023年6月19日発売)


- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088835433
作品紹介・あらすじ
鸚鵡事件はまだ終わってはいなかった! 「過去を再現する」鸚鵡の能力と、「未来を予言する」マンガ本を手にした黒幕・仮頼谷の策略に陥った仗助は、鸚鵡のスタンドによって再現された幻影のペット・ショップに襲撃される!! 回避不能の攻撃に仗助は──!?
感想・レビュー・書評
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「過去を再現する」鸚鵡と、「未来を予言する」マンガ本を手にした黒幕は、仗助たちを最悪の幻影へと追い込むが──。過去へ立ち向かい、未来をつかみ取るジョジョ・スピンオフ完結巻!
過去を再現するスタンドというアイデアが、DIOの呪縛から抜け出せないホル・ホース、ボインゴ、花京院涼子の成長ドラマとここまで噛み合うとは!一気読みした方が断然面白い。群像劇でもあり、3部から4部への橋渡しとしてのポイントもしっかり押さえていて、ラストはグッときた。そういう意図があってあのプロローグに繋がるのかと。読者としては先を知っているだけに、あの覚悟と選択で泣けてきてしまう。なんという宿命ッ!
ホル・ホースがなぜ「皇帝」というカードに選ばれたのか。「皇帝とはッ 状況や他人の利益に従うのではなく 己の意志で生きるものッ 自らの魂の支配者であるということ!!」ジョジョ!ってなる熱いセリフかつ、ホル・ホースがとった行動がジョルノを生んだ?!と匂わせる演出もいい。DIOに銃口を向けた男の貫禄を感じる。めちゃくちゃ愛着が湧いてしまうね。
仗助とボインゴのかけ合いも読み応えあった!
「どーにもなんねぇことを前に 誰がどーだこーだなんて関係ねぇんだよ」
「どーしよーもねえことにまともにぶつかっても無駄だってな そーゆー時はどうにかしようって突っ込むんじゃあなくて テキトーに誤魔化す方法を考えるんだよ」
この言葉と行動によって、臆病だったボインゴが前に進み出したのもよかった。
幻影の中で花京院と再会した涼子。3部のダービー戦を仗助にも涼子にも別のポジションで追体験させるという二段構えも上手い。「愛称が『ダニー』だったりはしなかったか?」とダービーに語りかけるDIOのプレッシャーが半端ない。焼却炉は勘弁。ダービーのゲームに負けて囚われた花京院をここで涼子との再会に持ってくる!戦いへ行かせれば死ぬとわかっていても、送り出す涼子の切なさ。ここで花京院が「僕らの旅は無駄ではなかった」というセリフで、「無駄」という言葉のイメージを反転させてくるのも好き。
DIOが幻影といえども登場するので、黒幕は力不足が否めなかったかな。それでも、ちゃんと因縁に結び付けたオチになっていてニヤッとしてしまう。こういうスピンオフ、もっとやってほしいなあ。空白を想像力で奇麗に埋めてくれる清々しいスピンオフだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まさか再びダービーと出会えるとわッ!
4部へと繋がるラストは秀逸。
大分先の予言だけど… -
最後のトト神、泣いてしまう
途中までほのぼのだったのに… -
花京院と涼子の会話が良かったです。涼子の後悔がこれで救われたなら良い。
あと、ホル・ホースが原作よりもものすごく良い人。 -
小説と同じだった。
小説の方がより詳しく心情が書かれているが、同じだった! -
最終巻。
とある依頼を受けてホル・ホースが杜王町へやって来るという、
ジョジョ3部と4部の間のエピソードを描いたスピンオフです。
荒木先生の作品じゃないからジョジョじゃないという意見もあるかもしれませんが、
個人的にはホル・ホースも仗助も好きなので楽しめました。
この巻ではDIOとダービー兄が初めて出会ったシーンが描かれていて、
ちょっとダービー兄に同情してしまいました。 -
漫画なので仕方ないが、これは1巻から一気に読んだ方が魅力の伝わる作品と思われる
小説版は一気に読もう