- 集英社 (2024年2月2日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ) / ISBN・EAN: 9784088838236
作品紹介・あらすじ
中先代の乱から二年後、伊豆に潜伏していた時行達は鎮守府大将軍・北畠顕家から朝敵解除の許しを得て、尊氏討伐へ動き出す! そして南朝方となった時行は曲者ひしめく顕家軍に加入し、斯波家長率いる足利軍との決戦に出陣! 二年間の耐忍を経て一段と成長を遂げた新生逃若党が見せる活躍やいかに──!?
感想・レビュー・書評
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中先代の乱から二年後、伊豆に潜伏していた時行たちは北畠顕家と対面した。彼から朝敵解除の許しを得て、南朝方となって尊氏討伐へ動き出す!最初に戦うのはかつて敵対した少年軍師で──。
玄蕃と敵方のくノ一・夏が火薬作りに悪戦苦闘する最初のエピソードから面白い!コミカルに進みつつも、アレが貴重な肥料として管理されていたという歴史的背景も勉強になる。武将の癖や史実のすきま埋めと同じく、松井先生はぶっ飛んだ要素を枠の中に収めて魅せる手腕がすごい。まさに「好きで研究した技がこれにハマると面白くてよ」という玄蕃の言葉通りだなと。
そして、時行にとって新たな出会いとなった北畠顕家!隠せぬ人間力オーラ!傑出した文武!謎の言葉責め!ぶひぃっ!時行を見極めるために弓を射かけた圧迫面接の迫力たるや。確かに「親殺しの命を下した帝に服従できるのか」という点は大きい。さらには実際に一族に手をかけた武将とも仲間としてやっていかなければならないわけで。命を懸けた問答は圧巻だった。
「言葉を禁じても差別など無くならん そもそも生物には差も別もあるのだから あるがままで結構なのだ 敬意さえ通じ合えば 自分の敬意は行動で伝え 相手の敬意は心で読み取る それさえ守ればどんな両者も一つにまとまる」
顕家は武士への差別意識があれど、それを遥かに超えた敬意と信頼で武士を動かす。諏訪頼重とは違うカリスマ性を持つ人物との出会いが時行にもたらすものが楽しみでしょうがない。その真反対に結城宗広の忠臣だけど、重度のシリアルキラーというキャラがいかつい(笑) 「太平記」のどんでん返しが恐ろしい。
時行たちが挑む敵!それはかつて少年軍師として立ちはだかった男・斯波家長!彼は顕家を苦しめる軍師でもあり、足利家と東西武士の軋轢を見抜いて立ち回るほどに大成していた。利根川の戦いを経て、魔改造された杉元寺(城)での決戦へ。それぞれの成長を魅せてくれつつも、家長には時行たちを詰ませる秘策があるようで──。なにあの秘密兵器!気になりすぎる!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鎌倉幕府滅亡~南北朝時代の歴史+ファンタジー物語!
時行と逃者党の一行は箱根で挙兵し、利根川の戦いへ。
北畠顕家軍と合流し、いざ鎌倉!
そして、要塞化した杉本寺で、斯波家長&上杉憲顕を
相手の再戦の火蓋が切られた。どうなる時行!
第116話~第124話収録。
・解説上手の若君・・・本郷和人による解説。
今回は、三木一草、火薬、当時のお茶文化、東夷、
当時の東北、南北朝時代初期の足利一門、城など。
・SPECIAL THANKS・・・制作に関わる人々のエピソードもあり。
ドSで魅惑なプリンスチャーミング・北畠顕家登場!
表紙からして花まみれ・・・あ、ほぼ和の花木です。
ようこそ南朝へと時行に手を差し伸べる顕家。
率いるは、東北の荒ぶる東夷と武将たち。
対するは、斯波家長(孫二郎)、上杉憲顕など。
二十歳以下の者たちがあちこちに登場しているのもスゴい。
利根川の戦いを経て、鎌倉の杉本寺(城)での戦いへ。
顕家の超絶弓技、時行たちも新技披露と大活躍だけど、
敵陣の動きが不穏だなぁ。不穏と言えば、
何気に観応の擾乱の前触れが、しれっと紛れていました。
こちらも描いてくれるかな?期待します。
そうそう、冒頭の玄蕃の、うんこと火薬の話は、
「ドリフターズ」2巻の信長の話を思い出させてくれました。 -
新キャラ北畠さんのオーラ凄い
言葉より行動ってのはまあそうだよね -
北畠顕家のキャラが最高です。ここまでくるとどこまで史実に沿っているのか気になりますが、完結してからの我慢。
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このあたりの歴史、教科書でしか触れたことないし、それも殆ど忘却の彼方だから、なんだか新鮮で楽しい。とはいえ、フィクション部分が圧倒的に多そうで、うのみにしてる場合ではないけど。
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北畠顕家に合流し二度目の鎌倉奪還へ。
顕家さんは強くて格好良くてキャラが立ってて素敵すぎますね。
「言葉を禁じても差別など無くならん」
「そもそも生物には差も別もあるのだから」
「あるがままで結構なのだ」
「敬意さえ通じ合えば」 -
顕家さんと奥州武士の皆さんの掛け合い(?)好き。面白いなあ。
著者プロフィール
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