- Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088841687
感想・レビュー・書評
-
鎌倉幕府滅亡~南北朝時代の歴史+ファンタジー物語!
青野原(関ケ原)での戦いが終わり、進軍する顕家軍。
だが不破関を抜けた先には足利軍が大挙していた。
しかも高師冬・・・吹雪の姿が!時行はケガを負う。
顕家軍は迂回し伊勢へ。しばしの休息の後、京へ向かうが、
般若坂で、またしても足利軍が待ち構えていた。
第143話~第151話収録。
・解説上手の若君・・・本郷和人による解説。
今回は、土岐氏、難太平記、雅楽と音楽、水利用の戦い、
悪口、北畠顕家が新田軍と合流しなかった理由、郎党など。
・SPECIAL THANKS・・・制作に関わる人々のエピソードもあり。
青野原(関ケ原)での戦いは終盤。
バサラ代表・人間爆弾の土岐頼遠への逃若党の攻撃。
更に登場の顕家様、ジュリアナのお立ち台のような高見からの
「陵王」の仮面の龍頭を模した額飾り付きの祭事攻撃!
公家の意地と目立ちたがり絶好調で、美しゅう御座いました。
だが、尊氏の暗黒面に堕ちた吹雪が壮絶!
尊氏の側にいて影響されてただろう師直の合理主義が怖い!
対して、冷徹に見えて実は熱い心の直義の危惧。
観応の擾乱への道筋が定まった感があります。
また、夏への玄播の心配りも良かったなぁ。
彼も逃若党の一員であることに迷いが無くなった感じ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アニメでハマり、最新作まで一気読みした。神力などの設定が南北朝時代の時代背景とうまくマッチしている。
-
「青野原(あおのがはら)で名を高めたのは…土岐頼遠ただひとり」
そう言わしめるほどの圧倒的な力で、戦場に血の嵐を呼ぶ土岐頼遠! 劣勢になった時行たちを救ったのは、戦場に響き渡る優雅な音楽だった?! さらに師であるあの人物と再会したが──。
土岐頼遠の力こそパワー感が凄まじい。そこに部下の命ですら敵を蹴散らす手段でしかないという非情さが加わって、戦場は見るも堪えない惨劇と化す! もはや石ではなく人を投げる「獣の巨人」では?! そんな武の極限を穿つのは、顕家が魅せた公家の極致──精神と文化! それにしても、いつの間にか衣装替えして小林幸子システムになってるのは笑った。これがまた美だけではなく、武へも活かすところがさすが。結城宗広の七支刀「七度凌遅(ななたびりょうち)」もカッコいい! でも、「凌遅」って例の極刑が元ネタだよね。いやあ剣呑剣呑。
「土岐よ 己の武でしか語れぬ武士は…一つの戦場の主にしかなれないのだ 武士が本気で国の政権を奪いたければ 政治も文化も全てで公家を超えて見せよ」
この顕家のモノローグもよかった。最初はとんでもないキャラが登場したなと思ったけど、エピソードを重ねるほどに好きになるね。
だが、次の戦場で待ち構えていたのは──吹雪! 時行たちが説得を試みるも、完全に闇落ちしているのが悲しい。しかも、時行たちが束になっても仕留められないほどの強さを誇る。突きつけられる凶の災い。深手を負った時行へ顕家がかけた言葉もアツい。
「師にすべきは優しさをかける事ではない! 厳しい決意のもと師を超える事であろう! 手塩にかけた教え子が手加減なく自分を超える 余が師ならそれを最も喜ぶはずだ!」
時行は冬の吹雪を越え、春へと進めるのだろうか。
一方その頃、玄蕃が高師直に「忠義出ちゃう」してるのがシュールすぎる(笑)
そんな高師直は京で地盤を固め、尊氏の弟・直義ですら手にかけようとする野心を見せる。どんどんきな臭くなっていく戦いの行く末やいかに──。 -
北畠顕家の遠征軍がついに近畿へ到着。
第2部もいよいよ佳境ですね。
中納言と少納言で追い納言は面白いけど、
援軍としては全く嬉しくない・・・。 -
玄蕃と夏の話はいい話…かな?すっげー汚なかったけど夏が仲間になったからよかった…のかな??
吹雪はもう味方に戻るのは無理そうだなあ