- Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088900377
作品紹介・あらすじ
木の上で節子と語らう中、突如吐血した清徹。清玄、節子、そして家族が見守る中、刻一刻と近づく最期の“その刻"──。「友よ、さようなら」颯爽と走り抜けた清徹のその足跡は、周囲に大きな波紋を遺していく。清玄の道、節子の道、家族の道…。それぞれの心の行き着く先は──? お寺系、恋愛&無常ストーリー、完結!
感想・レビュー・書評
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読み終わった後にみる表題に込み上げる物がある気がした。
読んで良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最終巻、とても良かったです。
ここまで積み上げてきたものがあったからこその あの終わり方に込み上げるものがありました。
良い作品でした。 -
人生は楽しいことばかりではないが、辛さがずっと続くというわけでもない。その時々の心を支配するあらゆる感情は揺らぎ、凝縮し、薄れ…変化する。世は無常なのだ。変わらないものなど何もない。
親しい者の死を看取り、老いて体が衰えていき、己の死を予感した時に心穏やかにいられるのだろうか?そうで在りたい。そのために仏の教えがあるのかもしれないと思う。心の在り方について、考えさせられました。 -
夜に読むもんじゃない。号泣して、明朝の目元が怖い一重まぶた所持者です。 清徹の死、峰博の痴呆と死、節子の決心、清玄の僧としての勤め。清玄はその記述があったけど、節子は生涯独り身をとおしたんだろうか? この世に生を受け、生き、死を迎える。皆平等だからやむなし!
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表紙がインパクトありだったので、こういうタイプってどうしてもBLのイメージがあって楽しみにしておりましたが、普通に男性向けの漫画でがっくりして読み始めました。
お坊さんだって大変なのよ。ということと、仏教の内容。
恥ずかしながら私はあまり宗教ごとに詳しくなく、おそらく作者が描きたい内容の半分以上を、私は受け取ることはできていないでしょう。
それでも僧侶の仏に仕える身としてと、男としての両面の葛藤に魅せられました。
でもね、でもね。清徹の終わりには驚きました。そんな終わり方…と思いつつ、邪な読み方をしてしまったのは仕方がないな…と。
清徹はおそらく…好きだったんだろうなぁと。
心の変化、心情が丁寧に描かれている作品でした。 -
圧巻としかいいようがない最終巻。
こんな着地点が待っていたなんて・・・不純な動機で読み始めた1巻の頃から、自分を取り巻く環境・そして心境が大きく変化していたこともあり、登場人物たちのひとつひとつの決断に、静かに共感することができた。
死ぬこと、去ること
生きること、残ること
この先何度となく訪れるその意味を考えなくてはならない時、この作品を思い出すことになるだろうな。
大事な人を喪った今の私には、無常の先頭を走り続けることを選んだ節子さんの姿が、とても尊く見えました。
心から、出会えて良かったと思える作品。 -
最終巻。読んでからしばらく経つのでやや曖昧な部分はあるけど、生と死についてぐわっと迫ってきて、突きつけられて、しばらく放心してしまった。もう一度読んで感想書き直そう。
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この最終巻が素晴らしかった。こんなに毎話泣かせられた漫画、MONSTER以来でした。
無常とは、生とは死とは。
おぼろげに理解していた言葉の意味の、一つの正解がここに示されている。 -
漫画喫茶で申し訳ないが、読了。
生とは?愛とは?情とは?
これも青春の一つの描き方なのだと、思う。全編を通してのバワーを維持して走り抜けた感が素晴らしい読後感。オススメ。