お慕い申し上げます 6 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 103
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088900377

作品紹介・あらすじ

木の上で節子と語らう中、突如吐血した清徹。清玄、節子、そして家族が見守る中、刻一刻と近づく最期の“その刻"──。「友よ、さようなら」颯爽と走り抜けた清徹のその足跡は、周囲に大きな波紋を遺していく。清玄の道、節子の道、家族の道…。それぞれの心の行き着く先は──? お寺系、恋愛&無常ストーリー、完結!

感想・レビュー・書評

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  • 読み終わった後にみる表題に込み上げる物がある気がした。
    読んで良かった。

  • 死を祝う。

  • 最終巻、とても良かったです。
    ここまで積み上げてきたものがあったからこその あの終わり方に込み上げるものがありました。
    良い作品でした。

  • 人生は楽しいことばかりではないが、辛さがずっと続くというわけでもない。その時々の心を支配するあらゆる感情は揺らぎ、凝縮し、薄れ…変化する。世は無常なのだ。変わらないものなど何もない。
    親しい者の死を看取り、老いて体が衰えていき、己の死を予感した時に心穏やかにいられるのだろうか?そうで在りたい。そのために仏の教えがあるのかもしれないと思う。心の在り方について、考えさせられました。

  • 夜に読むもんじゃない。号泣して、明朝の目元が怖い一重まぶた所持者です。  清徹の死、峰博の痴呆と死、節子の決心、清玄の僧としての勤め。清玄はその記述があったけど、節子は生涯独り身をとおしたんだろうか? この世に生を受け、生き、死を迎える。皆平等だからやむなし!

  • 表紙がインパクトありだったので、こういうタイプってどうしてもBLのイメージがあって楽しみにしておりましたが、普通に男性向けの漫画でがっくりして読み始めました。
    お坊さんだって大変なのよ。ということと、仏教の内容。
    恥ずかしながら私はあまり宗教ごとに詳しくなく、おそらく作者が描きたい内容の半分以上を、私は受け取ることはできていないでしょう。
    それでも僧侶の仏に仕える身としてと、男としての両面の葛藤に魅せられました。

    でもね、でもね。清徹の終わりには驚きました。そんな終わり方…と思いつつ、邪な読み方をしてしまったのは仕方がないな…と。
    清徹はおそらく…好きだったんだろうなぁと。
    心の変化、心情が丁寧に描かれている作品でした。

  • 圧巻としかいいようがない最終巻。
    こんな着地点が待っていたなんて・・・不純な動機で読み始めた1巻の頃から、自分を取り巻く環境・そして心境が大きく変化していたこともあり、登場人物たちのひとつひとつの決断に、静かに共感することができた。

    死ぬこと、去ること
    生きること、残ること
    この先何度となく訪れるその意味を考えなくてはならない時、この作品を思い出すことになるだろうな。

    大事な人を喪った今の私には、無常の先頭を走り続けることを選んだ節子さんの姿が、とても尊く見えました。
    心から、出会えて良かったと思える作品。

  • 最終巻。読んでからしばらく経つのでやや曖昧な部分はあるけど、生と死についてぐわっと迫ってきて、突きつけられて、しばらく放心してしまった。もう一度読んで感想書き直そう。

  • この最終巻が素晴らしかった。こんなに毎話泣かせられた漫画、MONSTER以来でした。

    無常とは、生とは死とは。
    おぼろげに理解していた言葉の意味の、一つの正解がここに示されている。

  • 漫画喫茶で申し訳ないが、読了。
    生とは?愛とは?情とは?
    これも青春の一つの描き方なのだと、思う。全編を通してのバワーを維持して走り抜けた感が素晴らしい読後感。オススメ。

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著者プロフィール

栃木県出身。1997年、「コミックライズ」に掲載された『きのうの裏庭』でデビュー。
以後、成人誌から青年誌に活躍の場を移し、『つゆダク』 『ハクバノ王子サマ』 『セルフ』(以上全て小学館)を発表。人間のエロスと葛藤を描き出す骨太なストーリーで、男女問わず人気を集める。
また、仏教をテーマに「生と死」を真摯に問いかけた『お慕い申し上げます』(集英社)も大きな反響を呼んだ。
2013年に、『ハクバノ王子サマ』はテレビドラマ化されている。他の著書に『黒髪のヘルガ』(太田出版)などがある。

「2019年 『神様の横顔(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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