口入屋兇次 1 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
4.41
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本棚登録 : 128
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088900674

作品紹介・あらすじ

江戸の町で職業斡旋を生業とする口入屋兇次。兇次の元には、職を求める様々な人間が転がり込む。ある夜更け、町外れの河原で一人の女が夜鷹に身を堕とそうとしていた…。江戸の人々の生き様を描く時代叙情詩開幕!!

感想・レビュー・書評

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  • 訳あって浪人生活を送る一組の夫婦。
    ある日、夫に仕官の話が持ち込まれるが推挙の礼に百両が必要。
    体を売ってまでして百両を作ろうとする妻に口入屋を営む兇次とその仲間達が手を貸すというのが大まかな粗筋。

    以前、作者の別作品「極楽長屋」が自分に合わなかったのでGJ(グランドジャンプ)プレミアム連載中もGJに移籍してからも全く読んではいなかったのだけど表紙に描かれている兇次の姿が妙に気にはなっていた。

    1巻が発売され、やはりカバーに描かれた兇次の姿に惹き付けられ駄目なら(合わなければ)古本屋に売ってしまえばいいだろうと購入。

    百両を作ろうとする妻の姿を描いた前半は人情物。
    大金を作り、事が全て丸く収まるという所で話は必殺シリーズのような闇裁き物へと変わり、最後はきっちり泣かせに入る。
    これは、最近有りがちな今風の時代劇漫画ではなく正統な時代劇漫画だ。

    画の上手さは言うまでもなく(パソコンを使っているのだろうけど)、登場人物の余計な動きや無駄な場面が無いのがいい。

    何より外道達への仕置きが主人公達が各々の武器や技を使ってというありきたりのやり方ではなく、相手がやった事もしくはやろうとした事を倍にしてやり返すというのがまるで必殺仕置人 第3話「はみだし者に情けなし」を彷彿させて完全に自分好み。

    久々に読み始めたらページを捲る手が止まらず一気に読んでしまう本に出会った。

    今、個人的に一推しの漫画はこれしかない‼

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      darkavengersさん
      一言だけ
      人が変わる話。泣けました!
      「極楽長屋」「堤鯛之進包丁録」何方を読むか迷います、、、
      darkavengersさん
      一言だけ
      人が変わる話。泣けました!
      「極楽長屋」「堤鯛之進包丁録」何方を読むか迷います、、、
      2022/07/03
    • darkavengersさん
      猫丸(nyancomaru)さん

      気に入ってもらえたようで良かったです。

      自分のレビューでも書きましたが極楽長屋の登場人物が堤...
      猫丸(nyancomaru)さん

      気に入ってもらえたようで良かったです。

      自分のレビューでも書きましたが極楽長屋の登場人物が堤 鯛之進にも出てくるので、次に読むなら「極楽長屋」~「堤 鯛之進」の順番で読んだ方がいいですよ。
      2022/07/03
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      darkavengersさん
      有難うございます!
      > 「極楽長屋」~「堤 鯛之進」の順
      darkavengersさん
      有難うございます!
      > 「極楽長屋」~「堤 鯛之進」の順
      2022/07/04
  • 読み応えガッツリ!粋な心意気の時代物『口入屋兇次』|西野 由季子|note
    https://note.com/nishinoyukiko/n/nf596625d0ad4

    崗田屋愉一 / 岡田屋鉄蔵 official web site
    http://okdy.sakura.ne.jp/

    口入屋兇次 1/岡田屋鉄蔵 | 集英社の本 公式
    https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08890067890067315501

    紙の本は流通していないみたいだから
    「ひらひら 国芳一門浮世譚」「大江戸国芳よしづくし」でも読もうかな、、、

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      darkavengersさん
      > 文庫版で全巻持っている
      良いなぁ~
      「黒塚の風」は、子どもとの関わり合いで人が変わる話です。
      お時...
      darkavengersさん
      > 文庫版で全巻持っている
      良いなぁ~
      「黒塚の風」は、子どもとの関わり合いで人が変わる話です。
      お時間がある時に再読ください。
      思い出すとウルウルしてしまうのですが、「子ども×大人×変わる」の名作と言えば、ふくやまけいこ「ゼリービーンズ」!読みたくなってきたけど手元にありません。。。
      2022/07/13
    • darkavengersさん
      猫丸(nyancomaru)さん

      YouTubeで「口入屋兇次」一巻発売時の岡田屋鉄蔵のインタビュー&PV動画を見つけました。
      岡...
      猫丸(nyancomaru)さん

      YouTubeで「口入屋兇次」一巻発売時の岡田屋鉄蔵のインタビュー&PV動画を見つけました。
      岡田屋鉄蔵インタビューで検索すれば出てきます。
      興味があれば見てください。
      2022/08/25
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      darkavengersさん
      > 一巻発売時の岡田屋鉄蔵のインタビュー
      ありがとうございます!後で覗いてきます。。。
      darkavengersさん
      > 一巻発売時の岡田屋鉄蔵のインタビュー
      ありがとうございます!後で覗いてきます。。。
      2022/08/26
  • 知り合いから借りて読みました。
    まるで時代ドラマを見ているようで、イメージとしては「必殺仕事人」を思い浮かべました。

    同僚と悶着を起こし、浪人となった夫を仕官させるために夜鷹に身を落としてまで金策に走る妻。
    口入屋兇次らの尽力で身売りではなく、経営不振の遊女屋を立て直す仕法家として働き、お金を得ることになる。
    そのお金で仕官がやっと叶った思うや、夫は仲間であるはずの男に裏切られ、無残な死を遂げることになった。
    兇次は無念の死を遂げた男と彼の妻のために、「復讐」を行うために立ち上がる―。

    良い作品だと思います。
    生きることの哀しさと更に相反する喜びを描き、涙しそうになったシーンもありました。
    余談ですが、数馬とお絹がもう少し互いの心を打ち明け合っていたら、こんな悲劇が起こることもなかったのかもしれません。
    ただ、江戸時代の特に武士階級は、現代の私たちのように何でもあけすけに話すということはなかったでしょうから、やはり避け得なかった悲劇なのでしょう。

  • 江戸の町で職業斡旋を生業とする口入屋兇次、彼の元に職を求め様々な人が訪れる… 必殺仕事人のようでいて、またひと味違うこのお話にはまる! 兇次の周りに集う仲間もみんな魅力的、最後に出てきた坊主・四狼坊が好き♪ 数馬とお絹さんの想いは切ない結果になってしまったけど、お絹さんの健気な気持ちと強い心は本当に凄いと思う。次も楽しみです。

  • 映画を観ているような、引き込まれる人情物語、さすが岡田屋さん!!

  • お色気ものかな?と思っていたけど、仁情もので面白かった!

  • 1巻

  • 1巻は浪人の妻が主軸。
    未婚と既婚の女性の描き分けとか江戸時代の風俗が丁寧に描かれてるなと思った。
    この作家さんの時代物作品すごく好きなんですがキャラが立った頃に話が終わるのが多くて涙を飲んでました。
    この本はずっと続いてほしい。
    あと、お咲さんとお染さんの名前間違えてるところがあったような。

    2016年3月に2巻、4月に3巻が出て完結しちゃったよ。;;

  • 店頭で表紙を見て購入。なんともまぁ、個性派揃いの必殺仕事人な面々。目つき悪いのもいるよ(笑)兇次もだけど零と四狼が群を抜いてるでしょ。おねぇな拷問師(本業は何なの?)と山犬を操れる坊主とか(笑)話はまるまる1冊夜鷹になろうとした女性の成長物語。夜鷹ではなく、最後は経営コンサルタントになったけどね。しかし、夫婦がお互いを想い、それが表に現れなかったが故に悲劇が起きてしまったのはとても悲しい。因果応報で悪人に鉄槌がくだされたのはスカッとするよ。

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