ゴールデンカムイ 6 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
4.08
  • (119)
  • (171)
  • (83)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 2406
感想 : 80
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088903729

作品紹介・あらすじ

のっぺらぼうはアシリパの父親だ。明かされる衝撃の事実。その真偽を確かめる為、父親に会う為、一行は、金塊の手掛かりを集めながら、難攻不落の網走監獄へと向うことを決める。しかし、道中立ち寄った札幌世界ホテルは、鬼が潜む殺人ホテルだった…!? 一方、土方歳三率いる死刑囚達も着実に勢力を伸ばし? 生命歓喜と人間讃歌! 命溢れる第6巻ッ!!!!!!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「狩る!食べる!戦う!生きて輝け!!
    北の大地で繰り広げる五感震えまくりエンターテインメント」ゴールデンカムイ、ほぼ一気読みで6巻まで来ました。

    なかなか減らない積読を前に溜息をつく日々ですが、面白いもの、ハマったものを一気に味わい尽くすときは「すでに買い揃えて手元にあること」は大きなアドバンテージです。間を開けず一気読みができるので、忘れてしまった詳細のために改めて読み返すこともなく、続刊の発売が遅れてやきもきすることもなく、どっぷり浸りつくせます。

    4巻当たりまでは降りかかる火の粉を払うべく、追われ、襲われた人や獣を退ける、巻き込まれ型の闘争が続いてきましたが、5巻にしてようやく状況が整理され、目的地が示されました。
    そのため、これまでの背中を焦がすような疾走感に代わり、「バトルもの」としての色が濃くなってきたように思えます。

    バトルもの。少年漫画の華。
    「ドラゴンボール」「北斗の拳」に始まり「ジョジョ」「HUNTER×HUNTER」「ダイの大冒険」(ってジャンプばっかりじゃん…)と思いつくままに挙げてみれば、『「異能の敵と戦ってこれを斃す」ことを繰り返して目的(地)を目指す(その過程で主人公が成長し、仲間との友情が育まれる)』ような漫画だとまとめてみることができます。

    そうしてみるとこの巻の家永カノは典型的なバトルものの敵キャラクター。戦闘能力は低いものの、自らが張り巡らせた巣の中では無敵の強さを誇る、って感じでしょうか。
    まあ壁などは紙であるかのようにぶち抜くパワー系と、どんなに拘束されても簡単に抜け出す技能系と、手投げ弾を持ち歩く非常識系の仲間を前にしてはなすすべもなかったのですけれど。

    ちなみに「殺人ホテルだよ全員集合!!」のサブタイトルから、明らかに「8時だョ!全員集合」のオマージュであることが分かります。
    白石にかけられた「うしろうしろ」の声が「志村! 後ろ、後ろー!」、そして階段の踏み板が一斉に傾いて坂道のようになる大仕掛けなど、内容的にも懐かしいネタが使われています。

    かなりホラーでインモラルな内容をわざわざスラプスティックに上書きしているわけで、快楽殺人者でシリアルキラーでサイコパスである敵キャラがほぼ「変態」になっているあたりも含め、意図的にやっている…というか、これが作者の作風なんでしょう。過激な内容のはずが、笑いに着地しているために、読者はあまり残虐性に引っ張られずに先に読み進むことが可能です。
    これは狩りの場面でもそうですね。
    獲物を狩るシーンを描く漫画は数あれど、皮を剥ぐところまで描写している作品はなかなかありません。
    笑いの力を借りて人や生き物の生死から目を背けず、直視するからこそ「生きて輝け!!」なのかなあなんて思います。

    蛇足ですが、不敗の牛山と組み合って互角の杉元は、どこでどうやってそんな実力を身に付けたのでしょうね。
    牛山の耳を見て「俺は体質なのかそんな耳にはならなかったよ」と語っている以上、普通の人なら柔道耳になるほどの修業は積んでいるようですが…。


    後半は刺青人皮をめぐる地元ヤクザの抗争に、用心棒として土方一味と尾形百之助が敵味方に分かれて参加するストーリー。
    サブタイトルの「雪原の用心棒」でわかるように、マカロニ・ウエスタンの大ヒット作「荒野の用心棒」のオマージュになっているようです。
    残念ながら映画を見たことはありませんが、Wikipediaで見る限りストーリーはかなり忠実に映画のプロットをなぞっているようです。
    ラストではヤクザたちは壊滅、尾形が土方一味に加わることになりました。映画は、ラストまではWikipediaに掲載されていないのですが、おそらく主人公以外が壊滅するのは共通しているのではありますまいか。

    それにしても戦っている土方歳三の楽しそうなこと。おまけに、真っ白な総髪長髭、鋭い眼光、日本刀とウインチェスターライフルの二刀流、そして「この時代「老いぼれ」を見たら生き残りと思え」の台詞から醸し出されるキャラクターは登場人物中最高のかっこよさを誇ります。創作物に新撰組の隊員が出てくるとだいたいカッコいいものと相場が決まっているのですが、この土方は出色です。この巻は土方のためと言っていいくらい。

    さて、その他のコンテンツです。

    毎回楽しみにしている狩りの様子や料理など、アイヌの風物に関する描写は今回ほとんど出てきません。そもそも後半の雪原の用心棒編には杉元もアシㇼパも全く登場していません。

    定番になっている「オソマおいしい」ネタは牛山の奢りで食べに行った洋食店での「エゾシカ肉のライスカレー」。
    出された皿を目にして「オソマ……」と絶句するアシㇼパさんに『それ「食べてもいいオソマ」だから』と杉元。これもどうかと思いますが、思い切って口にしたアシㇼパさんの感想は「ヒンナすぎるオソマ……」だそうですw

    新たに変態の仲間入りをしたのは不敗の牛山。
    家永に迫るのはともかく、アシㇼパさんにチンポの講釈を垂れて「チンポ先生」の呼び名がついてしまいました。


    次の巻ではどんな変態とのバトルが待っているのでしょうか。楽しみです。



    第49話 道連れ
    第50話 春雷
    第51話 殺人ホテルだよ全員集合!!
    第52話 無いものねだり
    第53話 不敗の牛山
    第54話 ことづて
    第55話 鰊七十郎
    第56話 松前藩
    第57話 水泡
    第58話 茨戸の烏合
    第59話 雪原の用心棒

  • 杉元達は網走に向かう前に小樽のアシリパの村に戻り、さらに札幌に向かう。札幌世界ホテルの女主人・家永は入れ墨を持つ女装した元囚人で、宿泊客を品定めして、地下の拷問部屋で殺していた。

    そんなホテルに、牛山、そして杉元達が偶然にも同時宿泊。牛山・白石は女主人に一目ぼれし、大混乱に。秘密の通路を張り巡らせた洋館は炎に包まれる。

    後半は茨戸のとばく場を巡る抗争に取り入る土方一味と尾形の戦い。とばく場の元締めが入れ墨の皮を持っているという噂を聞きつけたのだ。皮を見つけた尾形は、土方と手を組む。

  • キロランケさんとの出会いからアシリパさんのお父さんの話を聞き、網走に向かうことに。とその前に札幌で武器を調達するだけのはずが、宿泊したホテルがとんでもない殺人ホテルだった。

    新キャラ?登場。めっちゃきれいな女の人かと思ったらおっさんなのね。で、案の定・・・牛山が・・・

    アシリパさんがはんぺんに向かって牛山を呼んでいるのが笑った。まるで「銀魂」でいうメガネに向かって新ちゃんと呼んでいるかのような。

    こっちの一行は日高に向かう一方、茨戸という港町では土方たちの抗争が。ここでも刺青人皮を巡っての争いが。そして尾形再登場。

  • のっぺらぼうはアシリパの父親だった!?
    それを確かめるために向かったのは網走。
    そして杉元たちが宿泊したホテルは女将・家永が元囚人で!

    一方、チーム幕末(土方たち)と尾形の対決は茨戸の賭場の縄張り争いを利用してドンパチ。その争いの陰にはやはり囚人の刺青の皮が関係していて…

    いや~このドンパチがなんかもう尾形の目的がわかりにくくて…私、理解がイマイチできてないかも…

    国際ホテルの回は牛山がおもしろすぎて笑いが止まらない回だったな~。クスクス。

  • はんぺんはじつはいい人なの、、?笑

  • 図書館にて読了。
    今回は白石の顔が笑ってしまう場面が結構あった。
    なんとも言えない顔が笑ってしまった。
    ホテル殺人編はとても爆笑するところがあった。
    アシㇼパがカレーを食べる前と食べたあとが面白かった
    用心棒編に土方歳三さんチームが出るとは思わなかった。特に尾形百之助さんも同じく。
    尾形百之助さんの笑顔と射撃の腕と鐘がある場所に登るシーンが見えてほっこりした。
    少しずつ尾形百之助に好きになりそう
    最後の杉元チームに笑ってしまった。
    そしておまけに鶴見中尉チームにも笑ってしまったし、ほっこりした。

  • 殺人ホテルと茨戸の構想と、内容が濃いなあ

  • 「いいか小僧ども この時代に老いぼれを見たら「生き残り」と思え」

    土方歳三一派の痺れる戦闘シーン。渋いです。

  • 札幌殺人ホテルの囚人家永
    不死身の杉元vs不敗の牛山
    茨戸 日泥一家(土方 永倉)vs馬吉一家(尾形)

    ワクワクするアクション&アドベンチャーな一巻。

    ・明治末期 札幌より小樽の方が栄えていた
    ・明治9年 札幌ビール醸造所できる
    ・札幌のビール工場を作った村橋久成は箱館戦争で土方歳三と戦った新政府軍の軍監だった
    ・鰊番屋は金がうなっていたので常に強盗に狙われていたため、隠し部屋があった
    ・ピースメーカー
    ・ウィンチェスター銃

  • 「ゴールデンカムイ(6)」野田サトル著、集英社、2016.03.23
    209p ¥555 C9979 (2023.01.08読了)(2023.01.04借入)(2016.03.30/2刷)
    3頁に主な登場人物が紹介されています。
    ●杉本一味
    アシリパ アイヌの少女、和名:小蝶辺明日子
    杉元佐一 不死身
    白石由竹 脱獄王
    谷垣源次郎 マタギ
    キロランケ
    ●第七師団
    鶴見中尉 第七師団 北海道に軍事政権を作ろうとしている
    二階堂浩平 第七師団
    ●孤高
    尾形百之助 山猫スパイナー
    ●土方一味
    土方歳三 新撰組副長
    永倉新八 新撰組最強剣士
    牛山辰馬 不敗の柔道王

    札幌世界ホテルでの大活劇には、度肝を抜かれました。この物語は、バイオレンス漫画なんですね。たぶん。
    茨戸での勢力争いも大変なもんです。次々と新展開を思いつきますね。日泥一家と馬吉一味だそうです。

    【目次】
    第49話 道連れ
    第50話 春雷
    第51話 殺人ホテルだよ全員集合!!
    第52話 無い物ねだり
    第53話 不敗の牛山
    第54話 ことづて
    第55話 鰊七十郎
    第56話 松前藩
    第57話 水泡
    第58話 茨戸の烏合
    第59話 雪原の用心棒

    ☆関連書籍(既読)
    「ゴールデンカムイ(1)」野田サトル著、集英社、2015.01.24
    「ゴールデンカムイ(2)」野田サトル著、集英社、2015.02.24
    「ゴールデンカムイ(3)」野田サトル著、集英社、2015.05.24
    「ゴールデンカムイ(4)」野田サトル著、集英社、2015.08.24
    「ゴールデンカムイ(5)」野田サトル著、集英社、2015.12.23
    「知里幸恵『アイヌ神謡集』」中川裕著、NHK出版、2022.09.01
    (アマゾンより)
    のっぺらぼうはアシリパの父親だ。明かされる衝撃の事実。その真偽を確かめる為、父親に会う為、一行は、金塊の手掛かりを集めながら、難攻不落の網走監獄へと向うことを決める。しかし、道中立ち寄った札幌世界ホテルは、鬼が潜む殺人ホテルだった…!? 一方、土方歳三率いる死刑囚達も着実に勢力を伸ばし? 生命歓喜と人間讃歌! 命溢れる第6巻ッ!!!!!!!

全80件中 1 - 10件を表示

野田サトルの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×