- 本 ・マンガ (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088903729
作品紹介・あらすじ
のっぺらぼうはアシリパの父親だ。明かされる衝撃の事実。その真偽を確かめる為、父親に会う為、一行は、金塊の手掛かりを集めながら、難攻不落の網走監獄へと向うことを決める。しかし、道中立ち寄った札幌世界ホテルは、鬼が潜む殺人ホテルだった…!? 一方、土方歳三率いる死刑囚達も着実に勢力を伸ばし? 生命歓喜と人間讃歌! 命溢れる第6巻ッ!!!!!!!
感想・レビュー・書評
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《再読》
49.道連れ
50.春雷
51.殺人ホテルだよ全員集合!!
52.無い物ねだり
53.不敗の牛山
54.ことづて
55.鰊七十郎
56.松前藩
57.水泡
58.茨戸の烏合
59雪原の用心棒
のっべらぼうはアシリパの父親か?確かめるため刺青人皮を探しながら網走監獄へ向かう。
札幌ホテルの美人女将《家永カナ》の正体は女装した老人、しかも刺青を持つ脱獄囚のひとり。
一方、土方は2派対立の茨戸に刺青人皮があるとの情報を得る。尾形もこの町に出没。
これは子供には見せられない。
※TVアニメ視聴
(10)道連れ
(11)殺人ホテルだよ全員集合!!
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感想
扉絵なんでドリフ!?今回は松前漬け!
あらすじ
アシリパの父親がのっぺらぼうか確認するため、アシリパの父親の友人のアイヌ人と網走へ向かう。
札幌の殺人ホテルに泊まり、柔道家の牛山で出くわす。ホテルの女将は人体入れ替えを行う殺人医者だった。
松前で土方と永倉が入れ墨の皮を奪うため、地元の争いに加わる。 -
「狩る!食べる!戦う!生きて輝け!!
北の大地で繰り広げる五感震えまくりエンターテインメント」ゴールデンカムイ、ほぼ一気読みで6巻まで来ました。
なかなか減らない積読を前に溜息をつく日々ですが、面白いもの、ハマったものを一気に味わい尽くすときは「すでに買い揃えて手元にあること」は大きなアドバンテージです。間を開けず一気読みができるので、忘れてしまった詳細のために改めて読み返すこともなく、続刊の発売が遅れてやきもきすることもなく、どっぷり浸りつくせます。
4巻当たりまでは降りかかる火の粉を払うべく、追われ、襲われた人や獣を退ける、巻き込まれ型の闘争が続いてきましたが、5巻にしてようやく状況が整理され、目的地が示されました。
そのため、これまでの背中を焦がすような疾走感に代わり、「バトルもの」としての色が濃くなってきたように思えます。
バトルもの。少年漫画の華。
「ドラゴンボール」「北斗の拳」に始まり「ジョジョ」「HUNTER×HUNTER」「ダイの大冒険」(ってジャンプばっかりじゃん…)と思いつくままに挙げてみれば、『「異能の敵と戦ってこれを斃す」ことを繰り返して目的(地)を目指す(その過程で主人公が成長し、仲間との友情が育まれる)』ような漫画だとまとめてみることができます。
そうしてみるとこの巻の家永カノは典型的なバトルものの敵キャラクター。戦闘能力は低いものの、自らが張り巡らせた巣の中では無敵の強さを誇る、って感じでしょうか。
まあ壁などは紙であるかのようにぶち抜くパワー系と、どんなに拘束されても簡単に抜け出す技能系と、手投げ弾を持ち歩く非常識系の仲間を前にしてはなすすべもなかったのですけれど。
ちなみに「殺人ホテルだよ全員集合!!」のサブタイトルから、明らかに「8時だョ!全員集合」のオマージュであることが分かります。
白石にかけられた「うしろうしろ」の声が「志村! 後ろ、後ろー!」、そして階段の踏み板が一斉に傾いて坂道のようになる大仕掛けなど、内容的にも懐かしいネタが使われています。
かなりホラーでインモラルな内容をわざわざスラプスティックに上書きしているわけで、快楽殺人者でシリアルキラーでサイコパスである敵キャラがほぼ「変態」になっているあたりも含め、意図的にやっている…というか、これが作者の作風なんでしょう。過激な内容のはずが、笑いに着地しているために、読者はあまり残虐性に引っ張られずに先に読み進むことが可能です。
これは狩りの場面でもそうですね。
獲物を狩るシーンを描く漫画は数あれど、皮を剥ぐところまで描写している作品はなかなかありません。
笑いの力を借りて人や生き物の生死から目を背けず、直視するからこそ「生きて輝け!!」なのかなあなんて思います。
蛇足ですが、不敗の牛山と組み合って互角の杉元は、どこでどうやってそんな実力を身に付けたのでしょうね。
牛山の耳を見て「俺は体質なのかそんな耳にはならなかったよ」と語っている以上、普通の人なら柔道耳になるほどの修業は積んでいるようですが…。
後半は刺青人皮をめぐる地元ヤクザの抗争に、用心棒として土方一味と尾形百之助が敵味方に分かれて参加するストーリー。
サブタイトルの「雪原の用心棒」でわかるように、マカロニ・ウエスタンの大ヒット作「荒野の用心棒」のオマージュになっているようです。
残念ながら映画を見たことはありませんが、Wikipediaで見る限りストーリーはかなり忠実に映画のプロットをなぞっているようです。
ラストではヤクザたちは壊滅、尾形が土方一味に加わることになりました。映画は、ラストまではWikipediaに掲載されていないのですが、おそらく主人公以外が壊滅するのは共通しているのではありますまいか。
それにしても戦っている土方歳三の楽しそうなこと。おまけに、真っ白な総髪長髭、鋭い眼光、日本刀とウインチェスターライフルの二刀流、そして「この時代「老いぼれ」を見たら生き残りと思え」の台詞から醸し出されるキャラクターは登場人物中最高のかっこよさを誇ります。創作物に新撰組の隊員が出てくるとだいたいカッコいいものと相場が決まっているのですが、この土方は出色です。この巻は土方のためと言っていいくらい。
さて、その他のコンテンツです。
毎回楽しみにしている狩りの様子や料理など、アイヌの風物に関する描写は今回ほとんど出てきません。そもそも後半の雪原の用心棒編には杉元もアシㇼパも全く登場していません。
定番になっている「オソマおいしい」ネタは牛山の奢りで食べに行った洋食店での「エゾシカ肉のライスカレー」。
出された皿を目にして「オソマ……」と絶句するアシㇼパさんに『それ「食べてもいいオソマ」だから』と杉元。これもどうかと思いますが、思い切って口にしたアシㇼパさんの感想は「ヒンナすぎるオソマ……」だそうですw
新たに変態の仲間入りをしたのは不敗の牛山。
家永に迫るのはともかく、アシㇼパさんにチンポの講釈を垂れて「チンポ先生」の呼び名がついてしまいました。
次の巻ではどんな変態とのバトルが待っているのでしょうか。楽しみです。
第49話 道連れ
第50話 春雷
第51話 殺人ホテルだよ全員集合!!
第52話 無いものねだり
第53話 不敗の牛山
第54話 ことづて
第55話 鰊七十郎
第56話 松前藩
第57話 水泡
第58話 茨戸の烏合
第59話 雪原の用心棒 -
のっぺらぼうはアシリパの父親だった!?
それを確かめるために向かったのは網走。
そして杉元たちが宿泊したホテルは女将・家永が元囚人で!
一方、チーム幕末(土方たち)と尾形の対決は茨戸の賭場の縄張り争いを利用してドンパチ。その争いの陰にはやはり囚人の刺青の皮が関係していて…
いや~このドンパチがなんかもう尾形の目的がわかりにくくて…私、理解がイマイチできてないかも…
国際ホテルの回は牛山がおもしろすぎて笑いが止まらない回だったな~。クスクス。 -
初版 帯
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牛山さん大活躍の回でしたね
野田サトルの作品





