IPPO 5 (ヤングジャンプコミックス)

  • 集英社 (2017年2月17日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ) / ISBN・EAN: 9784088906546

作品紹介・あらすじ

靴工房・IPPOの店主・一条歩(いちじょう・あゆむ)が東京に店を構えて数年。歩は注目若手職人として実力が認められ始め、仕事は順調であった。そんな折、歩のもとへフィレンツェでの師・祖父が訪れた。開店以来初の来店。しかし祖父が病気で「もう時間がない」と聞かされ、歩の心は衝撃に揺れる──!

みんなの感想まとめ

主人公が靴作りに真摯に向き合う姿は、読者に自分自身の大切なものを再認識させる力があります。物語の中で展開される詩的なストーリーは、特にプロポーズに靴を絡めたシーンが印象的で、感動を呼び起こします。心に...

感想・レビュー・書評

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  • 真摯に靴作りに向き合う主人公を見ていると、自分が持っているものを大事にしたくなります。基本的に漫画は読んだらすぐ売るのですが、初めて手元においておきたいと思いました。

  • 靴と人生がこんなに結び付くなんて。地味な設定だけど、本格的職人漫画なので読みごたえはあるし、最後のページがいつもじんわりきて余韻がある。この最終巻は、老いから新たな命へといっぽんの繋がりのようなものがその歩みによって表現されていて感動した…。

  • 実に詩的。どのストーリーもとてもよかったです。プロポーズに靴、最高です。うっとりしました。もう一度プロポーズの機会があるなら、こういうシチュエーションを、と心から願いました。最終話も素晴らしかったです。いつまでも余韻が残るラストで、こうして完結する潔さを実感しました。

  • 読み終わってどこか須賀敦子のユルスナールの靴を思い出した。いい終わり方だった。
    えすとえむの作品は買いです。

  • 一読、思ったよりあっさり終わったなぁと思い、
    でも改めて考えると、父子のつながりや男女のつながり、
    ライバルとのつながりや自分の将来への想い、そして未来…。
    とてもたくさんのものが詰まった大団円だったなぁと感じました。
    静かな、でも篤い、とても心に残る作品でした(^^)。

  • 言う事なし、満場一致で殿堂入り
    主人公・歩が真摯な誠意を籠めて制作している靴に劣らぬほど、美しさが洗練されていた
    (1)~(4)までも最高だったけど、この完結巻はレベルが違う
    どこが違うってのは説明しづらい。ただ、こういう感覚に響く違いってのは、ある種の正しさが宿っている気がする
    格、と言うべきなのか。ちょっとオカルトめいた物言いをするなら、コミックから立ち上るオーラの圧が、(1)~(4)と、この(5)が段違い
    (1)~(4)でも、相当な圧力だったのに、こんな強くできるのか、と嬉しさ半分怖さ半分だ。えすとえむ先生も、穂積先生やペトス先生と同じく、「天才」って表現じゃ収めきれない、凄い漫画家だ
    職人を主人公とした漫画は、今、ジワジワと増えてきている。私の読んでいる作品の中でも、別格だな、と感じるのは、この『IPPO』と、かまたきみこ先生の『KATANA』だ
    今後、靴職人を主役に据えた青年漫画が出てくる可能性は0じゃない。ただ、私のように『IPPO』の良さに参ってしまった漫画読みは、その漫画を面白い、と感じても、つい、『IPPO』と比較してしまうだろう
    そういう意味では、才能や努力、運でも絶対に越えられない壁へ、果敢に挑む勇気のある漫画家が出てくる事を楽しみにできる
    しかし、えすとえむ先生の、靴職人ってテーマに対する取り組み方は尋常じゃなかった。だからこそ、ここまでの作品が世に生まれ、見事な完結を迎えられた。えすとえむ先生を超えるとなりゃ、自分の限界の一つ二つは突破しなきゃ難しそうだ。寿命をペンに捧げる覚悟も必要になってくるのかも・・・
    靴、その身近なアイテムを通し、お客様の人生に関わると同時に、自分の知らない自分と向き合い、もどかしさを感じながら、着実に明日に向かって歩んでいく。言葉にすると簡単に聞こえるかもしれないけど、これが実に難しい
    自分のペースで歩いていても、疲れてきてしまう事がある。人に引っ張られ、ペースが乱されれば猶更だ
    時には休んだっていいし、振り返って、自分が道に付けてきた足跡を確認する事も必要だ
    大事なのは、自分の道を自分で拓いてきたって自信を持ち、昨日までの自分を明日の自分は上回っていると信じる事だろう
    歩が仕事やライバルとの切磋琢磨で、職人として成長するだけでなく、人間としての幸せも掴むってのが、この『IPPO』のストーリーの良さだろう
    驚く事じゃないけど、歩と足立さんが恋仲と成るとは予想外だった。ただ、お似合いなのは事実だ。互いに、自分が足りてない事を自覚しつつ、自分を見失わない強さと、人の手を借りられる素直さも持っている。お互いの信念を尊重し合い、二人は、これから己の道を重ね、新しい道を作っていくんだろう、一足ごとに最高に近づいていく、永遠に未完成な靴を履いて
    どの回も良く、最終回はホント、胸が嬉しさで張り裂けそうだった。その中でも、えすとえむ先生らしさを勝手に感じたのは、とあるカップルの一世一代の求婚を歩の靴が彩った、Episodio.26だった。愛の形はそれぞれ、一般的な「普通」で物事を判断せず、自分の出来る最上の仕事を行い、お客様とそのパートナーを幸福にする、それは職人冥利に尽きるだろう
    この台詞を引用に選んだのは、やっぱ、歩の同志であり、ライバルであり、越えるべき壁は、この人こそだなぁ、と感じたので。自信と傲慢は違う。自分のセンスや作品に不安を持っている職人には、仕事を任せたくない。ただ、自信ってのは、そう簡単に持てるもんじゃない。多くの仕事をこなして、ちょっとずつ、心の中に出来上がっていくもんだ

  • 3日じゃないよ12年かけたんだよ、という父へ贈った靴。手を伸ばせば靴を作る仕事があった、良い靴を作りたいとだけ思っていては、進めないステージがあるのか。プロポーズに使いたいとありったけの思いを込められた靴。人生最高の靴を、と望む師匠でもある祖父への靴。ようやくできた大切な存在。そして三年後。多くは語られないけれども、店は続き、幸せなイベントが、と感じさせてくれて物語は閉じる。

  • 完結してしまいました。もうちょっと続いて欲しかった…。
    義足をここまでエロく描けるのは、えすとえむ先生だけですね。凄く綺麗な場面でした。
    ゲイカップルのプロポーズ話も良かったし、
    最後のエピソードの、本当に最高の靴とはという問いかけへの答えも素敵でした。

  • 靴職人の青年の靴作り記第5巻にして完結編。祖父への最後の靴のプレゼント、そして新しい家族。そして人生は続く、という感じか。ちょっと絵も話も荒れて来た気がしないでもない。

  • めっちゃよかったー。プロポーズの話好きだな。

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著者プロフィール

2006年「ショーが跳ねたら逢いましょう」(東京漫画社刊)でデビュー。フィール・ヤング(祥伝社)にて連載の「うどんの女」が「このマンガすごい! 2012」のオンナ編第3位にランクイン。2011年からは月刊IKKI(小学館)にて闘牛をテーマにした「Golondrina ゴロンドリーナ」を、2012年からはジャンプ改(集英社)にて若き靴職人を描く「IPPO」を連載。BL誌、女性誌のみならず、青年誌にまで活躍の幅を広げている。

「2021年 『CITY HUNTER外伝 伊集院隼人氏の平穏ならぬ日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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