かぐや様は告らせたい 9 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス)

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  • 集英社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088908915

感想・レビュー・書評

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  • ”授業中に自分の携帯電話が鳴った時みたいに 手朝の先から寒気がきた” この表現に震えました。 コミカルな日常を描きながらこの巻のメインは体育祭、石上の物語です。今まで断片的にしか描かれなかった彼の過去を主題としています。上記に挙げたモノローグや絵の描き方など細部にこだわった物語は自然と涙が零れるエピソードになっています。 また日常パートも各キャラクターと少しの過剰さがくすりと笑える作品です。 シリアスがうまいギャグ作品は信頼ができ、非常に楽しめました。

  • 体育祭編。本巻は生徒会会計の石上がメイン。石上が周りから嫌われることになった過去も明らかに。

    (ネタバレあり)
    石上に制服貸して化粧もしてくれるかぐや。石上のこと本当に可愛がってくれますね。

    会長の妹圭ちゃん反抗期だけど兄想いなの隠しきれてなくて可愛いし、父親はだめ親父だけど、流石会長の父親だけあって芯のある男よ。

    藤原書記はかぐやに会長の躍りの指導を取られて泣いてて可愛い。
    早坂は意外にもマザコンで可愛い。

    そして満を持して石上会計の過去が。
    石上が「失敗」を思い出して動けなくなったとき、生徒会が石上を救ってくれた。
    大友の笑顔を守ろうとした石上、その信念を理解してくれた生徒会、影で抗議していた伊井野、「うるせえバァカ!!」という台詞をくれた会長、石上を温かく迎えてくれていた応援団、みんな素敵な人たちばっかりやん。
    すごい胸が熱くなった。
    「うるせえバァカ」って台詞、石上が前の巻で使ったりしてたよね。会長がくれた言葉を気に入って使っているのだとしたら、会長との絆が見えて良いね。
    「秀知院には楽しい思い出ばっかだから」と笑顔で帰る大友。
    石上が決死に守ろうとしたものがなくならないで本当に良かった。

    この漫画の登場キャラクターは皆魅力的だよ。応援団の人たちもクローズアップしてほしい!

  • 石上の体育祭編。

    正直白銀とかぐやの話は今読み返すとけっこうキツイんだがサブキャラエピソードは再読でも結構読めるのよね。というわけでそれなりに面白かったです。

    つか大仏さんのアレ85話のラストが伏線ではあったのなと。

  • アニメでもかなり心に残った石上の体育祭エピソード、とてもよかった。この話があるからかぐや様を読み続けることにしたといっても過言ではない。

    自分になんの得もなく、むしろ損するばかりの正義感でも、大きな価値があると後押ししてくれる。
    わかってくれる人がいてくれるなら、多くの他人に何を言われてもどう思われても「うるせえバーカ」でいい。
    そして周りをよく見たら見え方は一気に変わる。
    恥ずかしながら石上的捻くれをいまだに抱えている私には響く話だった。

    石上も生徒会の面々もちゃんと好きになれた。
    最後くだらない話を入れて巻が終わるのもまた良し。

    (話は面白いしキャラクターも魅力的だけど、画力はやや苦しいのでアニメの時の方が感動できたというのは正直あるけど…)

  • 体育祭編は石上君の人間的成長著しい良い話だった。また、彼の名の通りの優しさと不器用さ、そして芯の強さも描かれており、人となりが良くわかった。最初は特にそういう意図を感じなかったのですが、石上とミコはくっつけるのかなぁ。口ではああ言っていても気にかけていたのか、それとも単に職務に忠実なだけなのか。そういう重い話の後に「何回でもシコシコしてよくて、でも最低一回はシコってしなきゃいけなくて限界に達した人が負けっていうゲーム」をぶちこんでくるあたり平常運転この上ない。

  • 石上感満載。マジ卍

  • 体育祭編は石上の成長物語!女子を助けたという真実を知られないまま疎外され続けた石上。クラスメートはもちろん、親や教師にも信じてもらえなかった絶望感。そんな彼の足跡をたどり、その行動を認めた生徒会メンバーのカッコよさよ。白銀が書き殴った反省文は鳥肌が立った。

    「人は自分の為にそこまでは怒らない 誰かの為なら簡単に悪魔にでもなる」
    しかし、誰かの笑顔を守る為に、自分を悪魔にしたままで貫くことはなかなかできるものじゃない。そこから「怖くても戦える奴に僕もなりたい」と再び歩き出した石上の強さ。顔が見えるようになる演出も見事だった。ラブコメ漫画だと忘れて感動してしまった。

    もちろん、ギャグ回もたくさん!ルーティーン回、藤原ママ特訓シリーズ・ソーラン節編、白銀父とかぐやの会話、そしてラストはシコシコゲームで笑って締めるというところもよかった。

  • 雑誌「週刊ヤングジャンプ」で連載されている赤坂アカの「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」の第9巻です。2019年にTVアニメが放送されました。2019年9月には実写映画の公開も控えています。秀知院学園生徒会副会長の四宮かぐやと会長の白銀御行を中心としたラブコメです。いつも通りのギャグが続く中での、感動の石上優の体育祭エピソード収録です。今までもちょくちょく触れられていた石上優の過去の事件について描かれています。なんだ、すげぇ良い奴じゃんか。これからは前を向いて。。。と思ったけど、無理でしたね。

  • 石上くん、格好良いぜ。

  •  表紙はレギュラー野郎陣で可愛くはない。
     コメディが半端にシリアスに寄せてくると、白けて面白くないものだが、半端なくドシリアスをぶち込んできて、痺れる。
     もともとシリアスな土壌で、コメディを演じていたからなし得る構成。

     讎

     もう一つの表紙裏は解けたけど何だか分からん。
     こっちも文字なのかな?
     顔のようにも見えるし・・・。
     
     電子版は興味ないから読んだことないんだけど、この辺りの表紙裏のお遊びとかやっぱりないのかしら。
     ふと思った。

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著者プロフィール

1988年新潟県生まれ。漫画家兼イラストレーター。2011年に『電撃マオウ』で、『さよならピアノソナタ』のコミカライズ版の連載を担当。12年、ボーカロイド「IA -ARIA ON THE PLANETES-」のキャラクターデザインを担当する。13年には同誌で、「ib インスタントバレット」の連載を開始し、15年に連載を終了。同年『ミラクルジャンプ』で、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の連載を開始。その後、掲載誌を『週刊ヤングジャンプ』に移し、16年17号より連載。22年11月、 7年の連載期間を経て最終回を迎えた。20年、横槍メンゴとタッグを組み『【推しの子】』の連載を始動。同作は23年にアニメ化され、大ヒットとなる。

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