- Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088910260
作品紹介・あらすじ
「捜査のすべては、ドロ刑に始まりドロ刑に終わる」
ホシは、全犯罪で一番多い窃盗犯。検挙率第1位の盗犯捜査のスペシャリスト、それが警視庁捜査三課刑事、通称《ドロ刑》。
新米ドロ刑・斑目が出逢ったのは、伝説的大泥棒・煙鴉だった!? 手練手管の職業泥棒、煙のように捉えどころのない怪盗紳士。果たして彼らを捕まえることはできるのか…!?
盗られたモノは捕り戻す! 《泥棒×刑事》、異色の《相棒》捜査線! 明日から試せる防犯テクニックも充実の第1巻!!
感想・レビュー・書評
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刑事部捜査一課は殺人、強盗などの凶悪犯罪。
捜査二課は詐欺、横領などの知能犯罪。
そして捜査三課は窃盗、ひったくりなどの窃盗犯犯罪、通称・ドロ刑。
全ての捜査は、ドロ刑に始まり、ドロ刑に終わる。
新米ドロ刑・斑目と、伝説の大泥棒・煙鴉。
2人のデコボココンビが、事件解明を目指す。
果たして、斑目は、煙鴉を逮捕出来るのか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
窃盗犯などを取り締まる3課の刑事・班目。
だいたい花形1課と違って、
苦労は多くて地味な部署。
新人の頃にくらべると班目も最近やさぐれがちだが
ひょんな偶然で窃盗犯のプロ・煙鴉を
煙草のにおいから特定してしまう。
しかし、現行犯でないかぎり簡単に逮捕はできない。
そこで、班目は
なんとかしっぽをつかもうとするが。
くくく…班目、遊ばれてます。
煙鴉ことハルさんは
生活のためというよりスリルのために
宝石類の窃盗してるような感じかな。
なので、蛇の道はヘビで
班目がかかわる事件に
それとなくヒントを出しては
彼がどう推理するか楽しんでる(笑)
でも、今野敏の『確証』シリーズみたく
派手さのない3課の事件が
大きな事件につながってたり
人情的な解決が見られたり
そういう面白みもこれから出てくるかも。 -
面白かったー。続きが読みたい。
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『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』
日本テレビ/毎週土曜放送
2018年10月13日から -
実に面白いッ! テンションが上がるッ!!
私は週刊ヤングジャンプを定期購読しているんだが、続きを楽しみにしている作品の一つが、この『ドロ刑』だ
ぶっちゃけ、面白さって意味の質で比べれば、さすがに、『テラフォーマーズ』、『ゴールデンカムイ』や『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』などの、週刊ヤングジャンプを引っ張っている上位陣に及んでいない
ただ、この『ドロ刑』が週刊ヤングジャンプの質を落とさないように、中盤で支えている作品であるのは、確かなはずだ
このような中堅の作品を蔑ろにしていないからこそ、週刊ヤングジャンプの人気は、何だかんだで衰えないんだろう
また、この『ドロ刑』は、今、週刊ヤングジャンプの中で、最も、実写化してほしい作品だ
肉体派刑事と頭脳派怪盗の、イケメンのジャンルが異なる凸凹タッグが、事件が起きれば足りない所を補い合って、解決に向けて動き出し、スカッとするオチにしてくれる、かなりウケる、と私は思うんだよなぁ
内容に関しちゃ、上記で説明したので、これ以上は蛇足か
防犯知識や対策も、作中で解かりやすく説明されている点も、ポイントが高いんじゃないだろうか
この(1)に関しちゃ、これと言ったケチの付け所がない
本編そのものはリアルタイムで読んでいた時よりも面白い、と感じられたし、オマケ四コマ漫画が巻末にあったのも嬉しかった
その一方で、「残念だ」と感じたのは、帯だ
もちろん、『ゴールデンカムイ』の野田サトル先生が推薦コメントを描いてくれる事が、どんだけ凄い事か、理解できない訳じゃない
お勧めする気があるのかな、と疑問は浮かぶコメントではあるけど、これはこれで、野田先生が『ドロ刑』を応援している証拠だろう
欲を言ったら、巻末か、カバー下に、1億点の主人公を描いて欲しかったかな
ただ、私が残念、と感じたのはそこじゃなく、『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』の推薦コメントでなかった事だ
内容が被っているからか、やはり、主役のルパンレッドとパトレン1号から応援の言葉を貰ってくるのは難しかったのだろうか
しかし、週刊ヤングジャンプ編集部なら、次こそはやってくれる、と性懲りもなく、期待している
もちろん、週刊ヤングジャンプで連載中の漫画家からの、推薦でも嬉しい
この『ドロ刑』には女っ気が足りないからな、『夜明け後の静』の石川秀幸さんが、班目刑事とハルトさんの女装を描くってのは、どうだろう。この場合、「誰得?!」って考えたら負けだ
どの回も、福田先生の漫画家として成長していくぞ、一位を獲るぞ、って気概が感じられる。その中で、私的に印象強いのは、Episode.3「ドロボウと刑事」だ
本来であれば、馬も水も合わない対極の存在が、各々の目的の為に手を組み、タッグ結成が実現する、何気にグッと来る
また、班目刑事のフィジカルの強さが、如実に表現されているってのも好い。狭い場所へと追い込んだコソ泥三匹まとめて、強烈な低いタックルでノックアウトって、人間技じゃねぇな
この台詞を引用に選んだのは、なるほど、と感服したので
努力で自分のステータスを上げるのも大事だが、「勝つ」って結果を出すためには、それじゃ足りない
立ち向かうべき敵の事を理解してこそ、対応策が思いつく
味方だけでなく、敵に関しても、「コイツなら、こうする」って信頼が大事になってくるんだろう