東京喰種 トーキョーグール : re 16 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
4.03
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本棚登録 : 340
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・マンガ (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088910505

作品紹介・あらすじ

「なにもできないのは もういやなんだ」“人類総喰種化"が進む東京。「毒」の根源を絶つために、〔CCG〕と“喰種"は力を結集して、カネキとアヤトを地下24区へ。そこに立ちはだかる、旧多二福。自身を「この世界」に招き入れた“元凶"を前に、カネキが望んだこととは…? そして、“東京"と“喰種"の未来は──…?

感想・レビュー・書評

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  • ずーっと、最終回を繰り返し読んでおりますが…やっと、腰を下ろしたと言うか、膝を落としたと言うか、什造、本当にお疲れ様と言う気持ちでいっぱいだ…

    「母性」を描こうとする傾向の方が強いですよね、その人の人格を形成するのに「母性」は欠かせない神話がまかり通っている、特に日本では「母親が子育てをして当たり前、父親は家計を支える為にお金を稼いでいるから」と言うのが役割分担だと未だに信じられてます…女性パートさんの殆どが、旦那の稼ぎだけでは子供を大学にやれず、マイホームも手に入らないから共働きしてます、そして家事もやってます。父親の稼ぎで一家が成り立つのであれば、パートに出る必要はないですよね、なので、父親・母親が協力して家庭を築く、子供を育てるしかないだろうと思うので、父親が(もしくは父の代わりになる手本の様な存在)誰かの人格形成にこんなに必要なんだ、と訴え続けた漫画も少ないと思います。ただの「師匠」的なポジションはよく見ますが。

    スイさんの家庭環境に根差したテーマなんでしょうね。母性よりも父性が必要だった、と言う思いがあるのかも…

    作中、よくよく考えると、成人して仕事し始めて父が手本で、って武臣くらいじゃ…後は全て両親ともに居ない、片親しかいない登場人物ばかりでした。実際に、片親の家庭も多いし、そう言う中で「子供」はどうやって大人になって行くんだろう、一人で生きていくんだろう、家族を得るんだろう…と言う事を徹底して根底に据えていた気がします。

    28号表紙飾った時点でいきなりクライマックス告知…この前までは、恐らくあと5話くらいで17巻が余裕で出せるペースで描く予定だったのでは…と今だから余計に思います。あまりにも不自然すぎる…アニメが奮わなかったのも要因だと思います。でもそれは、アニメ制作サイド、特に監督が変わったと言う明白な原因があるので、作者には全く関係ないし、10月2期スタートするのに、きっちり描いて最終回を迎えてた方がアニメに繋がる可能性があるのに…不可思議なことばかりですね。編集者の方とはきちんとコンタクト取ってやれてるのでは…と思っていたので、編集部と揉めてると言うのが解せないし。編集部の『東京喰種』に対する方針と、スイさんが描きたいものが離反していた可能性はありますが(今回の最終回見てると)東京喰種専属の編集者の方とは一生懸命作り上げて来た感を感じます。ヤンジャン側は、2世代目で3部を、と思ってたのかも…スイさんは最初から今回の最終回の様な終わり方を決めてたけども、3部描くには人と喰種が共同戦線張ったり理解しあったら成り立ちませんし。東京喰種はこう言う終わり方で、いやいや人気あるんで3部描いて、と言う辺りかなぁ、と言うのであればなんとなく解りますね、軋轢が生まれるのは。

    どちらにしろ、:reは簡単に描いてしまうと「悪行」を働いていた闇落ちした者が、「改心」して自分を取り戻す、と言う描写が幾つかあり、人は変わる。自分を許したり、人に許されたりするんだ、と言う事が自分の事としても置き換えられない場合、ご都合主義に思えてしまうかも…キャラ立ちしてて、中二病的世界観もにおわせながら、完全に「精神的に成熟したい」と願う人が読みたいと思う漫画ですね。お子様には向いてません(笑)

    担当編集者の方と、切磋琢磨と言うか、ぶつかりながらも『東京喰種』と言う作品を作り上げて行く目的は同じ、と言う感じでやって来たのかな、とスイさんのツイート読んでて思いました。この担当さんが担当すれば描くかもしれませんが、もう石田スイと言う漫画家の認知度は明白なのですから、プロとしてどこででも描かせて貰えると思いますので、週刊じゃなくて月刊で良いので、スイさんが描きたいものを描きたい様に丁寧に描かせて貰えるとこで描いて欲しいです。最終回から遡ってずーっと読んでるんですが、手首とか足首とかぞんざいになる部分もありますが、一貫しているのが「表情」です。この人の描く表情は、それしかない、と言う「絵」を常に持って来てますね…旧多の最期の、柔和な笑みを浮かべた顔とか、あんな表情、どう言う感情に合わせてとか、計算して描けるもんじゃなく、センスとしか言いようがないです。記号じゃなく、本当にその人物が浮かべるであろう表情を描いてるんですよね…最終回で「あ、みんな」って出て来たカネキくんの、無邪気ささえ感じる顔とか、その前話からは考えられないくらい穏やかだ…

    スイさんのツイートの中で「この半年間は、「終わるぞ」と気持ちの準備をしながら描いてきましたが、」とあるので、作中の科白の表現方法を加味すると、半年間の間に於いては、終わるのは作者の意志で、その前になんらかの事が起きた可能性がありますね。起きた事に「終わる」と決めたのはスイさんなんでしょう。大体24週前になるので、今年に入ってすぐ、と言う事だから、13巻辺りの時点ですかね。カネキくんの「竜化」の表現方についてかもしれませんね、明らかに『AKIRA』っぽい…と言ってしまえばそれまでで、13巻自体は傑作ですけども。カネキくんが自分の意思で「食った」描写が明暗を分けたのか…と勘繰ったりもします。読者アンケでの反響かもしれません。と言う事を考え乍ら13巻パラ読みすると、多分、ナキは死んでた筈だろうな、と言う気がしました。黒磐も死んでた筈…そして、やっぱり最終回で、カネキを必死に救うアヤトの姿が描かれる筈だった気がします。オマケ漫画でからかわれてるし(笑)最終回があのような形になったので、大筋としては人間と喰種が共存できる社会になるかもしれない、と言うテーマは同じでも、ひょっとしたらカネキくんさえ、本当は死んでいたんじゃないか、と思えてきました。ナキや黒磐(明らかに死んでる描写じゃん…これ)と言う二人を生かしたのは、スイさんの反骨心の様な気がしました。最終回で受ける東京喰種読者が待ち望んだ「希望」は、篠原が目覚める事と、カネキとトーカの子供が生きて生まれてくることじゃなかったか、この二つだった気がします。

  • 似てるんです
    社会から孤立して
    「偏ったもの」しか摂取できない"喰種"たち
    ……僕みたいだ
    僕は目に見えない誰かの為じゃなく
    身近な人のために戦いたい
    それが僕の場合"喰種"に多かっただだけです…
    (金木研)

    真戸さんを失った痛み…
    怒りはある…
    死ぬまで消えない炎が
    だがそれはお前に対してじゃない
    俺たちがそうせざるを得なかった
    …この世界に対してだ
    少なくともいまはそう考えている
    (亜門鋼太郎)

    東京喰種、読了。わりと良かった。タイトルと絵柄からして中二な漫画だと思っていたけれど、ガシガシ戦うだけではなくて、「ヒト」の世界と「喰種」の世界と、お前はどちらにつくのか、ふたつの世界はどう共存すべきか、という大きなテーマがあって、そこが良かったです。そういう意味で、比較されがちだけど『寄生獣』よりもこっちのが好きかなあ。最終巻のセリフじゃないんだけど、上の二人のセリフが、印象的でした。

    読んでみるとわりと面白いってこともある。タイトルだけで避けたりするのはよくない、「食わず嫌い」はよくない、って下手な冗談で締めておこう。

  • 諸々のの語られなかったことについてのモヤモヤはあるが、終わり良ければすべて良し。そう納得してしまうような綺麗なおわりだった。

  • 最後よくわからなかったけど終わっちゃいました!

  • 本当に本当に、お疲れさまでした。
    4年ほど前、無印の東京喰種が終わった頃に1人上京したのを鮮明に覚えています。
    当時の自分は故郷仙台での思い出と決別する為に実家を飛び出していたので壊れそうな気持ちの置き場が東京喰種と重なったのかもしれません。

    終盤で金木研が「全部、必要なことだった」と言い放つ場面がありますが、これが自分的には衝撃的でした。
    re:がこんなにも素敵な終わり方をするなんて思ってもいなかったので、石田スイ先生にも同じような感情の変化があったのかと想い馳せています。

    まだ自分には必要な事だったと過去を見つめる事は出来ませんが、いつか至れるように先生の言葉を抱えて進んで行きたいと思います。

  • ヨモ「…いつまでも遊んではいられないんだよ」
    やっぱヨモさん最後まで格好良いなと思っていたら終盤のオチw

    A. この世界は間違っていない ただそこにあるだけだ

  • 「なにもできないのは もういやなんだ」“人類総喰種化"が進む東京。「毒」の根源を絶つために、〔CCG〕と“喰種"は力を結集して、カネキとアヤトを地下24区へ。そこに立ちはだかる、旧多二福。自身を「この世界」に招き入れた“元凶"を前に、カネキが望んだこととは…? そして、“東京"と“喰種"の未来は──…?(Amazon紹介より)

    主人公の「人類と喰種の共存」という願いにも心を打たれましたが、それ以上に心打たれたのは、この世界で日々命をかけて働いている「喰種捜査官」の生き様でした。一日に数人は死んでますよね?この組織。普通だったらそんな死と隣り合わせの職場で誰も働きたくないはずです。何が彼らをそこまで駆り立てるのか。何となくですが、それは祖国と家族を守るため戦争に赴く兵隊さんのようなものなのかなと思います。背負うものがあるから、怖くても頑張れる。いざ自分がその立場になったら、意外とシンプルにそう思えるのかもしれません。

  • うーん。なんか…モヤモヤ……。

  • これもまた、アンチニヒリズムの一つの形。

  • 力技で大団円に持っていってくれた。読後感よし。

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