ごほうびおひとり鮨 4 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
制作 : 早川 光 
  • 集英社
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本棚登録 : 23
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・マンガ (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088910826

感想・レビュー・書評

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  • ほんと、この『ごほうびおひとり鮨』も、危険な食漫画の領域に入ってきたな
    周囲の人に聞いた訳じゃないから、断言は出来ないが、漫画読みの勘としては、間違いなく、この作品の影響で、回らない鮨屋デビューした人が地味に増えているように思う
    残念ながら、私は「行きたい」と書きながらも、ついつい、他の料理に浮気をしてしまい、まだ行けていない
    けれど、この(4)を読んで、来年の自分の誕生日は、絶対に鮨にしよう、と決断した
    (5)が春ごろに予定通り、書店に並んだのなら、デビューの感想もちょっと書きたい
    この(4)で、ふと思ったが、この『ごほうびおひとり鮨』は、鮨の楽しみ方も学べるトコが魅力ではあるが、スローペースな恋愛ドラマとしても、見方を変えれば読めるのが強みだ
    誰と誰の恋愛ドラマかと言ったら、そりゃ、藍子さんと子安さんである
    ほんと、ちょっとずつではあるが、藍子さんの中で、子安さんの存在は大きくなっていき、単なる鮨オタ友ではない印象にもなってきている
    子安さんの、鮨好きっぷりは、かなり突き抜けているが、人間かつ男性としては悪い人ではない
    だから、この二人がくっついたら、祝福の拍手を贈れる
    もっとも、先にも書いたが、スローペースだから、交際がそう簡単には始まらないだろうから、しばらくは、これまで通りに、藍子さんの鮨の食べっぷりを基本的に楽しむ作品だな、私の中で
    ほんと、藍子さんの食べっぷりは、見ているコッチの鮨欲が刺激されてしまう
    リアクションが、無駄に修飾されず、素の言葉と表情で「美味しい」を表現しているからだろうな
    鮨そのものが、とことん美味しいってのが理由にしろ、藍子さんのような素直さは、食べる事が面白い漫画を読む事に負けないくらい好きな私としちゃ、羨ましい
    様々な名店に行き、鮨オタとしての練度が徐々に上がっているはずだが、時たま、素っ頓狂な指摘の外し方をしちゃうトコも、彼女の魅力であり、そこが作品を面白くし、クオリティを落とさないのに一役買っている
    藍子さん達に提供される料理が、美味しそうだけど、リアルに描かれていない点も、私が惹かれる理由かもしれない
    リアルな描き方が悪いって訳じゃなく、作品によって、合う合わない、がある。それだけの話で、この作品は、リアルじゃない方が美味しそうな印象を受けるってことだ
    ディスる訳じゃないが、王嶋先生は、人物も上手く描けている訳じゃない
    だからこそ、先生方が取材で感じた、料理人たちの人間味が、この作風から、ハッキリと感じ取れるのだ
    自分達の漫画に必要って事も忘れ、本気で鮨の味を楽しんじまったんだな、と伝わってくる、そう思ったのは私だけじゃないはずだ
    これは、個人的な我儘なんだが、王嶋環先生と、『カラスのいとし京都めし』の魚田南先生が対談してほしい
    様々な飲食店を取材し、その店の良さをファンに全力で発信してくれている二人の先生は、きっと、美味しい対談をしてくれるんじゃないだろうか
    文字だけでも十分だが、可能なら、漫画にしてくれたら、読みやすくて助かる
    あと、やってほしい企画っつーと、ベタかもしれないが、早川先生・王嶋先生と一緒に鮨が食べに行ける、とか?
    ただ、緊張で、折角の鮨の美味しさが感じられなくなる可能性は、大いにあるので、私は応募を見送るしかない
    どの回も、鮨欲が刺激されまくるが、個人的に、行ってみたい、と思ったのは、三十七・三十八喜目「鮨 桂太」だった
    おつまみ、鮨ともに美味しそうってのもあるが、藍子さんが中てられた店主ご夫婦のイチャイチャオーラが気になる
    蛇足かもしれないが、とんでもない衝撃だったのは、ちぐさちゃん、いや、ちぐささんの実年齢だった
    女性に「化物」って表現が失礼なのは、百も承知だけど、ここまで見た目が若いと、言っちゃいそう
    この台詞を引用に選んだのは、激しく同意したいから
    小説家デビューを目指し、努力するしかない立場で、情けないんだが、ほんと、思い浮かばない
    恥の上塗りをするようだけど、私自身が、まだ、このレベルの美味しい鮨を食べた事がないからってのはある
    いつか聞いてみたいもんだ、王嶋先生たち以外の、鮨漫画を描いていた先生方に、この現象に、どんな名を付けるか
    「人が、度を超えて、おいしいものを食べた時――――――笑いが止まらなくなる現象に、名前はついてないんやろうか」(by伊崎藍子)

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