- Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088920771
作品紹介・あらすじ
開幕、天皇賞(秋)!! 中央“最強"のタマモクロスに挑む、芦毛の“怪物"オグリキャップ。日本中が注目する歴史的一戦を制するのは、“最強"か“怪物"か、果たして──…。
感想・レビュー・書評
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オグリキャップってマイルCSとJCを連闘したよなぁ
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玉ちゃんがついに舞台に上がってきて、めちゃくちゃ天皇賞が熱い展開で描かれていて非常に面白かった。ジャパンカップも楽しみだ。
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5巻の半分近いページ数を割いて描かれる天皇賞(秋)は激走に次ぐ激走でとても熱気に満ちた内容になっているね
それぞれのウマ娘が必勝の策を用意してレースに挑み、そして実力に拠って順位が付いていく様相。それは残酷でありながら非常に美しいもの
ページ数が多分に使われているだけにレース内容も一言で言い表せない展開ばかり
まずタマモクロスがロードロイヤルに続いて逃げ周囲を動揺させるという超展開。これは常とは異なる風景なのだから、他のウマ娘だってそれに引っ張られたっておかしくない想定外の事態。けれど、オグリは普段の走り方を維持
そういった意味ではレースの前半はタマモクロスが耳目を集めている
ここで面白いのはやはりタマモクロスの精神状態だね。必勝を考え前方に出たのだからその内面は高揚感に占められているのかと思いきや、前方に出たことで後方からのプレッシャーと戦うことになるというのは面白い。
タマモクロスは切り替えて前を意識するようになるけれど、読者からすればこの場面に拠ってまだ1位争いに関わっていないオグリを意識する事になり、次の展開をより楽しめるようになっている
というか、オグリが後方大外から差す展開は毎度の事とはいえ、あれが描かれる度に毎回凄まじい熱量を感じてしまうよ
でも、同等の熱量を発する存在がもう一人居るのだから今回のレースは侮れない
序盤から逃げ続け、体力を残していたロードロイヤルにも競り続けた。更には心臓破りの坂をも駆け上がってみせた
これはオグリが怪物のような追い上げを見せたとしても、タマモクロスが抜かれない展開を納得させられる程の激走。それでも最後にはオグリが勝つのだろうと思っていたら……
最後の最後にタマモクロスはとんでもない力を解放してみせたね……。ここに来て『領域(ゾーン)』ですか……
限界を迎え追いつけないオグリを突き放し、加速に加速を重ねた状態でゴールしてみせた。それは怪物を超え、最強と呼称すべき存在。
オグリをきっかけに『領域』に至ったタマモクロス、タマモクロスに負けて足りないものに気付いたオグリ。ライバル誕生の瞬間にこちらまで熱い気持ちになってきますよ
44話からは新しい強敵誕生を予感させるエピソード
オグリと同じクラスでありながら、レースが描かれないためにどのようなウマ娘か判然としていなかったスーパークリーク。どうやらオグリやタマモクロスが激走を見せる中で彼女はまだパッとしない成績だったようで
良いトレーナーに出会ったこと、奇跡的な条件で菊花賞に出走できるようになったこと。それらが合わさりレース本番ではヤエノムテキを脅かす存在になるどころか勝利を掻っ攫ってしまうとは……
一瞬の隙を突く、常識を超えた疾走
誰も勝利を想像していなかった中での新たなヒロイン、シンデレラの誕生。スーパークリークはオグリとどのような共演を描き出すのかと期待してしまうね
それは兎も角として、ラストに来日した彼女らはどういう存在……?