- 本 ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088923024
作品紹介・あらすじ
大波乱のジャパンカップもゴール目前!! 先頭争いを繰り広げるオベイユアマスターとタマモクロスだが、その背を捉えんと食らいつくオグリキャップの姿…! 世界最強級が揃うジャパンカップを制するのは果たして…!?
感想・レビュー・書評
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う~ん
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この巻も非常に面白かった。スピード感といい挫折があって、これから有馬記念に向けてどのようなバトルになるか非常に楽しみだ。JCは史実通りだから仕方がないとは思うが、イナズマに勝ってほしかったな。
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ウオー!オベイユアマスターウオー!ディクタストライカウオー!
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レースの最終盤になって先頭争いに加わってきたオグリの姿には震えてしまう……!
でも、そうやって最終盤の争いがたった3人にフォーカスされた事でタマモやオベイユアとの差が明確になってしまう描写は残酷……
前巻でも感じたオグリとタマモの差。今巻はそれが突き付けられた形だね
話は有馬記念へ。タマモが出てくるのは当たり前として、ディクタストライカも関わってくるのか。あまりレースシーンが描かれてこなかったからどういうウマ娘なのかイマイチ判らなかったのだけど、どうやら三強と称される程の実力者のようで
そういったライバルと競うにはただ速いだけじゃ足りない。というか足りないからタマモに連敗しているわけだし
そこで話題に上がるのが“領域(ゾーン)”ですか。他のスポーツでもよく耳にする単語、タマモなどがそこに到達しているのは納得できるとして、鬼気迫る表情で幾つものレースを制してきたオグリがまだだったのはちょっと意外
最近は“領域”への入り方について研究が深まっているようだけど、だからってそんな簡単な話とはならないわけで
そこでオグリに対し、2方面から彼女の実力を底上げするアプローチが取られているね
一つは同郷の仲間達との再会。北原再登場はその少し前に示唆されていたから納得だけど、ここでマーチ達まで登場するのは予想外ですよ……!
以前にもオグリが目標を失いかけていた時にマーチの激励に拠って走る活力を取り戻したように、失意に沈んでいたオグリに再び走る楽しさを取り戻す役目を彼女らが担ってくれたという点が何よりも美しい光景ですよ!
もう一つはディクタの挑発だね
これまで物語の表舞台とそこまで関わってこなかった彼女。どうやら彼女の始まりはオグリが中央に来る前に存在していたようで
好調から不調に落ちていた彼女が勝利を渇望する中で密かに認めていたライバル
だからこそ、オグリにこれ以上不格好なレースをして欲しくないなんて気持ちが芽生えたのかもね
これはまさにツンデレだ(笑)
そして、もしかしたら更なるアプローチになったのかもしれないのがタマモの告白か……
このタイミングでラストラン宣言する理由は皆目判らないけど、ここでタマモを勝たせてしまったらそれこそ勝ち逃げされた状態になってしまうし、まだ勝てていないオグリもライバルとして立つ瀬がない
いつの日かマーチに放った言葉が自分に帰ってきたような状況。タマモを引き止めるには言葉ではなくレースで、という話になる
と言うか、彼女らの場合、レースでこそ本音が包み隠さず出てくるのかもしれない
注目株となった4名のウマ娘が彩る有馬の舞台。強敵たちを前にしてオグリはどのようにしてレースを「楽しむ」事になるのかな?
著者プロフィール
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