スナックバス江 14 (ヤングジャンプコミックス)

フォビドゥン澁川

• 集英社 (2024年1月18日発売)

作品紹介・あらすじ

どんなに時代が変わっても、変わらない良さが比処にある。老若男女に、時に変人。みんなのお茶の間「スナックバス江」には今日も愛と笑いが溢れてる

感想・レビュー・書評

[小鳥遊ひよのさんの感想 · 2024年2月6日]

ついにアニメ化してしまったスナックギャグ漫画！こんなに巻数を重ねても、キレッキレのトークで飽きせず笑わせてくれる。一話目から放送できるんか？っていう内容なのがすでに面白い。

森田と言えば童貞トーク。そこに颯爽と誕生したワード「運命童貞」と「必然童貞」！どっちが格下なのか？！「素人童貞」は一番格下と切り捨てる！「童貞」は性欲常勝集団！己を律する高潔なる精神で童貞を維持しているッ！とか言ってるのに捨てたがってるだろと(笑) なんという不毛なる戦い。戦争はいつだって悲劇なのだ。

「おしっこする時って気持ちええやん？」から始まる漫画とは──。だが、「このように必要な事は気持ちいいから…進んでやるようになる仕組みになっとるワケやけど…生きとるだけのニュートラルな状態を…こんなに辛く設定する必要あるかぁ…？」という心の叫びは確かにそう！なんで生きるだけなのにこんなに辛いのよ。絶滅危惧種でいいから、生きてるだけで気持ちいい状態にしてほしい(笑)

料理ネタも好き！和洋中の料理、一生どれかしか食べられないならどれを選ぶか。そこから議題に上るジキルとハイドからの和風ハンバーグ！ハンバーグは洋食なのに、おろしポン酢をかけただけで和風！これは二重人格ッ！マジメに考えると難しい。
人生最期に何食べる？で、食べたことないもの選ぶなよ！ってタツ兄がツッコむのも爆笑。「人生最期に食べたいもの」と「死ぬ前に一度は食べたいもの」は違うだろ！という着眼点が面白すぎるし納得しちゃう。でも、食べたことあるものでも悩むよね。ぼくはパスタ大好きなのでジェノベーゼかなあ。

露出狂の回で、通りすがりにマイナンバー教えられたことあるって話はもはやホラー級の露出狂。それかスパイ映画かどっちか。それと「暗いところでお化けが出てくるより…おじさんが出る方が怖くないか…？」は間違いなくおじさんが怖い。それにしても、おじさんの幽霊ってあまり噂を聞かないよね。源氏物語だと桐壺帝が夢枕に立ちまくって圧かけてたけど(笑) 「トイレの太郎くん」「六番目のたけし」とかじゃ怖くない。人体模型の方が貫禄がある。

今回の名言(迷言)。

「努力して得た成果に何の価値があるというのよ」

「だってご利益期待しないでお賽銭入れたりしないじゃん！見返り期待しないなんてスパチャじゃあるまいし！」