- 集英社 (2025年3月18日発売)
本棚登録 : 212人
感想 : 9件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ) / ISBN・EAN: 9784088935836
作品紹介・あらすじ
春のマイル王決定戦・安田記念。最終直線を独走するオグリキャップ。現役最強の怪物の勝利を誰もが確信する。ただ“彼女”だけをのぞいて。
感想・レビュー・書評
-
ヤエノは追い付けなかったのか……。しかも、それは「もう間に合わない」を前提としつつも「オグリに追い付ける者など居る筈がない」という意味も込もっていたような
レコードタイムを出して勝利するオグリはまさしくそうした評価を得られるだけの怪物であるように思える
けれど、そう受け取るにしてはオグリがゴールする瞬間の違和感やヤエノが抱いた追い付ける感覚がどうにも小さな棘のように引っかかるね
安田記念を制したオグリに関しては復活したと表現できる。でも、相方である北原には分不相応な勝利と言えるかもしれなくて
囲み取材にキョドりまくる北原の姿は可哀想だけど面白いなぁ(笑)
ただ、北原にまで大注目が集まる状況はそれだけ世間がオグリに熱狂している証と言えるのかな
勿論、そこにはオグリだけでなく永世三強と言わしめたクリークやイナリの存在も在る。けれど、クリークが出走を回避するならどうしてもオグリに対する関心の比重は増してしまう
トレセンに記者が押しかける様子は当時の世相を反映しているかのように思えて、実場のオグリキャップ人気ってそんなにヤバかったんだろうか…なんて身震いさせられたよ
その状況はルドルフが慨嘆したように「オグリキャップの時代」と評さざるを得ないもの
そうした前提を踏んだからからこそ、162話で語られたミルワカバの怒りに納得させられてしまったよ…
一般人にも名が届く大スターが誕生すればジャンルは盛り上がり周辺の選手等にも脚光が向くもの。けれど、既に充分な人気を獲得しているジャンルでその現象が生じれば必然的に生じるのは脚光の偏り、名選手の埋没となるわけか……
おまけにオグリ等の世代が去ったとしても、次の世代では新たなスターとなりそうなウマ娘が控えているとなれば、最早世代全体が存在しないかのように扱われる状況は想像に容易い
どれだけ努力しても自分達は顧みられない。であるからにはミルワカバの抱いた怒りはオグリによって巻き起こった狂乱への怒りを代表したものと言えるんだろうなぁ…
そんな彼女が参戦する宝塚記念は果たして世の期待をどのように反映するのか?
今のところ、ベルノライトの違和感や静かに刃を研ぎ澄ますヤエノが妙な恐ろしさを感じさせるけど…
そういや、短いシーンだったけどメジロ一家の登場シーンには少し興奮させられてしまったよ。特にアニメ第二期を飾ったマックイーンが現れただけに尚の事
でも、言い換えれば以前のテイオー登場シーンと同様に、永世三強世代の終わりが近づいているとも表現できるのだろうけどね…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
メジロの話だったり、オグリ以外の馬達の悲喜交々をちゃんと書きつつも、いつの時代もマスコミのモラルは最底辺だなというのを思い出させる描写でちょっと暗い展開の予想をさせる。
-
オグリキャップ全盛期の影になった人々やウマの話をしっかり描いてくれるのは個人的に嬉しい。
マスコミ攻勢で大変だったというエピソードをこうまとめてきたか、という感じ。 -
う~ん?何かちょっと物足りないけどねぇ(^_^;)
著者プロフィール
Cygamesの作品
