宝石商リチャード氏の謎鑑定 久遠の琥珀 【アクリルスタンドつき限定版】 (集英社オレンジ文庫)

著者 : 辻村七子 雪広うたこ

• 集英社 (2020年6月19日発売)

感想・レビュー・書評

[小春ぴよりさんの感想 · 2020年7月9日]

相も変わらずリチャードと正義の仲の良さを見せつけられる話だったし、最終的にリチャード専属の秘書になる！と言う正義の選択…きっと全読者が正義尊い…おまえっ！
となったはず。
でも今回の巻で1番の活躍を見せたのがヘンリーお兄ちゃん！
今回はジェフリーがかなり可哀想な感じになってたから大丈夫かな？と心配していた所に登場したヘンリーお兄ちゃん！
頼りなさが漂う病弱な感じから一変、なんとも頼もしいお兄ちゃん感と伯爵と言う気高い雰囲気が読んでてうぉおお！となった。
あとライさん、あんたいい加減イケメンすぎてずるいだろ…と終始ツッコンでた。
下村もいい働きをしたし、オクタヴィアの件も丸く収まり、リチャード達三兄弟の仲の深まりに正義の尊い選択。
是非ともここで終わりにせず秘書中田正義の華麗なる日常的続編を期待したい。

著者プロフィール

9月24日生まれ。神奈川県出身。『時泥棒と椿姫の夢』で2014年度ロマン賞を受賞。受賞作を改題・加筆改稿した『螺旋時空のラビリンス』で文庫デビュー。