本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・雑誌 (258ページ) / ISBN・EAN: 9784091042163
作品紹介・あらすじ
現代詩は怖くない! 詩の魅力をあなたに。
言葉で楽しく遊ぶムック「コ・ト・バ・を・ア・ソ・ベ!」の第二弾は、日本を代表する詩人の一人、平田俊子が編集する詩へのいざないです。平田俊子が、二人の若い女性クリエーター(俳優の赤松由美とミュージシャンの小田朋美)に詩を一からレッスン。二人が書いてきた詩をとことんディスカッションして添削し、詩のおもしろさを納得ゆくまで追究します。
谷川俊太郎(詩人)と穂村弘(歌人)という豪華メンバーをゲストに迎えての「連詩セッション」、詩に造詣の深い俳優佐野史郎と平田俊子の詩をめぐる対談、そして政治家・企業人・主婦・芸術家・学生など、日本のさまざまな人々が書いた50編余りの詩を公開する「今、日本人の詩、ってなに?」などの内容で、「詩の魅力」を多角的に伝えます。堅苦しくて難解なもの、という現代詩の通念をくつがえし、詩の楽しさをビビッドに伝える一冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
豪華ゲストを迎えての発刊記念イベントを企画中です!
情報は「コ・ト・バ・を・ア・ソ・ベ!」のtwitter(<a href="https://twitter.com/kotobawoasobe" target="_blank">https://twitter.com/kotobawoasobe</a>)とFacebook(<a href="https://www.facebook.com/kotobawoasobe" target="_blank">https://www.facebook.com/kotobawoasobe</a>)でお伝えします。
感想・レビュー・書評
-
詩の鑑賞についての本はいくつか持ってるんだけど詩の作り方については持っておらず、詩作のヒントが欲しくて読んだ本(普段は短歌をやっています)。
定型がある短歌と違って詩は「ハマった」という感覚がないのでどこを終わりとして、どこを完成として作ればいいのかさっぱりわかんなかったんだけど、その模索の過程も含めて詩作であり自由詩の面白さなんだなぁということがわかる本でした。
一方でじゃぁ自由に書いてりゃいい詩なのかというとそれでは終わらず、ここは最低限読者にわかってもらえるように書かないと混乱を招く部分とか、ここは委ねちゃっていい部分とか、詩の飛躍が面白いところ成り立っていないところを実作で示されているのでわかりやすかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021/6/19
「平田俊子が選ぶ 読んでおきたい 日本の詩十編」
どれも素敵!下4つは特に。
永瀬清子 「あけがたにくる人よ」
まど・みちお 「どうしてだろうと」
岩田宏 「動物の受難」
辻征夫 「月光」
詩作に興味が出てきたら読み返そう。 -
文字通り、「そういえば詩ってなんだろう」と検索したら出てきた本。出てくる人も構成も素晴らしくて、文字通り、詩って何かが(少しだけ)わかった。
第一部は平田俊子さんによる詩作講座。まずは平田さんがイントロで作る詩「マーサ」の出来上がる過程が、詩作中の彼女の独り言を全部聞かせてもらうよう。そして自分の好き嫌い(岩田宏)、自己紹介(谷川俊太郎)、自分の町(石垣りん)という入りやすいテーマの作品が示され、書いてみることを勧められて、それなら詩って私にも作れるものかも?と思えてしまう。思い返せば、小学校の頃は国語の授業でそれっぽいものを作らされたが、子供ながらに突拍子ない言葉や擬音語を使わねばいけないのではないか、なんて考えに縛られ、別に書きたくもないものを書いていた気がする。平田さんのように教えてくれる先生が欲しかった。
ここで満足して読むのをやめようと思ったが、第二部の連作の面白いこと。集まった5人が短い時間の中で詩を繋いでいく。詩人ではない2人が小学生の頃の私を思い出すように(って、音楽と演劇の世界で生きてらっしゃる2人に大変失礼だが)突拍子もない言葉を無理強いして緊張しているのに対し、締めを担当する谷川さんの谷川節の爽やかなこと。「できるだけいいかげんにやること」「締めは明るく」という言葉通り、素直な言葉遣いと明るい世界観なのだが、なぜかそれが前の4人の詩にまとまりを与え、明るい気持ちにさせ、そして谷川さんの詩だなあって素人にも感じさせてくれる。
この5人の打ち上げの様子まで読んで十分満足して読むのをやめようと思ったのだが、さらに読んだ第三部、平田俊子さんと佐野史郎さんの対談の面白いことといったら。佐野史郎=冬彦さんのイメージしかない私にとって変わった人という印象しかなかったのだが、思いもかけず、ドロドロした家庭環境の中で、男子が女の子向けの詩集を読んでいたことを誰にも言えなかったという、男性性に支配されていた子供時代の話だった。平田さんはと言えば、男性ばかりの詩人の世界で、父親への反発もあって、上の世代への反発がエネルギーとなっていたという話が冒頭にあり、ちょっと上の世代の方々の、保守的価値観への抵抗の一片を覗けて面白い対談だった。
最後の、詩人ではない人たちの作品はパラパラっと飛ばし読みしてしまったのだが、衆参議員や知事の作品の、政治家っぽい(演説を聞かされているような)詩作の中にあって、亀井静香さんの詩が素敵だった。亀井さん以外の政治家の皆さんには、国民に批判されない清い姿じゃなくって、彼らの子供時代や内面が覗けるようなものが読みたかったのだ、それが平田さんの求める詩だよって、詩心のある秘書が助言してあげればよかったのに。
-
自分の(こっそり)書いた詩がいいのか悪いのかの判断もできないよーな私にとってはありがてー本であった。詩作のとっかかりを「自己紹介」だったり「自分の住んでいる街」に設定したところから始まって、イメージを膨らませて、推敲する、もしかすると推敲した結果「自己紹介」要素や「街」要素さえもすっ飛んでしまうかもしれない。
でも、それでいいのだ、という安心を得る。
「詩」というジャンルの難易度を下げず、かつ敷居を低くすることに成功していると思う。
著者プロフィール
平田俊子の作品
本棚登録 :
感想 :
