銀の匙 Silver Spoon 3 (少年サンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館 (2012年4月18日発売)
4.25
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本棚登録 : 5049
レビュー : 334
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091236531

作品紹介・あらすじ

初めてづくしのアルバイトが終わり、寮に戻った八軒。
そこで突きつけられた現実は、“豚丼”が肉になってしまうこと。
八軒が下した決断は…!?

大人気酪農グラフィティ第3巻。“銀のスプーン”が付いた特別版が同時発売。
第3回ブクログ大賞で漫画部門大賞を受賞。マンガ大賞2012で1位を獲得。

感想・レビュー・書評

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  • 農業という労働は本当に生きることを学ぶ場所だと思う。生き物を殺す辛さと、そうしなくては生きていけない、食べていけない私たち。そんな葛藤に直面して八軒が出した答えは、豚丼の肉を買うこと。面白いなぁ。独特だね。この感性がどうこの場所で活きてくるのか楽しみ!

  • 中学時代に、理科の授業で、
    牛の解体をしたのを思い出した。
    同じ解体でも、
    それまで生きている姿を
    見ているのと、
    更には、育てたのと、
    それが仕事の人と、状況によって、
    思いは全く違う。
    フラットな見方できるような、
    したいと思うような、
    考えさせられる漫画。
    何事にも一生懸命なハチが、
    甘酸っぱくて、好感が持てる。
    こういう抉られる感じ、懐かしい。

  • 良い漫画ですね~^^
    ほのぼのしていると思いきや、ずっしりと重いものが残る。

    一生懸命愛情を持って育ててきた豚丼がついに…!
    八軒君は良くも悪くもまっすぐで、だからこそ人一倍悩む。
    やりたい事が見つからないというけれど、しっかり吸収してるね。

    先生の「停学などなまぬるい!」に笑いました。
    いかにも酪農学校らしい処分だなぁ。

  • ついに豚丼が! の3巻です。
    作者の牛乳普及活動が見え隠れする・・・。私も牛乳好きなので、給食で飲みたくないと言うクラスメイトに「もったいないなぁ」と思う方ですが……。

    しかし、この本はいろいろなものがおいしく見えていけませんね。
    動物もかわいいんだろうけど、あまり動物の世話をしたことのない私は多分動物臭は苦手だろうなぁ。

    さて、主人公の兄が登場しました。
    こんな人が通常にいたら殺意を抱く、ということはないですね。兄弟だったら嫌かもだけどだって天才と馬鹿って紙一重って言うし。
    主人公の家族関係が、ちらちらしだした3巻です。
    恋愛は・・・道のりは遠いねぇ~。

    ちなみにわたくし、そのむかしソーセージ作りのビデオを見た覚えがあります。ええ、豚の「アーメン」のシーンから。
    さすがに解体のシーンはなかったけど。
    いつ見たのか、なぜ見たのかも忘れたのに、そこだけはしっかり憶えているものですね・・・。

  • 同じ価値観を持つ集団の中に在る異分子である八軒が逃げずに現実と向き合うその真面目さがいい。

  • 家畜とペットの違いについて、愛情の有無かと悩む八軒君に、御影のおじいちゃんが
    「愛情はあるけどおいしく育てよって注ぐ愛情」
    と答えるのが
    なるほどなぁと思いました。

    自分には夢がないけど、夢がある人の夢がかなわないのが嫌
    と言う八軒君。

    お兄さんの慎吾さんが登場します。
    いい大学に入れと言われたから東大に入った、
    あとは好きなことをやる。嫌がらせで辞めたというお兄さん
    彼は彼で弟とは違う形ながらも
    お父さんとうまくいかず抑圧されていろんな影響を
    受けているのだなと思いました。

    二野ちゃんと三空ちゃんがトウキビを持ってくるところが
    すごく可愛いです。
    美味しいものが手に入ったらみんなで楽しく食べる習慣、
    言ってしまえば娯楽がそれしかないからとも言えるのですが
    すごく良い習慣だと思うのです。
    なんでも鮮度は大事ですし。

    味覚が良いというのを稲田先輩やおじいちゃんに言われて、
    「君らが子供の頃から親がちゃんとしたもの
    食べさせてくれてたんだべ」
    という言葉もすごく大事。

    ひいおばあちゃんが人間だからたまには失敗する、
    命が関わっているときは失敗したらいかんと
    給料を受け取れと言ってくれるのも
    言葉少なだからこそ重いです。
    「馬鹿は碌でもないものに金を遣う。
    賢い奴は自分の成長のために遣う。
    金の遣い方で男の価値はわかるものさ。」
    というのも名言です。

    一回失敗しただけで恫喝されるようなお父さんだったからこそ、
    御影のお母さんが一回失敗した位で、と言ってくれるのが
    新鮮だし優しいとも思いますよね。

    与えられた作業をクリアするので精一杯で
    まだ目標が見つけられない八軒君。

    自分に合った馬に乗るのは楽だけど
    馬の個性に合わせるのも面白い というのも
    しんどそうだけど納得のいく言葉です。

    生き物を食べるという行為について、
    ベジタリアンというワードも出てきますが
    肉が美味しい、というのがすごく正直な言葉です。
    わかったフリしてスルーしないで真面目に受け止める八軒君と、
    それに対して周りも真面目に返している。
    稲田先輩の見立てどおり、そこがとても良いです。
    価値観が凝り固まっている群れに異物が混ざることで
    ディスカッションが起こる。
    価値観の違う物が混ざれば群れは進化する。
    富士先生もすごく好きな先生です。

    実際、吉野も今まで当たり前過ぎて
    深く考えたことがなかった、
    きちんと捉え直すのも大事だと言っていて、
    この子も凄く良い子なんですよね。

    そして、八軒君のバイト代の使いみちが決まります。
    安易に豚を飼う、ではなくて、肉になった豚を買う。
    見送るとき業者の人に頭を下げる八軒君と、
    それに大人たちが「うん、うん。」とちゃんと
    応えてくれるのが良いです。

    先生たちもみんな自由で熱意があって、
    アミノ酸の話から次の授業の先生も入ってきて
    みんなでわいわい議論が始まるところ、好きです。
    そして屠畜場の映像を授業で見るときに、
    強制ではないとしてくれるのも良いです。
    それでも行く八軒君、相川君も偉いです。

  • 御影牧場での夏休み…。
    街で過ごしたどんな夏より迷い、働き、汗を流した日々。
    そして住み慣れた寮に八軒は帰る。
    いつもの仲間がいつものように笑っている。
    夏はまだ終わらない…。

    前巻に引き続き御影のご実家でのバイトの話が半分、夏休み明けの学校話が半分。
    牧場での毎日は本当に大変そうだけど、なんか色々と美味しそうでお腹すく(笑)
    まさかの八軒のお兄さん登場でどうなる事かと思ったけど、結構普通に帰って行った。
    というかお兄さんは本当に兄弟から見ると大変イラっとさせられるタイプだったなぁ。
    でも悪い人ではないから憎めないという。

    夏休み開けていよいよ出荷間際となった豚丼のことで八軒が悩み過ぎてて、ちょっと読んでて重たい漫画だなと感じたり。
    そこが重要なんだけど、こっちまで気が重くなるから困る。
    家畜の運命とそこまで真剣に向き合うってしんどい。私にはムリだな、重いし。

  • バイトを通じていろいろ学ぶ巻。
    小中学生に読んでもらって、働くことを感じてほしい。

  • 3巻は農業高校の夏休みがメインです。生徒一人一人が目的があって夏休みを送っている気がしました。自分は普通科でしたのでちょっと羨ましく思います。
    もちろん羨ましいだけでは片づけられない苦労や家の事情はあるかと思いますが、いいことも悪いこともバランスよく描かれていて、このマンガを読んで進路をどうしようか迷っている人が「農業」を選択肢に入れてもらえたらいいですね。
    働くこと、お金をもらうこと、お金を使うこと、食べること…。
    この巻もいろいろ考えさせられるところも多くあり面白かったです。

  • 1~3巻を読みました。
    農業高校なんだけど、畜産のお話、登場人物がみんな違うタイプなので、
    いろいろな角度から物を感じたり考えたり行動したりと、いうのが、
    すごく面白い。前向きだし。
    牛、馬、ブタ、くま、しか、など、ペットとは違う、実は生活に密着していたという命のとらえ方など、なかなか知る機会のない未知の部分があかされていて神聖さを感じつつ観ました。

    子供の頃、こういう環境には、少し接してきたはずだけど、お金のいる生活になってからは、離れてしまい、忘れてしまいがち。なんか、家畜に接していたころをすごく思い出しました。

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著者プロフィール

荒川 弘は1973年5月8日生まれ、北海道出身の漫画家。
代表作『鋼の錬金術師』(スクウェア・エニックス)、『獣神演武』(スクウェア・エニックス)、『百姓貴族』(新書館)。
1999年にエニックス21世紀マンガ大賞を受賞してデビュー。衛藤ヒロユキのアシスタントを経て独立。
大ヒット作『鋼の錬金術師』で、2004年第49回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。
2011年19号より『銀の匙 Silver Spoon』で初の週刊連載開始。同作で2013年第58回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。

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