- Amazon.co.jp ・マンガ (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091253774
作品紹介・あらすじ
歴史×将棋。将棋盤を通して歴史が見える!
人の想いを喰らうという物の怪・覚。
覚は現れる、人々の想いが渦巻く場所に。
そして、将棋を通じ、極限を生きる人々の想いに触れる。
政府軍と反政府軍が対立し、混迷を極めるアフリカ某国で
傭兵部隊の隊長として生きる日系米国人。
人ならざる者が跋扈し、鬼の存在が人々を苦しめる
平安の京で、臆病者のレッテルを貼られた随身。
天下分け目の関ヶ原で、西と東に分かれて戦うことに
なってしまった小国の武将二人。
覚に出会い、彼らが見るものは!?
ここから読んでも面白い、オムニバス作品3編を収録。
歴史好きにも、将棋好きにも読んでもらいたい一冊です。
感想・レビュー・書評
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うーん、やっぱ、好きだな、この漫画
どこがイイかって、漫画家の地力が巻を重ねる度にメキメキと上がっている事が、読み手に判り易いトコ。漫画家の成長は、ファンの読み手だけでなく、担当編集や師匠にも嬉しい事実だろう
一話完結から、前後編と言うスタイルに変えた事により、話が薄まるどころか、厚みが確実に増しており、間違いなく、歴史漫画としても、将棋漫画としても一皮剥けた
改めて思ったが、人と人とが真正面から向き合わねば、人間の本質が曝け出されず、熱い勝負が成り立たないゲームの代表格である将棋が話の軸になっている点が、この漫画の最大の魅力だな。もちろん、時空を超え、人間の隠された本音を覗き込み、それを表面化させる妖力を持ち、妖怪らしい個性だけで動く覚の存在も外せない
収録されている三話、どれも面白く、胸に突き刺さったが、個人的に推したいのは、藤田イズムの継承を感じさせてくれた、第九・十局『七人の幽霊』だ
次巻、覚と鬼蜘蛛は、どんな将棋打ちに逢いに行くのだろうか。私的には、女性棋士と盤を挟んでほしいんだけども
この台詞を引用に選んだのは、内富イズムが形になりだしているな、そう感じたから詳細をみるコメント0件をすべて表示