からくりサーカス 25 (少年サンデーコミックス)

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  • 小学館 (2002年10月18日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ) / ISBN・EAN: 9784091263650

作品紹介・あらすじ

▼第1話/サーカス~最終幕 第25幕 折れる腕▼第2話/第26幕 抱きしめてあげる▼第3話/第27幕 フランシーヌ人形黒賀村へ▼第4話/第28幕 生まれる日▼第5話/第29幕 生まれた日▼第6話/第30幕 幸福な日々▼第7話/第31幕 微笑(前編)▼第8話/第32幕 微笑(後編)▼第9話/第33幕 黒賀村の夜▼第10話/第34幕 わかったよ ママン●主な登場人物/才賀勝(数奇な運命をたどる小学生。現在は、祖父・正二の血を薄めた「生命の水」を飲まされ、正二の遠い記憶の中を旅している)、しろがね(勝を守ることで自己の存在を維持している美女。本名はエレオノール)、才賀正二(才賀グループの先々代社長。勝の祖父。昔の名は正二郎)、アンジェリーナ(自動人形〔オートマータ〕に一番最初に襲われたフランスの村で、生き残った数少ない一人。「生命の水」を飲み、しろがねとなる。日本に渡り、そこで出会った正二郎と結婚)●あらすじ/物語は、ギイが遠い昔のことを勝に語る形で進んでいく。明治42年、黒賀村。ギイはアンジェリーナに会いにやって来た。アンジェリーナの体内にある「柔らかい石」を摘出し、お腹の中にいる子供に移しかえてフランスに搬送し、その子供をしろがねにするためだ。だがアンジェリーナは本部からの命令を拒否。人形・あるるかんで、ギイの人形・オリンピアと闘う(第1話)。●本巻の特徴/ギイとアンジェリーナの過去を聞いた勝は、再び正二の記憶の中を旅する。時は明治42年。正二と共に、フランシーヌ人形が黒賀村にやってきた。そこでフランシーヌは、アンジェリーナ、ギイと出会う。やがて正二とアンジェリーナの間には、エレオノールという男の子が生まれた。だが自動人形の集団が、彼らを襲いに来る。フランシーヌ人形はエレオノールを抱いて必死で逃げ、正二、ギイ、アンジェリーナは自動人形たちと闘うが…。●その他の登場人物/ギイ・クリストフ・レッシュ(機巧<からくり>を操る男。「ヨーロッパの伝説」と呼ばれるしろがね)、フランシーヌ人形(人形破壊者〔しろがね〕が長きにわたって追ってきた自動人形の主領。自分が破壊されることを望んでいる)

感想・レビュー・書評

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  • べろべろばあ。
    漫画史に残したい名シーンですね。

  • 91年前の黒賀村。身重のアンジェリーナの体内から柔らかい石を取り出し、お腹の赤ちゃんに移し替え、フランスに連れ帰るというギイはアンジェリーナの前に敗れる。アンジェリーナはマリオネットを正二と作りあげるとき、部品にサインを入れているが、これが心臓部の歯車らしい。アンジェリーナの前にオリンピアは一瞬動きを止めた。オリンピアが一瞬でもギイを裏切ったのは、その時だけだったという。(この時オリンピアの腕が一本折れた)

    ギイは子供のときゾナハ病にかかって母親に療養所に連れていかれ、そのまま捨てられた。
    発作の苦しみの中、母に会いたいと願っても叶わなかった。絶望の中にいるギイの元にルシールが訪れ、彼はしろがねになった。

    大怪我をして、そのままアンジェリーナの元で療養するギイ。
    「私があなたのママンになってあげましょうか?私はもう、ひとつの命を抱いているの。もう一人くらいいつでも、抱きしめられるわ」

    1909年12月31日、正二はフランシーヌ人形と共に黒賀村へ。既に普通の人間以下の運動能力に改造してあり、この人形を分解するのは、長年自動人形たちと戦ってきた「しろがね」アンジェリーナであるべきと考えてのことだった。
    「わたしが他者に何かをしてやれば、笑いかけてもらえるのでしょうか?」
    「ちがうな、フランシーヌ。」
    「おまえが「笑える」時は、おまえがなんの見返りも求めない時だということさ」

    事情を知らないギイはフランシーヌを倒そうとするが、アンジェリーナの陣痛が始まってそれどこをではなくなる。お産に立ち会うギイとアンジェリーナ。
    逆子で難産の末、赤ちゃんが誕生する。

    「私はこの子供が大きくなるのを見てから、あなたに分解されたい・・・どのくらいで、あなたぐらいになりますか?明日ですか?」
    「20年…そんなに私は作動していられない…あなたに分解してもらうのだから」
    アンジェリーナはフランシーヌを破壊したくないと思い始めている。

    が、ギイは違う。しかしフランシーヌは抵抗すらしない。
    「私は破壊されるために来たのですから…ただ…エレオノールが…今朝…私の指を握ったのです。あんなに小さい指、あんなに弱い力で…あんな感触は初めてでした…今夜もまた握ってくれるか…と思っていましたので…でも、もうよいのです。」
    「僕だって…あーちくしょう!エレオノール可愛いな!!」「ええ…ずっと見ていたい…」

    このシーン大好き。敵同士だった二人が、赤ちゃんへの愛を競うように言い合って。フランシーヌ!感情が…愛情が…芽生えているよ…

    「私には大切な中心の歯車が欠けている…それがどういうものかは自分でもよくわかりませんが…それさえあれば、わたしは何かになれる気がして…」

    フランシーヌは人形を造る人間に会えば、その歯車がなんなのか教えてもらえるかもしれない、とアンジェリーナを訪ねてきたのだ。

    「エレオノールは私が機械だろうと人間だろうと関係なく泣き、わめき、そして私の指を握ってくれました
    エレオノールの前でなら私は、ようやく別の何かになれそうな気がするのです」


    突然、黒賀村が自動人形に襲われる。狙いは柔らかい石。
    フランシーヌは人形たちを統率してやめさせようとするが、誰だか認識してもらえず攻撃され傷ついてしまう。

    アンジェリーナはあるるかんで戦うから、エレオノールを連れて逃げてくれとフランシーヌに託す。
    信用されていることに驚くフランシーヌ。

    人間が生まれて大人になるまでどんなに大変かを知ったフランシーヌは、赤ちゃんを殺そうとする自動人形たちに激怒すると共に、今まで自分が人間にしてきたことを後悔する。
    逃げながら、エレオノールだけは守ってみせると決意する。

    誤って井戸に落ちるフランシーヌとエレオノール。真冬の井戸水は凍るほど冷たく、このままではエレオノールの命が危ない、それを察知して柔らかい石が水に溶けだした。しかし、それはすべてを溶かしてしまう溶解液となってしまう。
    フランシーヌは、人間を知るにつれ、人形が人間のように笑えるわけなどないのだとはっきりと悟るが、以前のように絶望はしないのだった・・

    「神様、私は人間になどなれなくていい!でもどうかエレオノールは助けてあげてください」

    泣いているエレオノールにアンジェリーナが歌っていた子守歌を歌って聞かせ、正二がやっていたようにべろべろばあをしてあやす…その顔…笑っているよ?フランシーヌ…

    今まででこの巻が一番泣きました。
    フランシーヌがこんなにかわいくなってしまうなんて思わなかった。
    人形は作り主に忠実だっただけなんだよね。
    もともと悪いのは人形じゃないんだ、ということを思い知らされる。
    フランシーヌが生命の誕生を目の当たりにして衝撃を受け、赤ちゃんに心を奪われていく展開は、本当にじんじん来ました。
    なんだかピノキオを思い出した。
    ディ〇ニーものだったら、ここで女神様がフランシーヌを本当の人間にしてくださるのでしょうに。

    遂に、アンジェリーナは戦いの中で命を落としてしまいます。
    子供を産んでから、生命力も全部エレオノールにやってしまっていたようです。
    実際、母親は子供にかなり栄養をとられてボロボロになりますものね。

    ギイはアンジェリーナの最期にママンと呼んで感情を爆発させました。

    てことは、ルシールはエレオノールのおばあちゃんなんだね。ルシールも知らなかったのかな…

    とにかく、この巻を一言で表すなら、
    「フランシーヌ~~~~~~~!!!!!」

    これに尽きます。

    アンジェリーナの最期の戦いで、あるるかんの腕が一本切断されました。
    これが、おそらくナルミの左腕に移植されたもの。
    ということはエレオノールが使っているあるるかんもアンジェリーナと同じものなのでしょうね。

  • ギイのママンの話。
    フランシーヌがこうなっていたとは余計にサハラでの戦いがつらいなと。

  • 23巻から読んでもいい漫画だと思う

  • バイブル。一番号泣する巻をいれて見ました。"笑う"と言うだけでコレだけの話を書けるなんて、尊敬せずにどうしろと言うのか。

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著者プロフィール

北海道旭川市出身。1964年生まれ。88年、『連絡船奇譚』(少年サンデー増刊号)でデビュー。少年サンデーに連載された『うしおととら』で91年に第37回小学館漫画賞、77年に第28回星雲賞コミック部門賞受賞。ダイナミックかつスピーディー、個性的ながらエンターテインメントに徹したその作風で、幅広い読者を魅了し続けている。他の代表作に『からくりサーカス』(少年サンデー)がある。

「2007年 『黒博物館 スプリンガルド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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