からくりサーカス 32 (少年サンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091270726

感想・レビュー・書評

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  • ナルミの空白の時間の回想と勝の黒賀村での試練が描かれる巻。読者的にも急変してしまったナルミの空白の時間が明らかになるとあって非常に興味深い話である。ナルミが過去の事実を知ることによって、読者的に重要なところを復習できる上に、ナルミとしろがねの関係性を誤解や事実誤認はほとんど使わずに記憶喪失という要素にすることでかえって悲劇的にしている構成力が凄まじい。
    勝側の話は試練にからめてれんげとの交流を持ってくるのが良い。勝のこれまでの苦労を背景に他人に影響を与えていく展開は非常に心暖まる。作品全体の中でどう位置づけられるのかは先を読まないと分からないが、平馬との話と共通した路線のようで魅力的である。
    崩したギャグ顔をギイにやらせるのは面白いが少々残念な面もある。

  • 似合うよ。幸せが似合わない人なんて、いない。

  • もしかして、お話とお話の切れ目に出てきたピエロってフーだったのでしょうか?
    これ、はじめから考えていたのだとしたら、すごい無駄がない……。

    れんげさんも、大きく取り上げられることはないと思っていたのに、3姉妹の話が全部あるみたいで、すごいですねぇ。

    こわいというか、すごいところは、フーの話があながち嘘ではないところですね。
    てっきり、わたしは、フェイスレスあたりに嘘を教え込まれてナルミが動いているのだと思っていました。

著者プロフィール

北海道旭川市出身。1964年生まれ。88年、『連絡船奇譚』(少年サンデー増刊号)でデビュー。少年サンデーに連載された『うしおととら』で91年に第37回小学館漫画賞、77年に第28回星雲賞コミック部門賞受賞。ダイナミックかつスピーディー、個性的ながらエンターテインメントに徹したその作風で、幅広い読者を魅了し続けている。他の代表作に『からくりサーカス』(少年サンデー)がある。

「2007年 『黒博物館 スプリンガルド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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