人魚の森: 高橋留美子 人魚シリーズ 1 (少年サンデーコミックススペシャル)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091277411

作品紹介・あらすじ

▼第1話/人魚は笑わない[前編]▼第2話/人魚は笑わない[後編]▼第3話/闘魚の里[前編]▼第4話/闘魚の里[後編]▼第5話/人魚の森[前編]▼第6話/人魚の森[後編]●主な登場人物/湧太(元は漁師。人魚の肉を食べ500年間不老不死のまま生き続けている)、真魚(まな。女ばかりの不思議な里で育てられた少女。気が強い娘)●あらすじ/若者であふれる真夏の海辺を、薄汚い格好をした男が地図を手に歩いていく。その男、湧太の目的地は野摺崎。そこは、険しい山と岩壁ばかりの海岸に囲まれた秘境であった。湧太は、500年前に人魚の肉を食べ不老不死になった体を元に戻してもらうため、人魚を探す長い旅を続けていたのだ。湧太が山中に分け入っていくと、そこには人知れず、しかも女だけが隠れ住む村があった。女たちは、なぜか真魚という少女に足かせをはめ、監禁するように育てていた…(第1話)。●本巻の特徴/湧太と真魚の出会いを描く「人魚は笑わない」のほか、“人魚”と“不老不死”にまつわるエピソードを収録した全6話。遠い過去、湧太が流れ着いた島で助けられた凛との出合い。そして、人魚を執拗に探す、砂や逆髪島の海賊衆たちとの渡り合いを描く「闘魚の里」。旅の途中で真魚とはぐれてしまった湧太が真魚を探すべく辿り着いた場所は、人魚の肉が隠されているという森だった…表題作でもある「人魚の森」。2003年10月のTVアニメ放送開始を記念して、新装版で発売!!●その他の登場人物/凛(湧太が流れ着いた鳥羽島の娘。女ながらに若頭として島をまとめる)、逆髪の頭(鳥羽島の隣にある逆髪島の海賊衆の頭。行動は残虐非道)、砂(いさご。逆髪の頭の女房。頭をたきつけて人魚を探させている)、登和(とわ。人魚の森の中にある、神無木家に住む白髪の少女)、佐和(さわ。人魚の森の中にある、神無木家に住む老婆)、椎名(神無木家にかかわりが深い老医師)●その他データ/巻末に、連載当時の表紙及び予告イラストを収録。

感想・レビュー・書評

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  • 昔、親戚の家でちょっとだけ読んだのを思い出し、
    急にいてもたってもいられなくなって購入。
    人魚の肉を食べた結果、
    悠久の時をさまようことになった青年と少女の物語。
    すっっっごく面白い!
    人魚モチーフの小説やマンガって、
    こういうグロテスクで残酷なストーリーこそ
    しっくり来る気がする。
    単に美しいキメラの話というだけではなく、
    不老不死は幸か不幸か――というテーマを
    取り上げている方が。
    続刊も同時購入。
    楽しみ~。

  • 高橋留美子さんの作品の中で一番好きなシリーズ。

    湧太も真魚も毎回死ぬ思いしてるしてて痛々しいけど、登場人物が人魚を巡っての生への業がなんか切ない。

    また新作を描いてほしいなと思ってます。

  • 面白い! これぞ高橋留美子って感じがします。アニメ版も観たい!

  • 中学の時に友達から借りて読んで面白かったので再版になった時に買った物なのだけど、借りた時はもっと本が大きかった気が・・・?ともかく、いつも通りの「高橋留美子作品」だと思うとビックリしますよ~私は当時そうだった。以降、漫画描きは何でも描けないとって思う様になったし、特に高橋留美子先生の作品はシリアス系が大好きになった。

  • 昔読んで泣きまくった本。
    入院中時間を持て余して
    死と向き合っていた時に読んでいたせいかもしれない。
    永遠の命を持つことがいかに◯◯◯なのか
    そして生きること死ぬことの意味を改めて考えさせられる

  • 高橋先生のホラーの中で一番好きです。内容はけっこう怖いけど、後読感がいい!ゾクゾクっとする(笑)

  • 不老不死をテーマにした作品。残されていく者の孤独と生にしがみつきたい人間の欲望とが交錯し悲しい。今後続編が出ることがあれば必ず読みたい。高橋先生はコメディより私はシリアスなほうが好きかもしれない。

  • 高橋留美子先生の中で名作だと思います。

    人間は生きるより死ねないことのほうがつらいのでしょうか…。

  • 小学校の時に買ったのだが、その恐ろしさに驚いた。

    夜眠っていても瞼を閉じれば浮かび上がる。なりそこないだったり顔の皮膚を入れ替える女だったり、眼球を盗んだ男だったり。

    人魚の森は犬夜叉やうる星やつらの高橋先生しか知らなかった私にとってトラウマのようなものです。

  • 人魚の肉を食べ、不老不死になった男が、死ねる身体を求めて旅をする連作短編集。<br />面白い。高橋留美子作品の中でおそらく唯一コメディ要素がない漫画。

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著者プロフィール

1957年10月10日新潟県新潟市出身。1978年「勝手なやつら」でデビュー。代表作に「うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま1/2」「犬夜叉」「境界のRINNE」など。特にラブコメディを得意としたマンガ家。代表作はいずれもTVアニメ化されヒットを記録、単行本の世界累計発行部数は2017年に2億部を突破した。2020年、紫綬褒章受章。2021年には米国ハーベイ賞 殿堂入り。

「2021年 『谷口ジロー原画集 描線に込めるひと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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