金剛寺さんは面倒臭い (3) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

  • 小学館
4.39
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091288226

作品紹介・あらすじ

多幸感沸々沸々…ここがラブコメ最前線!

「このマンガがすごい!2019」(宝島社)オトコ編 第2位!!

『ラブロマ』『友達100人できるかな』『FLIP-FLAP』『タケヲちゃん物怪録』の
とよ田みのる最新作にして最注目作にして最高傑作(予定)の最新刊!

第3巻の内容は…日本列島を狙うデンジャラス弾道ミサイル!
悪夢のカウントダウン! ミサイル大気圏再突入! 絶体絶命!
だが、結果を先に言ってしまえば日本は救われる!
風光明媚な海辺のプロムナードで交わされるチッス…
一般的には接吻と呼ばれる行為によって華麗に救われる!

よく意味がわからないな…とお思いになるかもしれない。
けど、読めばわかる! 心の底からわかるはず!!
ミサイルをも吹き飛ばす、愛という名の何かが放つエネルギー!
今巻もエモくアツく物語が展開します!! 刮目あれ!!

感想・レビュー・書評

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  • いやあ、侮れません、「このマンガがすごい!」オトコ編2位。今回、9割まるきり知らない作家と作品が賞を受けた。またまた、売らんがための受賞かな、と思い、試しに3巻だけ出ているこれを読んだのだが、「あとがき」を読むと、最初はウェブで出て来て、書店が注目して、月刊誌連載になったようだ。道理で知らない新人さんなわけだ。こういう経由で、これからも売れるマンガができあがるのだろうか。そもそも、紙経由のマンガである必要性も必然性も属性として持っていないはずだ。だから、これは時代的なマンガと言うことになるのか?いや、まだまだ3巻目であり、その真の姿を見極めるのは‥‥。

    いや、ごめんなさい。面倒臭かったですよね。

    文体も世界観も、森見登美彦とは違うのではあるが、何故か匂いは同じ。キャラが特別凄いというわけではなく、おそらくマンガとしての「文体」で見せる、おそらく21世紀に登場した初めてのマンガかもしれない。もちろん、これが証明されたとしてもそれは本編とは大きく関わりの無い批評である。

    好き嫌いはあるかもしれないが、私は好きだ。

    例えば、このような「ネーム」。

    自分が「面倒臭い」ことを自覚している金剛寺さんは、自分のことを泣きながらこう「分析」する。

    START!!「理屈では理解しているのだ」→「私の言っていることは正しい」→「但しそれは理論の上では、というだけの話」→「数学の前提と同じ"その時摩擦は無いものとする"、"線の厚みは無いものとする"」→「あるのだ」→「この世には摩擦も厚みもある」→「いや極論、摩擦や厚みしか無いと言ってもいい」→「それほど世の中は理屈ではなく心で回っている」→「心で回せなければ、どんなに理屈が合っていても誰も納得はしない」→「理解はしている。しているのだが、私の中の何かが許せぬのだ」→「恥ずかしい」GOAL!!(第二巻25p)

    おゝ、なんて面倒臭いのだ。↔︎ 可愛い!この相反する気持ちこそ、「恋」なのかもしれない。と言うようなことは、本編とは大きく関わりの無い物語である。ごめんなさい。面倒臭いですよね。

  • 1〜3巻読了。(追記:全巻読み終わりました)
    ものっすごい熱量のハイテンション理屈ピタゴラスイッチ幸福感の暴力みたいなラブコメ。
    幸福感の!暴力!!!!とビックリマークいっぱいつけたくなるくらいに幸福感でぶん殴ってくる。熱くてラブコメで最高です。恋がキラッキラしてる。恋をすると世界はキラッキラに輝くのだ。すごい。
    やっていることは手を繋いだりデートしたり父親に会ったりとド直球当たり前すぎるくらいのラブコメなのだけれども、そこから派生する事柄が広がり世界を救ったりするやつ。不穏さが無いとは言わないが、そんなこと恋する二人の物語には全く関係ないことなのである!
    すごい。恋は奇跡である。
    3巻の雨のシーンとかあまりに幸福で美しくて読んでいて涙出てきた。二人がラブする度に絶え間ない暴力のような熱量と幸福感で泣いてしまう。嵐のようだ。
    そして二人のラブの結果わりと皆が幸福になり、読むと凄まじい幸福感に襲われる恐ろしいやつ。主役ふたりがめちゃくちゃかわいい。ハッピーエンドが約束されている漫画。最高。
    すごかった。読んでいる間超幸せだった。大好きな作品。
    (追記:最終巻まで読みましたが最後までハッピーエンドの塊のような作品だった。最終巻わんわん泣いて泣いて笑顔になれた。子供世代の話もすき。当たり前のことをこんなに優しく豪速球ハッピーでやれることってないんじゃないかと。ずーっと面白くてすごく幸せだった漫画だった。完結ありがとうございます)

  • めっちゃ、キュンキュン来ます
    この感想を読んでくださった方を不快にさせてしまうかも知れませんが、冗談抜きに、トキメキすぎて、吐いちゃいそうです
    いえ、極端な話、感動が極まりすぎて、吐いちゃうほどの感動に襲われる漫画に出逢えるのは、漫画読みとして幸福な事じゃないんでしょうか
    そう考えると、作者であるとよ田先生、とよ田先生を支えてくれている編集者さん、そして、私以外で、私よりも、この『金剛寺さんは面倒臭い』を応援してくれているファンの皆さんに感謝したいです、強く、剛く、烈く

    この世には、グッと来る恋愛漫画は多数、あります
    どれが一番か、それは読み手が各々で決める事なので、いくら、私でも、『金剛寺さんは面倒臭い』が一番だ、と押しつける事は出来ませんし、したくありません
    ただ、この漫画に、とよ田先生が詰め込んだ熱量、これだけは凄まじい、とだけ断言させてください

    ぶん殴られる、いえ、ヒロイン・金剛寺さんに合わせた表現をするのであれば、見事な一本背負いを決められます
    決して、力づくで読み手の体勢を崩し、腕力だけで投げるのではなく、理に適った技で、相手のバランスを傾け、自分の力を理解し、相手の力も利用し、そして、地面の力まで乗せた、技の極致にある、と表現しても構わないほど、美しい一本背負いをかまされたら、そりゃ、立ち上がれません
    まぁ、立ち上がらない事には、次の巻に立ち向えないので、ボロボロの状態で、どうにか挑むんですが
    きっと、(4)では、これまで以上のダメージを負う、と自分でも分かっています
    それでも、私だけじゃなく、他の漫画読みも、真正面から戦うしかないのです、この『金剛寺さんは面倒臭い』と
    ピタゴラスイッチ的なストーリー展開が、この剛烈なラブコメの持ち味
    果たして、どんな「!?」が待っているんでしょうか

    好みは、やっぱり、人それぞれなので、この(3)で一番の話はこれだ、と他の読み手と意見をぶつける気はありません
    他人の意志と好みは尊重したい、ってのは建前。私は熱くなり過ぎると、口汚くなり、手が出ちゃうタイプって自認していますので
    その上で、とよ田先生の、漫画家としての「読ませる」テクニックに脱帽したのは、第14話「EVIL DEAD」でした
    基本的に、生まれ変わりを信じている派なので、私は
    安っぽい自己分析ですが、恐らく、それは『火の鳥』を小学生の頃に読んだ影響でしょう
    人は罪を犯し、受けるべき罰があります
    世の中には、百度の死刑を執行したい、と思うほど、私ですら、おぞましさを感じる犯罪者がおり、そいつらは、どんなに酷い罰を与えようとも、当人が心から反省しようとも、許されない、と思います
    しかし、一方で、許しを受けるべき存在があるのも確かだ、と思うのです
    ハッピーエンド、とは少し、いや、かなり、違う気もしますが、男は己の業を、自らが積み重ねた償いで、ついに洗い流し、大きな愛に許され、幸福になれる生を得られたんでしょう

    この台詞を引用に選んだのは、樺山くんの金剛寺さんへの「愛」が、これでもかって思うくらいに詰まっているもの、と感じたからに他なりません
    運命の相手に感じる「好き」は理屈じゃありませんし、言葉で正確に伝えられるものじゃありません(←小説家になりたい人間が言っちゃいけないんでしょうが
    実際、これが響かない人もいるでしょうし、嘘臭いと感じる人だっているでしょう
    ただ、私にはグッと来て、主人公が、こういう気持ちを、自分だけの言葉で表現できる恋愛が書きたいって欲望で、心が満たされました
    私にとっては、それが大事なんです
    けど、とよ田先生は、(4)で、この名言すら霞むほどの超名言で、私を、全力で投げるんでしょうねェ
    気絶しないよう、今の内から、受け身の練習をしておこうと思います
    「これは、誰にも言ったことないんだけど・・・僕は、ずっと、死にたいなぁ、と思っていました。自分が、この世界にそぐわないって、ずっと思っていて、優しい人も、沢山いるから、内緒の気持ち。だから、隕石が来ても、怖くはなかったんだけど、今朝、いつもの道を歩いていたら、ドキドキしました。金剛寺さんに、さよならも言えなかったら、どうしよう。そう思ったら、ムチャクチャ駆け足になっていて・・・いつもの場所にいた金剛寺さんが、ピカピカに輝いていました。理屈は分からないんだけど・・・金剛寺さんにしか思わない気がします」(by樺山くん)

  • 世界が輝いて見えるのではなく、世界が輝いていることを教えくれる漫画は、世界の中心はココである。

  • 変わらずハイテンションな第3巻。
    第14話「EVIL DEAD」の、上下二段で描かれた演出が面白い。同話で樺山仁愛(ヒトナ)が「慰み」という言葉の意味を問われ、「胸の隙間に優しいものが詰まることさ。」と答えるセリフも素敵。

  • 相変わらずの力強さ、まわりくどさと、疾走感。二人のキスは隕石をも砕き、すべてはキミとの結婚のためだと言い切る金剛寺さん。その思いは60年先のことまで語られ。雨に濡れた世界がかがやいて見えて。いちいち、行動が、思想が、世界に、宇宙にインパクトを与える、金剛寺さんと樺山くんのカップル。好きです。最後には、密かに地球を救う同級生も登場し。また次巻で語られるのだろう、

  • 《"何か"が暴力よりも強いなどという主語を大きくした話はしないッ!! ただ事実だけを言おうッ!! チッスはミサイルに勝ったッ!! 》

  • 全編いやあとがきまで含めて、
    縁がもたらす奇跡に満ち満ちている。

    14話が、ただただ圧巻。

  • 甘酸っぺー。甘酢っぺーよ!
    やぁ、気持ちいい程、甘酸っぱい。この気持ち良さはデトックスだわ。

  • ハイテンション(ナレーションが)・ラブストーリー。
    今回は「チッスはミサイルに勝った」である。

    世界は素晴らしい。

  • 世界はこうあってほしい
    現実でも全てがハッピーエンドに繋がればいいのに

    読むと驚くほど幸せな気持ちにさせてくれる作者に感謝

  • チッス!!→雨の中を走る!!→ピタゴラスイッチは人生の未来を見通す!!
    これがテンションの高さだけでなく、この雨の日の記憶が……という抒情にまで高まっているのが凄い!!
    だから3巻のカバーイラストは素晴らしいのだ!!

  • ハッピーエンドを批評する。

  • 第3巻の内容は…日本列島を狙うデンジャラス弾道ミサイル!悪夢のカウントダウン! ミサイル大気圏再突入! 絶体絶命!だが、結果を先に言ってしまえば日本は救われる!風光明媚な海辺のプロムナードで交わされるチッス…一般的には接吻と呼ばれる行為によって華麗に救われる!
    よく意味がわからないな…とお思いになるかもしれない。けど、読めばわかる! 心の底からわかるはず!!ミサイルをも吹き飛ばす、愛という名の何かが放つエネルギー!今巻もエモくアツく物語が展開します!! 刮目あれ!! (Amazon紹介より)

  • 樫村君の過去とか!

  • 4.3

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