- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091293398
作品紹介・あらすじ
絶幸調! 唯一無二のギミックコミック!!
「このマンガがすごい!2019」(宝島社)オトコ編 第2位!
マンガ大賞2019 第7位!
賞レースでも話題沸々なアツエモラブコメ第4巻!!
漫画表現の求道者・とよ田みのる、熱ッ筆ッッッ!
理屈柔道女子・金剛寺さんと鬼男子・樺山くんの恋の軌跡奇跡!
第4巻の内容は…おっぱい! そして、変身ヒーロー!
5段組漫画の新境地・第18話「五辻交差点」に
ゲッサン本誌掲載時に前代未聞の四分割掲載を
試みた第19話「多世界解釈」などなど、
漫画表現の可能性を追求した5編を余すことなく収録ッ!
笑って泣いて感服して、笑って読んで笑ってくださいッ!!
【編集担当からのおすすめ情報】
本編とは大きく関わりの無いことであるッけれど、
本誌掲載時のカラー仕掛けも再現しようと張り切ってますッ!
お値段が前巻よりも少しお高いのはそのせいですが、
読者の皆さまには必ずやご納得いただける単行本になったと
自負しております!
とよ田みのる先生の魂と創造性の塊となった第4巻!
ぜひお楽しみくださいッ!!
感想・レビュー・書評
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毎回毎回ストレートも全力、変化球も豪速球で投げてくるのでこちらも全力で応えなければいけないが、あれよあれよとやられてしまう。しかし、やられても悔しさはまったくなく、むしろ清々しく、心が穏やか、否、ハッピーになってしまう。そんな漫画未だかつてあっただろうか?私は他に知らない。
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人間は美しい。今、読んでる全ての漫画の中で最も美しい漫画。「死にたい」のお話は一生忘れないようにありたいと誓った。
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漫画を読んでこんな気持ちになったのは初めて
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4.1
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私だけじゃなく、他の人も感じる事があるでしょう、幸せ過ぎて怖い、と
そう感じる事は人それぞれですが、私にとっては、良い漫画に出逢えた時
そうです、この『金剛寺さんは面倒臭い』が該当します
今、私は幸せです、マヂに
世の中、楽しい事や、面白い事ばかりじゃないのは、私も、これまで、色々とあったので、身に染みてます
なので、死にたい、と思っている人に、「生きろ」、「君が死ねば、誰かが悲しむ」、「生きてれば、これから、きっと良い事がある」なんて、安っぽい励ましは出来ませんし、したくもありません
ぶっちゃけた話、死ぬなら相手を社会的に追い詰めるような置き土産を残せ、そんで、無関係の人間に迷惑をかけない方法で死ね、と追い打ちをかけるタイプなんですよ
まぁ、幸い、そんな事態に陥った事は、これまで、一回もない訳ですが
もしも、今後、そのような状況になったなら、きっと、私はその人を止めず、自己判断に任せるでしょう
しかし、言葉はかけませんが、自分が大好きな漫画はお勧めします
その中の一冊に、私は間違いなく、この『金剛寺さんは面倒臭い』を入れます
好きな人が出来れば、美しい世界は、もっと美しくなる、そう教えてくれた、この漫画なら、苦しい人をきっと救ってくれる、と信じられるので
この『金剛寺さんは面倒臭い』を読んでも、心に響かない、となったら、もう、私にはお手上げです
まぁ、そんなの有り得ないですけどねぇ
言うまでもありませんが、この(4)も凄いです
どう凄いのか、これが説明できないトコが、冗談抜きに凄いんです
素人感覚かも知れないんですが、ここまで凄いと、逆に、マンガ関連の賞で一位を取るのが難しいんじゃないでしょうか
自分で言うのもアレなんですけど、私みたいに、捻くれている人間ほど強烈に響くタイプの、先の先を驀進してるラブコメですから
まぁ、一位を取れないから、と言って、この作品の質が下がる訳じゃありません
とよ田先生も、その辺りを気にして、描いちゃいないでしょう
とよ田先生の中にいる、漫画家って名前の怪物は、藤田和日郎先生や羽海野チカ先生にも劣らないほどの強さを持っています
私も『呪術廻戦』や『鬼滅の刃』、『七つの大罪』、『EDENS ZERO』、『古見さんはコミュ症です。』に『君は008』などを読んで、漫画読みとして、それなりに成長し、打たれ強くなった、と自負していました
しかし、それは大きな勘違いだった、と思い知らされます、この(4)を読んで
この『金剛寺さんは面倒臭い』(1)~(3)を読んで培った、とよ田先生イズムへの耐性は、まるで役に立たないと思ってください、まだ読んでいない皆さんは
愛は偉大、安っぽく聞こえる言葉が、この作品を読むと、不滅の真理だ、と心で理解できるんじゃないでしょうか
あと100年くらいは生きて、グッと来る良い漫画を読み続けたい私ですが、仮に、この『金剛寺さんは面倒臭い』(4)を読み終わった直後に、いきなり、心臓が止まって、呆気なく死んでしまっても、この世の未練は、読まなかった時よりも少ないだろうな、と思うほどです
けど、やっぱり、完結巻を読むまでは死ねません
まぁ、多分、ラストに感動して、涙を流した後も、とよ田先生の最新作を読むまでは、死んでる場合じゃない、殺されてる場合じゃない、と言ってそうですが、私の場合
生きる理由、死ねない理由が、漫画ってのは、他人からしたらバカらしいかも知れませんけど、この『金剛寺さんは面倒臭い』を読んで、愛の強さを知っている私に、一切の恥ずかしさはありません
恥ずかしい話、どの話でも、ポケットティッシュ一つが空になったので、最も良いモノが決められません
なので、皆さんの中で、ひっそりと一位を決めて下さい、とお茶を濁させていただきます
インパクトがあった、とよ田先生の手練に驚かされた、と言う意味では、やはり、第19話「多世界解釈」はぶっちぎりのように思えます
あとがきによれば、雑誌連載時は、ゲッサンの編集長さんが、かなり苦心したようです
とよ田先生から、既にお礼を言われていると思いますが、私にも「ありがとうございます」と言わせてください
未来は一つじゃない、ちょっとした行動一つで変化する、これもまた、薄っぺらい考え方、と思う方もいるでしょう。けど、やはり、この作品を読むと、本当だ、と思えるはずです
もっとも、どの分岐点に入っても、ハッピーエンドが待っていてくれるのは、金剛寺さんや樺山くんらの行いが、日頃から良いからに他なりません
幸福に自分の足で辿り着けるのは、努力を怠らない人だけです
なので、私も、小説家デビューを諦めず、コツコツと頑張っていきます
この台詞を引用に選んだのは、金剛寺さんの樺山くんへの愛が美しい、と感じたからです
肯定、許容、受諾、言い方は色々とあるでしょうが、好きな人の良い所も、本人が嫌っている所も受け入れる事が出来る強さ、それこそが、本当の愛なのではないか、と考えられます
もちろん、本当の愛とは、これじゃない、と言える人もいるでしょう
その人の意見は否定しません。なので、皆さんも、金剛寺さんの樺山くんへの面倒臭い愛を否定しないでください
本当に、これ以上ないくらいのハッピーエンドに辿り着いて欲しいカップルです
「言ったろう、構わないよ。たとえ、君に切り裂かれたとしても、私は構わない。去年の合宿で、『人間は好きだ』と言ったのを覚えているか。あの概念は、君と付き合い出してから、獲得したものだ。いや、ずっと思っていたのかもしれない。だが、君のお陰で気付けた。私の鎧の中は、カラではないことを。”何か”があるのだ。君が、私を肯定してくれたから、それに気付けた。だから、私も、君の全てを肯定するよ」(by金剛寺さん) -
19話の多世界解釈、白猫と三毛猫のが良かった。