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- / ISBN・EAN: 9784091310309
感想・レビュー・書評
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□感想□
収録は「月と湖」と「十二月のノラ」
芦原さんの読み切りはほんとに読みごたえと深さがあって素晴らしいー!
ただの甘い恋物語じゃなくて、苦かったりやるせなかったりするのがスゴイ。
「月と湖」はおじいちゃんの残した 小説が語る物語と主人公の今の恋がつながったところで思わず鳥肌。
「私はあなたがうらやましい」には泣きそうになった…。
女って哀しいいきものだよなぁ、と。
「十二月のノラ」のどんでん返しというか、真実の部分にはビックリ(笑)
でも少女漫画らしいハッピーな救いあるまとめかたなのも非常に好感。
芦原作品は哀しい部分、シビアな部分はあってもバッドエンドにはしないのが素晴らしいなーと思ってます。必ず救われる。
私も何か書く人間としてそこは外したくないなって思ってます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「月と湖」は幻想的でとても美しく、そして切なかった。祖母も、そして祖父の愛人もとても素敵な女性でした。「12月のノラ」はちょっとファンタジー。
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今まで読んだ漫画の中でも特に素敵!
うまく言えないですけど、感情の揺れ方みたいなのが凄く伝わってくる気がして、めっちゃ凄いってほんまに思いました。
お話がただの美談で終わるのではなく、傷つきつつも、それを乗り越えながら成長していくような感じです。本当に綺麗。
それに何様やねんって感じですけど、言葉のセンスがめっちゃ凄い気がします(ほんと上から目線とかじゃなくて、絶対凄いやん!って感じです)。
主人公が自分の胸の内を吐露するシーンで、本当に心の底から出てきた言葉みたいな感じがしました。「月が2つあればいいのに」って詩人やないと出てこない言葉。
2冊読んだんですけど、そっちも含めつつ?いっぱい書いてまいました。
この作者さんの他の漫画も探したい!帯に書いてる文章的に割と有名な方っぽい...? -
「月の湖」と「12月のノラ」の2つの短編が入っています。
「月の湖」がとっても素敵で大好きです。中原中也の詩の引用がお話の内容と沿っていて幻想的。 -
中原中也はこれで知りました。思えば、これが今の大学へ呼んだのかもしれない。とか思っちゃったり
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「月と湖」は純文学のようでした
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『12月のノラ』、いいお話だよぉ(・ω・)
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【Y】
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『月と湖』、『12月のノラ』、ベツコミに掲載された長編2作収録。
作家だった祖父の愛人のもとを尋ねる事になった主人公。
人の心の移り行く様が切なく、祖父のセリフが心に残った。
誰かの心に触れられるものを残せたら作家として幸せなのだろう。