失恋ショコラティエ (1) (フラワーコミックスアルファ)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091322609

作品紹介・あらすじ

TVドラマ化、大ヒット!究極の片想いラブ

製菓学校に通う爽太(ソータ)は一つ上のサエコと交際中。4年前の一目惚れから想い続け、去年のクリスマス直前にようやく初キス。大のチョコレート好きな彼女のため、チョコ作りの腕を磨く日々。彼女からタバコの匂いがしても、バレンタインのデートを断られても、全くくじけず挑み続ける爽太だったが…!?

感想・レビュー・書評

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  • 小動爽太は、高校時代から憧れていたサエコ(高橋紗絵子)と付き合っていた。バレンタインデーの前日、爽太は精魂込めて作ったボンボン・ショコラをプレゼントするが、サエコは別の男性と付き合っていると、受取りを拒否する。そもそも、付き合っていると思っていたのは爽太だけだった。爽太の考えでは、「付き合って」と言ったら「うんいいよ」とサエコが言いクリスマスイブの日キスもしたので、当然付き合っていると思った。一方、サエコによると爽太に告白されたとき「いいかな」と思ったけど、その後、元彼とヨリが戻ったとのこと。「二股では?」との爽太の疑問には、「(爽太とは)エッチはしていない」ので爽太とは付き合ってはいないし二股にもならないとのこと。
    傷心の爽太は製菓学校を卒業後フランスに渡り、有名パティスリーのラトゥリエ・ド・ボネールで、菓子作りの研鑽に励む。5年後、爽太はボネールの日本出店を機に帰国し、マスコミからボネール日本店を支える若きショコラティエと紹介される。
    爽太はただサエコを振り向かせたい一心で修業に励んできた。爽太は帰国後サエコとの再会を果たすが、サエコは結婚が決まっていた。間もなく爽太は独立し、ショコラ専門店「ショコラヴィ」を開店させる。
    そんなある日、爽太は、サエコがチョコレート専門店「RICDOR(リクドー)」の豪華さ素晴らしさ・ショコラティエがカッコよかったと熱く語るのを目の当たりにし、少なからぬ嫉妬心を感じる。自分自身も視察したくなった爽太は、「RICDOR」を訪れオーナーショコラティエの六道誠之助と出会い意気投合する。
    後日、爽太は、六道の誕生パーティーに招待され、そこでモデルの加藤えれなを紹介される。えれなとは、互いの片思いについて語り意気投合し、えれなの家で一夜を共にする。えれなと片想いしている者同士心を通わせた爽太は、えれなとちゃんと向き合うために、バレンタインデーにサエコにチョコレートをプレゼントしてちゃんと告白してフラレようと決意する。爽太からの告白にサエコが返事しないまま迎えたそんなホワイトデー当日、サエコが夫の暴力から逃げ、ショコラビに転がり込んでくる。えれなとの約束「サエコの返事を聞いたらちゃんと報告しに行く」を振り切って、家出したサエコと身体を重ねてしまった爽太。爽太に放置されたえれな。二股かけている男との不毛な恋を終わらせ、オリビエと付き合い始めたまつり。爽太への片想いを拗らせる薫子。彼らの恋の行方は?
    嵐の松本潤主演でドラマ化された水城せとなの代表作。
    わざと冷たく距離を取ったりメールに返事しなかったり相手からアプローチしてくれるように振る舞ったり、相手に心を許してもらえるように相手の好みを研究したり、片想いの相手の前で他の女の子とイチャイチャして相手に嫉妬させたり、自己完結した妄想して勝手に舞い上がったり、それでも相手の思わせ振りな言動に振り回される綺麗事じゃない恋というものを、サエコを振り向かせるために悪い男になろうとする爽太、彼女がいるのにその気にさせることを言ってキープとしてつなぎ止めるチャラい奴との不毛な恋を振り切れないまつり、爽太への片想いを拗らせながらプライドの高さからなかなかアプローチ出来ない薫子の恋愛模様を通して描いた大人の恋愛と多種多彩なショコラにキュンキュンさせられる傑作恋愛漫画。
    サエコとの恋を卒業して相手に自分のみっともないところをさらけ出してえれなと爽太が結ばれる展開は、自分の全てをちゃんとさらけ出して受け入れてくれる相手が運命の相手だなと思えるし、サエコがまつりや薫子に伝授するモテる女の恋愛奥義「女は男に古臭い手を使われると冷めるけど、男は女に古臭い手を使われるのが一番効く」「意識的にも無意識的にも人の気を引く努力をしている人がモテる」「恋に失敗するのは信じる相手を間違えたから」「自分が大丈夫と信じた相手なら相手に任せることも大事」「逃げたり戦ったり歩み寄ったり義務は果たして権利を勝ち取る」など赤裸々な女性の本音は男女問わず共感出来るし、何度も繰り返し読みたい傑作恋愛漫画です。

  • キャラの倫理観にま〜るで共感できずに読み進めていたのに、全巻読んだ今は愛読書!
    いろいろ考えさせられるし勉強になります。
    深いです。。。

  • 女性読者の感想としてはマイノリティなのかもしれないけど サ エ コ か わ い い と思いました。失恋から生み出すクリエイティブとか、スタート地点からめちゃくちゃネガティブ・ポジティブなのがすごく好き。さばさばどろどろスイートというか、いろんな味がする。チョコレートというモチーフがそれに合っていてとてもいいと思う。そして言葉がきれい。

  • 勧められて読みました。デスノートより苛烈な心理戦が繰り広げられてる漫画でした驚きました。

  • タイトルのとおり、失恋がきっかけでショコラティエになった男の子の物語。
    そうだよ!そうだよ!恋ってそうだよね!!とバシバシ膝を叩いて賛同したくなる名台詞がいっぱいです。
    第一話のモノローグにいきなりすっごい共感した。
    恋愛飽和状態のゆるゆるな現代でも、命がけの恋愛ができるのかもと思わせてくれる作品でした。

  • 薫子さんわかります

  • 失恋をきっかけに、失恋相手の好きなチョコレートを作るショコラティエになろうと志すところも
    かなり突拍子もなく、フランスへ単身渡航し
    なんのつてもなく仕事を探すなど
    漫画的ではあるのだが、恋愛の心理描写がリアリティがあり
    どろどろしていて大人の恋愛漫画という感じ。

    実際にいたら、とんでもないストーカーである小動爽太も
    絶世の美女というわけでもなく面食いで
    二股をかけている自覚すらなく爽太を傷つけるような
    悪女であるサエコも
    キャラクターとして興味深く時に魅力的に見えてしまうところが面白い。

  • 主人公の失恋から全てが始まる。

    甘い、幸せなショコラとは裏腹に、ヒリヒリするくらいの、誰かを想う気持ちが渦巻く話だった。
    爽太も爽太だし、サエコも幸彦も、まつりも薫子みんなみんな何かしら歪だよ。でも、なんだかどうしようもなくて切なくて、始終、心がいたかった。(オリヴィエが一番安心感あって良い男。顔だけでなく)
    水城せとなさんは、こういうヒリヒリとした心情や自己との向き合い、葛藤を細やかに描き出す物語が多いね。上手いし。

    成就しない恋愛はつらいなあ。恋愛で露わになる感情って、鮮血みたいな。フレッシュでキレのあるというか。こんなに人とぶつかり合って晒し合うことってないんじゃないかなあ。
    どんな形であれ、乗り越えれば人は強くなる。

    もがいた余韻は残ってるけれど、最後はみんな清々しい表情で良かった。し、何より失恋に始まり、ちゃんと終えることが出来た爽太をちゃんと見届けられて、良かった。
    自分に突き付けられているような言葉や、はっとさせられる言葉もあった。また時間を置いて読み直したい。

     

  • TVドラマ化、大ヒット!究極の片想いラブ 製菓学校に通う爽太(ソータ)は一つ上のサエコと交際中。4年前の一目惚れから想い続け、去年のクリスマス直前にようやく初キス。大のチョコレート好きな彼女のため、チョコ作りの腕を磨く日々。彼女からタバコの匂いがしても、バレンタインのデートを断られても、全くくじけず挑み続ける爽太だったが…!?

  • 【あらすじ】
    製菓学校に通う爽太(ソータ)は一つ上のサエコと交際中。4年前の一目惚れから想い続け、去年のクリスマス直前にようやく初キス。大のチョコレート好きな彼女のため、チョコ作りの腕を磨く日々。彼女からタバコの匂いがしても、バレンタインのデートを断られても、全くくじけず挑み続ける爽太だったが…!?

    【感想】

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著者プロフィール

漫画家。代表作に『失恋ショコラティエ』『脳内ポイズンベリー』。作詞や文章などの創作もあり、多方面で活躍中。

「2015年 『柘榴姫社交倶楽部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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