窮鼠はチーズの夢を見る (フラワーコミックスα)

著者 :
  • 小学館
4.42
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本棚登録 : 2585
レビュー : 218
  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091325143

作品紹介・あらすじ

7年ぶりの再会が、まさかの関係に?

大学の後輩・今ヶ瀬(いまがせ)との再会…。それは恭一(きょういち)の妻が彼に浮気調査を依頼したのがきっかけだった。浮気の事実を隠す代わりに、今ヶ瀬に男同士の関係を迫られ…!?
水城せとなの大人気作が、新作描きおろしを加え、新装版で登場!! 限りなく切ないアダルト・ラブストーリー。
●収録作品/キッシング・グーラミー/楽園の蛇/黒猫、月を見る/黒猫の冷えた指先/鼠、袋小路で考える《―新作描きおろし―》/窮鼠はチーズの夢を見る

【編集担当からのおすすめ情報】
性別に関係なく、「人が人をどうしようもなく好きになる」とはどういうことかを感じさせてくれるラブストーリーです。狂おしいほど切ない、恋の物語をどうぞお楽しみください。

感想・レビュー・書評

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  • 初BL。なんだか色々衝撃的だった。
    だけど、普通の男女の恋愛と何ら代わりはなく、結婚というゴールがない分切ない。

  • こんなヘタレの何が?!と思いながら読み進め・・・最後の方切なくて、何度読んでも胸が痛くなります。めっちゃ良かった!!

  • かつてバイト先の先輩が「なんでこれBLの棚じゃないんだろう」と言っていた理由がようやく分かりました。
    でも、そうゆう絡みより二人の心の動きにこそ本質はあるのかなとも思う。

  • BLコミックスでこれほど胸が抉られるような衝撃を受けたのは初めて。
    だいたい、BLには耽美とかロマンを求めがちで、痛いものは回避したいほうです。あの萩尾望都センセですらダークで深いがロマンはあったのに…でも、この作品は感情がものすごく生々しく描かれていて、正直自分の一番弱い部分を暴かれてるくらいリアルに引き込まれました。

    今ヶ瀬が熱愛する恭一は、何がよくてそんなに執着するのか、と思うほど生き方も恋愛もジコチューで受身で流され侍な男。
    来る者拒まずタイプの楽な生き方してるから、恋愛遍歴も豊富そう。常識的な考えのみで男はダメと決め込んで、相手の気持ちなんかかえりみないし。
    今ヶ瀬も、ただ執着するだけじゃなく、相手を調べ上げつけ込んでモノにしようとしてるわけだから、ほめられたものではない男。でも、時々見せる臆病さとか弱さとかに恭一だけでなく、こっちもくらっとさせられます。悪人になりたがらない恭一の性格を見抜いて、陥落させる努力と根気はある意味すごい。
    恭一は、楽に生きたいとかゲイは別世界とか考えていて、女とくっついたり離れたりしてるあたりBLでは珍しいけど、ノーマルならほんとに普通、世間一般。
    その彼が、情が移ったのかほだされたのか、ゲイの今ヶ瀬に自ら飛び込んでいくシーンは、経緯が経緯だけに萌えた。男同士の壁を乗り越えた恭一、へタレだったのに偉い。Hシーンのひとコマひとコマが萌えます。上手すぎる。

    あと、出てくる女子が恐すぎるくらい等身大。すごく可愛い見掛けに、ナイフのような鋭い台詞!レディコミ仕込みなんでしょうか?女の怖い部分まるごと実感できました…

    今ヶ瀬にしろ恭一にしろ、どこがよくてそんな相手に?と問いかけたいところけど、それ以上にまず、それこそが「恋愛」なのだということを認識させられる作品です。

  • 評価が高くて買ってみたものの、ごめんなさい…これは地雷…BLってよりレディコミっぽいと思ったらレディコミで連載してたのね。浮気描写あるので注意

  • 近年のBL漫画の傑作…と思っている。

    キラキラBLを読むと逆に疲れを感じるようになった業の深い貴腐人たちが読んで、

    「あー…」

    って頭を抱えながら心の何かが満たされていく。
    そんな感じのBL。


    若い男の子同士のBLは、
    ただお互いの美しい愛だけを見つめ合えばいいけど、
    大人同士のBLは、
    ズルくなって、保身に走って、社会の中の「自分」に縛られて、
    そうして泥仕合のようになってしまうんだなと思った。


    ダメ男とダメ男が、周囲を巻き込みながらずるずると、
    都会の真ん中に空いた愛憎の奈落に堕ちていく。
    勝手に…
    勝手にふたりだけで堕ちていけばいいのに…!!!


    登場する女性キャラクターがイイ子&イイ女ばっかりで、
    「こんな奴らに翻弄されなくていいから…!」
    って気持ちになった。

    夏生先輩には、めいいっぱい幸せになって欲しいです。

  • オススメ
    これはとんでもなく面白いです。

  • ゲイとノーマルの男の葛藤が妥協なくリアルで、二人の男の人生を全身で体感したような気持ちになります。
    気付けば深く泥沼に沈んでいきそうなお話の中、ところどころ挟まれる軽いギャグやほんわかした話がアクセント。

    男女の恋愛を描いた雑誌の中に紛れた、異色すぎる作品でした。
    分かりやすくBLというカテゴリに入れましたが、内心はこれ一つで一つのジャンルと言っても良いとすら思っています。
    BLが苦手な人や男性に薦めても、ほぼ10割読んで良かったと言われます。

    何度も何度も読み返している、人生のバイブル的存在。

  • 二人のすれ違いや葛藤にリアリティを感じる。
    「商業BL=ファンタジー」の私的定義を見事に覆した名作。

    イラストに惹かれ読み始めたものの、すぐに内容の深さに引き込まれハマりました。

  • 友人とまんだらけに行った際に購入しました。
    友人も面白いと言っていたし、オビ付き品には「このBLがすごい」の文字があったので、続編の「俎上の鯉は二度跳ねる」と共に購入。

    見事にはまりました。
    これは、すごい。
    私はよく本を積んで置いて読まないし、読み始めても飽きて放置することが多いのですが、この本は先が気になって、もう寝なきゃいけない時間なのに読みたくて、結局途中からパラパラ読み、悶え就寝し次の日に「俎上の鯉は二度跳ねる」まで一気に読み切りました。

    ストーリーももちろんすごくいいのですが、せとなさんの描く人間の感情がとても好きです。
    自分にすっと、もしくはどしんと当てはまる言葉が次々に出てきます。
    共感できるというかそのまま当てはまるというか突き刺さるというか…。
    そのことを感じたのがまず2話目でびっくりしました。

    せとなさんは日々何を思ってこういう感情表現のマンガを描けるのだろう。
    「ショコラティエ」もですが、人間関係色々あるよねっていうのをものすごくリアルに描いています。

    シーンや言葉、絵にことごとく悶えるので、読むのに時間がかかってしょうがなかったです。
    「俎上の鯉は二度跳ねる」を読み終わったのが2:30とかだったのですが、眠くならず困りました。
    すごいよ、せとなさん。

    BLだし、エロも結構出てくるし、結局エロだし、これを持っていることが知られてはまずい人にばれたらどうしようとも思いますが、これはそういうことを気にせずに、ずっと持っておきたい本です。

    きっと、また違うタイミングで読んだら違う見方ができるような。
    違う部分に共感できるのではと思える作品です。

    こんなに共感する言葉が沢山出てくるマンガに私は初めて出会いました。
    表現、ストーリーに共感できたことはあっても、”言葉”、”セリフ”にものすごく共感したのは初めてでした。衝撃です。

    BLが苦手ではない方なら是非読んでみて下さい。

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著者プロフィール

漫画家。代表作に『失恋ショコラティエ』『脳内ポイズンベリー』。作詞や文章などの創作もあり、多方面で活躍中。

「2015年 『柘榴姫社交倶楽部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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