花宵道中 (1) (フラワーコミックスアルファスペシャル)

著者 :
  • 小学館
4.17
  • (79)
  • (79)
  • (32)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 608
感想 : 66
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091331366

作品紹介・あらすじ

江戸時代後期、幕府唯一公認の遊廓だった吉原。
小見世・山田屋の遊女・朝霧は、美形の職人・半次郎と出会い、生まれて初めて恋をする。
しかし、ふたりの再会は、遊女と客としてだった――
女性らしく鮮やかな官能描写が話題を集めた同名小説を、斉木久美子が瑞々しいタッチで完全ビジュアル化。
遊女たちの切なくも華麗な恋物語が幕を開ける!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 原作の宮木作品が好きで好きで、だからこのコミカライズは当初「ええ…」と思っていたのだった。しかも女性週刊誌連載なんだ…と。ちょっと偏見ありましたが、それが申し訳なくなるほど読んでみたら面白くて!!!斉木さんの、官能的でありながら可愛らしい吉原の女たちの描写が素晴らしくて、ちょっとアールヌーボーを思わせるような美しい画面構成にもうっとりした。活字では、どんな形なんだろうと興味深かった「切り咲きの朝顔」の簪をマンガで見ることができてよかったし、他、遊女の着物、吉原の風景など細かいところが丹念に描かれていて、何度読み返しても美しい。
    …そして、哀しい。
    これがコミカライズの力なのかとすごく思ったのだが、活字で読むのとはまた違った切なさがどっと押し寄せ、クライマックスでは涙が止まらなかった。(各巻で必ず1回は、涙腺が決壊した。)
    本当に、マンガにしてくれてありがとうと心から思います。
    吉原の女の生き様、心意気、とくとご覧あれ。

  • 吉原の遊女ものはいくつもありますが、これは結構面白かったです。江戸時代後期とあって、遊女の「ありんす」言葉もなく、よみやすかった。

    この巻は第一部の「花宵道中」と第二部の「薄羽蜻蛉」。
    なんといっても「花宵道中」の朝霧と半次郎のお話が切ないです。
    遊女と知らずに出会った二人が客の席で再会。だけならいいのですが、半次郎の前で客に抱かれるというとんでもない状態で、朝霧がかわいそすぎます。

    そのあとの展開も、なんで花魁道中しないで逃げなかったのかは、ちょっと疑問ですけど、ほんとかわいそうなお話でした。

    第二部の「薄羽蜻蛉」は、朝霧の妹女郎の八津の妹女郎茜のお話ですが、今のところは水蓮には勝てる感じはしませんねぇ。。。

  • それぞれのストーリーが、人物それぞれの目線で描かれていてとても面白く、最後に全部のストーリーをふまえて流れを考えると、良く出来ている内容だなと思いました。刹那く、哀しく、可憐で華麗… 朝霧・緑の良い!恋する苦しさと葛藤が伝わってくる作品です。

  • 1巻 22*12*16
    2巻3巻4巻 22*12*19 購入

  • 1巻

  • 苦界に沈む吉原遊女達の切ない恋。誰に抱かれようとも心は一人だけのもの。そう信じなければ生きていけない。

  • 登場人物がどこかでみんな繋がっている
    花魁の世界で切ない恋愛

  • 叶わぬ恋
    その方が、見ているぶんには、美しい
    痺れたね。
    いまの私達は幸せだと思えた

  • 遊郭の様子をうかがえて、興味心に浸透して、楽しめた1冊でした。ただ、序盤のうちは、詠みづらさを感じて少し不安に思いました。(コマわりなどわかりにくい、誰にスポットをあてたいのかよくわからず落ち着かない。→個人に集中してスポットがあたるようになってから一気に話に入りこめたので安心しました)全体的にも顔の見分けも難しかったです。 絡みのシーンなど、お色気具合のバランスはとても好ましく思いました。(思ったよりも色気があってちょっとドキドキするくらいでした)

  • 江戸時代後期、幕府唯一公認の遊廓だった吉原。遊女の朝霧は、美形の職人である半次郎と出会い、生まれて初めて恋をする。しかし、ふたりの再会は、遊女と客としてだった。そして、朝霧と半次郎は、悲劇の舞台へと落ちていく。

全66件中 1 - 10件を表示

斉木久美子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×