花宵道中 (5) (フラワーコミックスアルファスペシャル)

  • 小学館
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本棚登録 : 335
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091333995

作品紹介・あらすじ

大人気官能純愛絵巻、ついに完結!

遊女が恋したって堕ちて行くだけ――
自らに恋を禁じている八津は髪結の三弥吉に惹かれつつも、自分を抱くなら客として来てくれと冷たくつっぱねてしまう。
貧しい南方の村で生まれた緑は抜群に美しい容姿を気味悪がられ、“白鬼”と疎まれて育つ。
山田屋へ売られた緑は姉女郎の桂山としか話すことができないが、気さくな三津に恋心を抱き始める。
遊女たちの悲恋の行方は――!?
官能純愛絵巻、ついに完結!

【編集担当からのおすすめ情報】
ツンデレ遊女・八津の揺れる恋心、引っ込みじあんな美少女・緑の成長…。たくさんの涙を流した後に、遊女たちが選びとる道に胸が熱くなります!

感想・レビュー・書評

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  • 第四部「十六夜時雨」の続き。
    八津はこのまま吉原にとどまることを決意し、それに三弥吉も付いていくって感じのラストですが、これまで悲恋で終わるものが多かったから、こういうのもいいと思いました。

    それにしても、水蓮までも八津、三津の馴染みって、小さな村にこんなに美人がいっぱいってすごいなんて、関係ないことを思ってしまいました(^^ゞ

    最後は第五部「雪紐観音」で、緑のお話。
    彼女が茜と口をきけなかったときは、ほんとに感じの悪い子かと思ってましたけど、これまでのことがトラウマになってただけなんですね。
    八津とは別に自分で門を出て行く緑に、ちょっと希望がみえました。

    5巻までがあっという間でした。
    久々に面白い本に出会えました。

  •  悲恋ばっかりなのかと思ったけれど、それだけでなく終わってくれてほっとした。
     原作は未読。
     コミックはキャラクターの描き分けが~~~確かに女ばかりの現場(←笑)なので。ついでに遊女なんてみんな髪型が一緒に見えるとか。
     前の巻に戻ってキャラの特徴を追っかけてしまいました。
     物語の時系列が前後するので、なおさら描き分けして欲しかったなと思います。
     それだけが残念で★4つ。
     R15くらいの表現はあるが、官能とか吉原とか遊女とか、そんなことを無視して読んでみる価値あり。
     

  • 最終巻。決して死なないという信念の元、年季が明けて大門をくぐる姿に胸がすくような思いがした。理不尽な世界は現代にもあるけれど、それでも頭をしっかり上げて生きていこう。

  • よかった

  • 花魁漫画を読んでみたくて購入。
    最終巻がまだ読めてない。

  • 三津に八津に緑。
    切ないエピソードいっぱい。

  • うーん、今回も長くなってしまった;

    第四部 十六夜時雨
    四巻からの続き。三弥吉に惹かれながらも、その想いに素直になれない八津。その心中には姉女郎である朝霧があった。自分は生きていくために、決して誰も愛さないのだと決めて生きてきた八津を思うと賢くもあり不憫でもあり。しかし、人を愛するということは理性でどうにかなるものではないですからね。
    三弥吉への想いは日毎増してゆく中、茶屋で逢引している水蓮とその情夫平左が足抜けするという話を茜から聞き、水蓮と話をする事に。すると水蓮が幼い頃に攫われた自分の姉であると判明。愛する男と生きる人生を選ぶ為、失敗覚悟で足抜けするという水蓮の決意は潔く格好良い。それにしても、史実でもありますが火事を起こしてまで逃げるとは相当の覚悟ですよね。今の時代ではなかなか考えられない状況。そう考えると本当に酷な場所だったんだなと改めて思います。
    想いを募らせる八津の元に、客として来た三弥吉。触れてしまえば、抱かれてしまえばその想いは溢れてしまい、とうとう想いを告げる八津。逃げようと言われて嬉しい筈なのに即答は出来ない。そりゃそうだよなぁと。全てを捨てるって事は容易な事じゃない。
    結局、三津の死もあり吉原で生きて行く事を選ぶ八津だけれど、その決意を許し、それでも愛する事を告げる三弥吉がもう素敵過ぎた。自分以外の男に抱かれる八津を見ていられなくて逃げようと告げた筈なのに、それを目の当たりにしながらも近くで支える事を選ぶだなんて、本当にいい男ですよ。
    そして漫画だと最後に成長した宇津木と共に二人の将来が描かれているのが良かった。この二人はきっと幸せになれるだろうなと思えて嬉しい。霧里や朝霧、三津の分も八津に幸せになって欲しいですね。

    第五部 雪紐観音
    この話も小説で読んでとても好きな話。茜の憧れであった緑が、実は喋ることが出来ずに苦悩しているだなんて一体誰が想像するだろう。そんな緑が、天真爛漫とでも言える三津との交流を深める毎に少しずつ変化し、成長してゆく。
    この話が好きな理由の一つが、闇を抱えているのが緑だけではなくて三津もそうであり、三津もまた緑との交流でそれを癒していたのかなと思えるから。緑が三津と身体を重ねる事で声が出せる様になった様に、三津は緑と身体を重ねる事で、自分の生きていた証を残したいという気持ちを持てたのではないかなと。あるいはそれを思っていたとしても決して口にする事はなかっただろうから、三津にとっても緑は八津とはまた違った特別な存在だったのかな、なんて。
    最後に、年季の明けた緑が大門の外へ一歩踏み出して行く描写がすごく良かった。三津を思いつつも緑には他に愛する人を見つけて、幸せに生きて欲しい。そして三津が出来なかった様に、緑の生きた証を産んで欲しい。

  • 緑でしめるのか〜。今まで想像してた緑のキャラと全然違った。みんなそれぞれ葛藤やトラウマがあって、それと戦う姿がよく描かれていて良い漫画だった。

  • この巻が一番好き。
    4巻までは悲しさが多かったけど
    5巻には希望も見いだせたから。

    八津の、死んだ女達のぶんも吉原で生きていこう、っていう決断も好きだし
    三津も好き。幼少期のトラウマを抱えて、言いだせないままに八津を姉と慕っていたんだね。
    三津と緑の話しも単に百合、ではなく、もっと大きいものというか『命』というものも感じさせる。
    エンディングには救われた。

    何より1巻に比べて絵もさらに綺麗になり、キャラクターの描き分けも上手くなっていて、いい。

    どのキャラクターも魅力的なお話だった。。.:*

  • 妹から。
    原作にはないが、大門から出て行く緑の姿はよかった。

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