花宵道中 4 (フラワーコミックスアルファスペシャル)

  • 小学館
4.31
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本棚登録 : 302
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091335678

作品紹介・あらすじ

吉原を舞台に遊女たちの悲恋を描いた官能純愛絵巻!

「これが廓の女の末路か・・・・うちに幸せなときなどあったやろか」
親友の菊由の看病をして自らも病に冒された霧里は、絶望しつつも気丈に、東雲との再会を待ち続ける。
時を経て、朝霧の妹女郎・八津は成長し、妹分の三津や茜を従えている。
遊女が恋なんかしても仕方ないと割り切る八津だったが、美形の髪結・三弥吉が現れて心が揺れ――!?
もどかしくせつない恋が加速する官能純愛絵巻第四弾!

【編集担当からのおすすめ情報】
暗い生い立ちやたび重なる不幸にもめげず凛と生きる霧里、遊女が恋なんかしても幸せになれないと諦めつつも髪結の三弥吉に心惹かれる八津――。遊女たちのせつない恋と生き様から目が離せません。人気イケメンキャラも要チェック!

感想・レビュー・書評

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  • 第四巻です♪
    この頃になると第一巻からの複線とか回収しまくってて、読んでて「あ、この子前に出てた子だ」とか、新しい発見があって楽しかったですw

    霧里&東雲の悲恋が終わり、次の章は私の大好きな八津のお話が掲載されてますw
    茜も登場しますし、2番目に好きな三津も準主役的に登場します♪
    八津編はコミックスの中でも最後がハッピーエンドなのが良いです**(実際は完全なハッピーエンドではないのでしょうが)
    あとあと桂山さんがカッコイイ!!さすが山田屋の守り神!(笑)

    他の巻を差し置いてでも八津編は是非読んでもらいたいなあw
    あ、でも1巻から読まないと誰が誰やら…か(笑)

  • 儚く危うい遊女の恋。抱かない男が一番誠実というのは皮肉なことだね。

  • よかった

  • 半次郎編完。
    切ないすなぁ…。

  • か、かなり長くなってしまった;

    第三部 青花牡丹
    三巻からの続き。山田屋で唯一、霧里の支えでもあった菊由が労咳に罹ってしまう。霧里の看病虚しく亡くなってしまう菊由。まあるく柔らかく優しく霧里を慰めてくれた胸も干からび痩せ細り、生まれ変わったら遊女にはなりたくないと言った菊由の人生には幸せと呼べる日々はあったのか。考えると切ない。
    そして菊由を失った霧里もまた、看病が原因で同じ病に侵され、苦しむ事に。それでも誰にも気付かれてはいけないと、朝霧にさえ何も言わず、赤い襦袢で客をとる霧里。なんて酷な仕打ちだろうか。そしていよいよ自分の死を悟る霧里が叫んだ言葉が、うちに幸せなときなどあったやろか、その言葉と共に思い出されるのはやはり愛した東雲であって、最期には約束通りに東雲が染めた『山吹色に青い蝶』の着物とその幻影の中で独り死んでゆく。残ったのはその亡骸と真っ赤に染まった布団だけ。霧里の人生は幸せだったのかと言われればそうではなかったろうけれど、最期に見た鮮やか過ぎる夢が唯一救いであった様に思う。幻とは言え、愛する男の腕の中で逝けたのだから。しかし不憫で可哀想で。
    死んだ霧里の入った棺桶を前に、八津が霧里はきっと極楽に行けると言ったけれど、本当にそうであればいい。しかし朝霧の、どうしてあたしに何も言ってくれなかったの、この言葉を自らが八津に言わせる事になろうとは。
    一方で京を出てから江戸へ向かうことになった東雲は、その道中で霧里の死を知る事になる(小説だと描写はなかったのですが、東雲の乗った船の船頭が平左だったのがさりげない演出でよかったです、ほっこりしました)
    そしてそこからは花宵道中へと繋がっていくわけですが、個人的には実父である吉田屋を殺した理由が、朝霧だけでなく霧里の事があったからだというのは良かった。これは花宵道中だけ読んだのでは分からない事で、単に朝霧が原因というのでは軽いなと思う節があったので。しかしこれもこの話だけ読んだなら、最後は朝霧と半次郎との未来に希望が持てる終わり方になっているだけに、切ないですね。死を前に東雲が、半次郎が思ったのは何だったのか。

    第四部 十六夜時雨
    小説の中でも個人的に一番好きな話。朝霧の姉女郎である八津が、髪結いの弥吉の後任である三弥吉と出会い、惹かれてゆく。
    小説でもそうだったけれど、漫画の三弥吉がかっこいい。そして竜二郎がすごくいい、素敵。
    この話では、普段飄々としている八津の人間らしさを垣間見る事が出来るのがいいですよね。大島屋の一件もそうだし(あんなに取り乱すとは普段の八津からは想像出来ないでしょう)それが原因で、三弥吉の前で泣いて本音を言ってしまうのもそうだし。男なんて信じないと口では言いながらも、大島屋の『いつか身請けしてやる』という言葉を信じたいと思っていた八津の心情を思うとやはり切ない。
    そして桂山が朝霧よろしく啖呵を切る場面、すごく好き。遊女である事に悲哀を滲ませながらも、その誇りを忘れずに生きている彼女達の心中を代弁したかの様な姿はすごくかっこいい。あの場であれが出来るのが、桂山が山田屋の看板女郎である事を物語っていると思う。

  • 霧里、半次郎兄弟の話と一話目の半次郎目線。なかなか切ないですなぁ。あと八津の話いいかんじ。

  • 第三部「青花牡丹」の最後と第四部「十六夜時雨」です。

    第三部「青花牡丹」は、江戸に着いた半次郎が霧里とは結局会えなかったというところから第一部につながって、朝霧との出会いが半次郎側から描かれていて、束の間ちょっとほんわりしました。

    で、やっぱり朝霧と吉田屋の件ですが、あのとき彼はあんなことを回想していたのかぁと、ちょっとドキドキ。第一部を読んだときとは全然違う展開で、吉田屋を殺したのは、朝霧への仕打ちではなく、姉を抱いた父への復讐だったと。そのあとは描かれていないのですが、結末は第一部と同じだし、これでよかったなと思いました。

    第四部「十六夜時雨」は、八津のお話。髪結いの三弥吉との話ですが、とりあえず最後の桂山さんがかっこいいなあと。八津はハッピーエンドで終わったらいいなぁ。

  • 妹から。
    三弥吉のような真面目な男も、遊女の相手となれば幸せになり難いと思う。

  • どっぷりハマった.....面白い。

  • 菊由、霧里、東雲。
    本当に悲しい回。
    遊女は幸せになれないんだなぁ。

    桂山さんがすごく粋。
    綺麗なだけの人に見えたけど。
    好きだ。

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