BLUE 8 (少コミフラワーコミックス)

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  • / ISBN・EAN: 9784091341563

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  • 【デザイナーメモ】シリーズ最終巻。1〜7巻は主人公と幼なじみ3人が全員入った画面だったが、8巻は一転して主人公単独(と故郷の海)の構図になった。しかしそれはたぶん主人公が「癒やされた、成長した」ということを言うためにそうしているのであって、「孤独感」が主題ではない。したがって、「にぎやかな構図ではないけど希望を感じる」という難しいことをやらなければならない。そこが一番のポイント。

    それを強調するためか、作家はこのイラストと対になる絵をわざわざ描き下ろしていて、そこでは主人公以外のメインキャラクター3人がこちらを見つめている。表紙絵は逆光、対の絵は順光なので、この2枚は「向かい合っている1人と3人を別々の絵として描いた」ものだとわかる。普通ならこれを裏表紙に使うところだけれど、作家がそうしないむねリクエストしていたので、この絵はやむなく表紙の折り返しに掲載した。

    そういうわけで表紙は、ほとんど絵とロゴを置いただけのレイアウトではあるのだけれど、孤独に見えないようなトリミングになるよう細心の注意を払った。主人公の眼と、胸元と、背景の陸影が構図上ほぼ正三角形なので、その力を利用して「主人公が見つめている何か」「主人公を見守っている誰か」が少しだけ意識されるようにできたのではないかと思う。色構成はほぼ1巻と同じで、対になるように考えている(おそらくイラストがそれをすでに想定して描かれている)。

    裏表紙は上記のように作家からリクエストがあって、連載中のある回のカラートビラで使った「思い出の写真の数々」というコンセプトを流用してほしいとのことだった。しかしただ流用では芸がないので、そのトビラにあった9枚の「写真」に加えて、2年間の連載で描かれた自分が知る限りのカラーイラストを「ほかの写真」として加えている。おかげで新書判の単行本なのに配置されている画像が30点を超えるというおかしなことになった。

    いずれにせよ思い出深いシリーズ。たくさんの人が読んでほしい。(帯、カバーレイアウトを担当)

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