姉の結婚 (3) (フラワーコミックスアルファ)

著者 :
  • 小学館
3.75
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  • (3)
本棚登録 : 1975
感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091344687

作品紹介・あらすじ

今、一番真摯でリアルな西炯子版「結婚論」

妻帯者・真木誠と、割り切った愛人関係を続けるヨリ。

ふたりで過ごすための新居の準備が着々と進む一方、
恩師から半ば強引に引き合わされた独身エリート好青年・
川原洋一郎との恋人未満な関係も続いていて…。

ますますディープに、もっと赤裸々に、
オトナの関係を描き尽くす、新時代の恋愛バイブル!

感想・レビュー・書評

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  • 男性が隣で寝て、包み込んでくれる安心に対する不安。
    行ってはならぬ方だというのに、流れてしまう弱さ。
    自己評価が低い"振り"のプライドの高さ。

    似て非なる者として、2巻まではここまで引き込まれるとは思いもしなかった。
    自分で選び取ってる"つもり"って、イタイなぁ。。。

    昔の経緯がどうであれ。
    他人と契約を交わした真木さんはやっぱりズルいと思うのだけれども。
    そこに愛情があろうとも、安心があろうとも。
    納得いかないなぁ。。。

  • 好きな作品だ。

    とりあえず、1~3巻までを読み終わったので、そこまでの感想を。

    40前、独身、東京から故郷に帰ってきたヨリ。
    イケメン、T大卒、精神科医の美人妻を持つ真木。

    2人共魅力に溢れている。
    だからこそ、この作品にぐんぐん引き寄せられる。

    ヨリは、どことなく孤独で、けれどそれぐらいの寂しさをなんとかできる年齢になっている。
    自分の好きなものもわかっている。
    今以上を望むのではなくて、これから静かに暮らしていくことを望んでいる。
    この故郷で静かに老いていく。
    本が好きで、その方面の能力には長けている。
    けれど、それを誇示するでもなくて。

    真木もまた、孤独である。
    お金もある。地位もある。立場もある。
    執筆した本も人気で、医者としての評価も高い。
    ただ、ズレている。変人である。
    中学の時にいじめられており、その時ヨリに激しく恋をする。
    その感情を忘れられず、大人になる。
    いや、その感情を中心として生きていく。
    だから、結婚もする。政略結婚。
    ヨリと結婚できないなら、再会できることがないなら、
    父親を救うために自分を犠牲にする。

    「人生のほとんどをヨリさんを愛したこと冥土の土産にするのです」

    ヨリから成り立つ人生なのだ。

    だからヨリも真木に惹かれる。
    ただ、不倫、自分が傷つくこと、裏切られることを恐れ
    自分が真木を好きだということをごまかし続けようとする。

    歳をとるにつれ、
    「好き」だけでは行動できない。
    多くのシガラミが二人をそれぞれに絡め取る。


    真木は少女漫画の登場人物だから
    女性が描く男性の理想像なのかもしれない。
    こんな一途な男性はきっといない。
    だからこそ、とっても惹かれる。

    ヨリはどこかにいそうな、
    多くの女性が共感する感情を持つのではないだろうか。

    大人の少女漫画。

    フィクションとわかってはいても
    現実的ないくつもの部分でありそうと思ってしまい、
    それが故にとっぷりとこの世界へ入り込んでしまう。

  • 最後から3ページ目でやられた。
    川原さんいいひとだな〜
    西先生の描く男性が好き。めっちゃときめく

  • つぶさな描写に共感する。

  • 今回図書館要素が増えているような?
    結婚ってなんなんでしょうねぇ。

    しかしヨリ、そろそろ40には全然見えん…
    あと、このマンガ御飯が美味しそう。

  • この漫画は面白いです。
    テンポがよくて、話の作り方が巧いです。
    コマの構成も、絵の角度も他の作者とはひと味違います。

  • 人間関係って自分の心って不思議、難しい。
    共感したりしなかったり、仕事を楽しそうにしている事とかやりたい事キャンペーンが出来てしまうヨリが羨ましかったり。
    とりあえずルイちゃんみたいな妹がいたらいいなぁとホント思ってしまいます(笑)

  • 2巻よりあっさり読めたのは爽やかな川原さんの存在だからかな。川原さん、いい人なんだけど、物足りない。ヨリへの愛かな。真木の方がしつこいし、歪んでるけど気持ちは本物だと思うから。真木の奥さんは、結婚に縛られてるというか、この結婚が自分の身分保証みたいなものだから手放したくない感じかな。真木と話してる時は可哀想な人という印象を持った。ああいうラストだったので、さらに続きが気になる。ヨリの選択がこの作品のポイントになるわけだし、目が離せない。おんぶとヨリが真木と寝てる時に安心を感じてるところが好き。

  • いきなりのミュージカル展開にびっくりしたしヨリのキャラがいまいち掴み切れないのだけど、基本的には痛いほど気持ちがわかる。
    ていうか全然アラフォーじゃないのに共感しまくる私は何なんだろう。「ある程度歳がいくと自分を客観視するのか…」みたいなレビューを書いてる方がいたけど、え…私…老けてる…?笑
    寝顔が可愛かったので真木先生の外見的な良さを初めて実感できた。なんだその行動は。萌えか。萌えさせたいのか。

    毎回面白いんだけどそろそろ本当に「私は岩谷ヨリ、静かな老後を送ろうと思ってたのに妹は居候してくるし…」のモノローグいらないってば。しつこいってば。二巻よりは減ったけど。一冊に二回くらいが限度、っつーかもう三巻なんだから解説いらんべに。

  • 物語がいよいよテーマに向かって動いてきた感じ。「色恋と結婚」「情愛と制度」「美人とブス」「安心と不安」「運命と思い込み」「偶然と必然」…二項対立だと思ってしまっているもののあいだで悶々として足を取られているヒロイン。第三の出口はあるのだろうか。中年とよばれる歳に差し掛かって改めて惑い最後の答えを自分自身に迫り始めているのかもしれない。

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著者プロフィール

鹿児島県出身。1988年『待っているよ』でデビュー。代表作は『娚の一生』『姉の結婚』。

「2018年 『キスする街角』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西炯子の作品

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