失恋ショコラティエ (9) (フラワーコミックスアルファ)

著者 :
  • 小学館
3.90
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本棚登録 : 740
感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091368041

作品紹介・あらすじ

片想い恋愛模様、感動のクライマックス!

憧れの女性・サエコとの恋が終わった爽太は、失意の中で新たな一歩を踏み出す。そして、えれな、薫子、オリヴィエ、まつりなど、爽太の周りにも新しい日々が始まって・・・!?
2014年に松本潤さん主演で連続TVドラマ化もされた大ヒットラブストーリー、堂々の完結!

【編集担当からのおすすめ情報】
最終巻は、先に放送されたTVドラマとは全く違うストーリーになっています。爽太をはじめとするキャラクターがたどり着いた想いと真の結末を、ご確認ください。バレンタインデー直前の発売です!

感想・レビュー・書評

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  • まつりに厳しい方多いなーと思ったのは、多分私が結構男目線寄りで読んでいるからだと思う。サエコとは別の系統の天然モテ系の極致ですかね。正直本当に可愛いなーと思ってました。バイトの衣装に関しては薫子さん同様、もっと高い意識持ちなよって思ったけど。でももちろんオリヴィエの照れ顏とか哀しそうな顔にもいつも萌えました。キス奪っちゃうところとか何処の光源氏かと思ったり(初恋は奪ってないけど)、天然と策略が入り混じってるところは実はちょっとサエコに似ているような気がするし、そう思うとあの兄妹は本当に似てるなぁとしみじみ。

    まつりちゃんはある意味すごく清純ですよね。だって自分だって彼氏に騙されていたのに、その上カッターで切られて罪を背負おうとするくだり、育ちの良さを感じるけれど育ちが良ければとる行動というわけでもないと思う。あんな台詞を吐き続けるまつりを目の当たりにしてオリヴィエはより一層可愛くて仕方がなくなったでしょう。でもああいうときはもっと適当に開き直って自己防衛するくらいじゃないと確かに傷だらけになるだろうし、それは一種の馬鹿なんですよね。自分自身も自分を責めて暗くなるタイプだから共感しちゃうけどあんなに純粋じゃないし、あれは何処にでもいそうでどこにもいない女の子だと思う。誰かに助けてもらえると思ってワザといい人ぶってる訳じゃないあたりが本当に愚か。そしてみじめな他人に心から同情できる(オリヴィエにも同じ資質がありますよね。彼女はそれを受け取って自分の負の連鎖を断ち切ったけど。)から、まあ、女に嫌われるタイプだよなあと思う…。でもオリヴィエみたいなセレブは本当に純粋な人とかじゃないと信頼出来ないだろうし、あそこでまつりを丸めこめないと割とコロっと捨てられかねない(あれくらいの年齢って思春期とは違った多感さで情緒不安定気味だし)から、その辺はさすがオリヴィエ先生って思った。

    ちなみに、彼女は傷つくことによって友人の心を救済することはできなかったかもしれないけど、オリヴィエの涙の分くらいは償えたのではないかと。

  • 連載終了。
    一番心配だったオリヴィエとまつりちゃんのカップル。まさか纏まるとは思わなかった。
    まつりちゃんの元カレの話は私は1ミリもまつりちゃんに同情してないので、本当に自業自得だと思う。まつりちゃんを切った女の子可哀想。
    さえこさんは、恋愛テクをうまく旦那転がしテクに持って行って、あぁこの人はもう大丈夫だと思った。これが勝ち組か。
    えれなとそーたは、くっついて欲しかったから、良かった。でも、ハグをさせてで、ハグした時点でうわーこれ、そーたの勝ちだ。こんなにされた後、えれなは嫌いになれないと思った。えれな幸せになってね。薫子さんは安易に関谷さんとくっつかなくて良かった。まだまだ時間かけて欲しい。
    完結しても残しておきたい物語。
    お疲れさまでした。

  • 完結。
    これはすばらしいラスト。
    まさか、こんなにもちゃんと終わるとは。
    人と人がこんなにも真剣に思い思われ考え
    向き合うものだと突きつけてくれる作品。

  • やっぱりドラマより、せとなさんの描くラストの方が断然いい!
    ドラマでは、サエコさんを失って「ショコラのアイデア」も枯れ果てた情けない男で終わってしまった。
    でも、マンガでは逆に「アイデアが湧き出る」男になる。
    うん、絶対にこっちの方がいい!
    そして、訪れるそれぞれの「終り」。
    「終り」があって、そこから新しい関係が「始まる」。
    失恋ショコラティエ、ずっと読んできて胸がいっぱいです。
    それにしても、サエコってひどいことしたのに、幸せ道をうまくチョイスして生きていくんだろうなぁ。
    せとなさん、次回作も楽しみにしてます。

  • 決して主人公の恋が成就する話にしないところが大人のどうしようもない恋を最後まで上手く描いていたと思う。
    サエコさんには幸せになってもらいたいけど、あのダンナじゃ完全に幸せにはなれないたろうなぁ。薫子さんもまたしかり。
    個人的にオリヴィエが幸せになってくれた(というかもぎ取った)からいいや。最初から最後まで人間のいいとこもダメなところもさらけ出してくれた素敵な作品でした。

  • ドラマを観て原作はどういう終わり方なんだろう…と気になって読みましたが、結構ちがってびっくり。ドラマの終わり方も好きだったけどこっちも好き。薫子さん推しだったけど爽太と一緒にいられるのはえれななのかなー…と思います。皆が少しずつ自分と向き合って日々を送っていくendには変わりなかったので、気持ちよく見れました。過程があんなにドロドロしてるのにすっきり終わらせられるのはせとなさんのお話が上手なんだろうなぁ…と思います。

  • 爽太とえれなの問答が、人間関係の本質を表してるなと思った。本当に水城せとなさんは人間考察が鋭い。謝って欲しいんじゃない、なんのために戻ってきたのか、爽太はどういう人間なのか。この2人は良いカップルになると思う。

  • 8巻の時点ではどんな終わり方するのか想像つかなかったけど、終わってみればまーこんなもんかという終わり方。落ち着くとこに落ち着いたということでしょうか。まあ、最後駆け足の中で、まつりのエピソードっているのかという疑問はありましたが。勝ち逃げ厳禁、でも最終的には究極の勝ち組ってやつで。
    サエコさんは最後までモノローグ無しで謎の女でしたが、強かさと逞しさを持ち合わせてるイイ女だったなーと。薫子は途中でどんどん嫌な女になる一方で、エレナだけは神格化?されていくし。でも最終巻の薫子さんは素直にかっけーなと思ったのも事実。
    読み通してきてまあよかったかな。結論、ソータはナルシストってことで締める。

  •  まさかこんなに早く最終回が来るなんて思わなくて、今、ちょっと茫然としています。
     とはいえ、発売日からかなりの月日が経って、今、ようやくピリオドを打つことができたんですが。

     いや本当、気に入ってる本って、なかなか読み終わりたくなくて。
    「最終回」って言われると、ちょっと遠ざけてしまう傾向があるのでよくないなあ……と思いながら、こればっかりは性質なのでどうしようもないですよね。

     って、そんな前置きはさておき。
     ついに爽太くんの長い長い片想いに終止符が打たれる時が来ました。
     紗絵子さんは去って行っちゃうし、えれなとも連絡はとってないし……。
     それでも爽太くんはチョコレート作りをやめないし、ますますチョコレートはおいしくなっちゃうし……。
     本当、人のエネルギーってこういうことなんだなって思いました。
     やっぱり、価値観っていろいろで、どれが正しいとか間違ってるとかは存在しないけど、爽太くんのやったことって、私はやっぱり歓迎できないし、紗絵子さんのことも一生好きになれないと思うけど(笑)、許せないっていうのは違うんだなって思いました。
     人はいろいろな経験をして前に進んでいくけれど、その経験があってこそのその人なんだなって思います。

     皆が幸せになれればいいなー。

     素敵な物語をどうもありがとうございました!
     これを読んでも、恋愛はしたくならないけど、チョコレートは食べたくなりました(笑)

  • 収まるところに収まったのかな、という印象。
    なんだかんだこの結末もリアルだなと思う。

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著者プロフィール

漫画家。代表作に『失恋ショコラティエ』『脳内ポイズンベリー』。作詞や文章などの創作もあり、多方面で活躍中。

「2015年 『柘榴姫社交倶楽部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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