失恋ショコラティエ (9) (フラワーコミックスアルファ)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091368041

感想・レビュー・書評

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  • ありえないくらいのこの大恋愛はどうやって結末を迎えるんだろう。そう思いながらこの作品を読み続けていた。でもその大恋愛の終わりはあまりにもあっけないものだった。サエコさんと束の間の時間を過ごし、ソータはサエコさんの何になるでもなく二人の関係は終わりを迎えた。

    それなのにその恋の終わりはどうしようもなく胸に刺さる。もうどう足掻いてもソータとサエコさんは一緒にはいられないのだという事実がじわじわと思い知らせる。

    それは清算だったのだと思う。長い長い恋に決着をつけるために、自分自身にも、そして周りにいる人たちに対してもけじめをつけるために必要なことだったのだと思う。

    そしてそれは他の登場人物たちもそうだ。薫子さんはソータの背中を押すことで自分の気持ちにも決着をつけた。まつりは自分がしたことの報いを受けることになってしまった。そして何よりえれなは気持ちにもしっかり向き合うことを、正面から相手に気持ちをぶつけることを知った。

    この作品の登場人物はみんな好きだ。どの人もズルをしたり、ウジウジと落ち込んだり、好きな人に怒鳴り散らしたり、ウソだってつくこともあった。それでもみんな必死で相手に気持ちを伝えようとしたり、自分自身にも真摯に向き合って成長しようとしていて、強いところも弱いところも全部ひっくるめてどの登場人物もみんな魅力的だった。何より相手がどうしようもなく好きだからこそ、ウソもつくし駆け引きだってするのだというのだと知った。好きだからこそ相手を傷付けてしまうこともあるのだと教えられた。


    まだまだ書きたいことは山ほどあるけど本当に素敵な作品だったと思う。著者の他の作品と比べても際立って心に残る作品だった。性別関係なく色んな人に読んでもらいたい。女性が読んで、男性が読んでも絶対に面白いはずだ。読めば「恋愛」に対する価値観が変わる、そういう作品だと思う。


    素晴らしい作品をどうもありがとうございました!!

  • ドラマやる前から読んでいた作品ですが、ドラマが終わってから、なんだかトーンが下がっちゃった私。
    今回で、完結巻でしたが、まぁこれが一番いい終わり方だったんじゃないでしょうか。
    やっぱり、さえこが一番なんだったんだ。なんですけど、
    爽太が一番バカだったんだよね。
    ってか、自分のスペックをわかっていない妄想ネガティブ男なんだよね基本が。
    でも、なんだかんだと運だけはいいし、加えて目指す方向が動機が不純でも、こうと決めたら真摯に努力するし、起こるべくして起こった変わった恋の物語だったんだと思う。
    まぁ、これでいいんだと思います。

  • <Un chocolatier de l'amour perdu>
      
    Cover design/富澤紀代美(TAMBOURNE PRODUCERS)

  • なんでこうも上手くいかないかな??
    結末は大好きだし、憧れは憧れのまま、はリアルだし、
    結局えれなとくっつくんかい!てのは仕方ないとして、
    でもこんだけ想い重ねてたら流石にサエコ落ちない?
    と単純に思いました。笑
    でも紆余曲折あっても結局結ばれないのは腑に落ちたし
    泣きまくる爽太も漫画だからこその迫力があって良き。
    ドラマも松潤???て思ったけどすごく良かったです。
    石原さとみも良かった。悔しいけど。配役合ってた。

  • 失恋し続けることでここまで上り詰めた爽太。
    天真爛漫なサエコさんに認めてもらいたい、追い続けることがむしろ楽しくて、達成できたものの数々。

    これからもずっと失恋していたいんだ、この心情わかる気がする

  • 片想い恋愛模様、感動のクライマックス!

    憧れの女性・サエコとの恋が終わった爽太は、失意の中で新たな一歩を踏み出す。そして、えれな、薫子、オリヴィエ、まつりなど、爽太の周りにも新しい日々が始まって・・・!?
    2014年に松本潤さん主演で連続TVドラマ化もされた大ヒットラブストーリー、堂々の完結!

  • 蜑榊濠縺ッ阮ォ蟄舌&繧灘、ァ豢サ霄阪〒菫コ豁灘万?√??蠕悟濠縺ッ縺セ縺、繧翫■繧?s縺ィ繧ェ繝ェ繝エ繧」繧ィ縺梧戟縺」縺ヲ縺?▲縺ヲ縲√た繝シ繧ソ縺ッ譛?蠕後↓莉倥¢雜ウ縺励∩縺溘>縺ェ諢溘§縺?縺代←縲√し繧ィ繧ウ縺輔s縺後>縺ェ縺上↑縺」縺溘た繝シ繧ソ縺ェ繧薙※縺昴s縺ェ繧ゅs縺九b縺励l縺ェ縺??縺ァ縲√i縺励>縺ィ縺?∴縺ー繧峨@縺?オゅo繧頑婿縺?縺ィ諤昴≧縲

  • 【あらすじ】
    憧れの女性・サエコとの恋が終わった爽太は、失意の中で新たな一歩を踏み出す。そして、えれな、薫子、オリヴィエ、まつりなど、爽太の周りにも新しい日々が始まって・・・!? 
    2014年に松本潤さん主演で連続TVドラマ化もされた大ヒットラブストーリー、堂々の完結!

    【感想】

  • 最終巻。面白かったこれ。大人になって、結婚したからわかる感想だと思うけど。サエコは爽太の子供できたって事かなと思ったけど、さすがに違うか。旦那の子供ができたのわかったから意を決して帰るけど、タイミングが違ったら爽太のところに行きたかったって事だったのかな。薫子さんの終わり方はやっぱり納得いかなかった。なんだあの人毎回こんな偉そうなの。爽太とえれなのやり取りはどこかリアルだった。ごめんて何?なんて答えてもらうつもりのごめんなの?ってまんま言ったことあるなぁと思った。まつりちゃん事件はまさかだったけど、オリヴィエとうまくいって良かった。リクドーさんの勘違いちゃんと解決したみたい。混乱するリクドーさん、かわいかったー。最後の爽太のサエコさんに向けた言葉が切なくて、でもホントにサエコが全てだったんだなーと思ってちょっとウルっとした。

  • 最終的にはこういう結末を見るんですね~。なるほど。妄執的な想いが叶うんだろうなって何となく思ってたけど、妊娠っていうプラスアルファによって、女性側の思いが断ち切られた訳ですね~。なるほど。結構な間、セフレが殆ど登場しなかったこともあり、最終的にそこに戻る必然性が薄れてしまったきらいはありましたが、概ね落ち着くべきところに皆が落ち着いた大団円だったと思います。恋愛モノは基本的に得意じゃないけど、これはかなり楽しめました。

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著者プロフィール

漫画家。代表作に『失恋ショコラティエ』『脳内ポイズンベリー』。作詞や文章などの創作もあり、多方面で活躍中。

「2015年 『柘榴姫社交倶楽部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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