とりかえ・ばや (6) (フラワーコミックスアルファ)

  • 小学館
4.10
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本棚登録 : 512
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091368058

作品紹介・あらすじ

性を偽る二人に危機が――!?

男女×逆転 平安トランスセクシャルストトーリー!!

男の身でありながら女として宮中にあがり、
女東宮に仕えていた睡蓮。

しかし愛しさを抑えきれず、
思わず女東宮に口づけをしてしまう。
そしてそんな睡蓮に、破滅の危機が――!?

一方、懐妊した沙羅は宇治で出産に備えるが…



【編集担当からのおすすめ情報】
睡蓮、沙羅それぞれが、生まれながらの性と
社会で果たしている性との狭間で揺れていく。

女でいられなくなった睡蓮と、男でいられなくなった沙羅。
二人の運命が大きく動き出す第6巻、お見逃しなく!

感想・レビュー・書評

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  • 睡蓮と女東宮の仲が進展する中、失踪した沙羅双樹への思慕から、帝は兄(姉)に瓜二つの睡蓮に入内を求める。(この話、断れません)
    沙羅と四の姫の女同志の結婚は何とかなったけど、この期に及んで左大臣家は進退窮まる。
    睡蓮は髪を切って男の姿になり、姉を探す旅に。ここから弟君、頑張る!
    乗馬できないなど、男の振舞いに不慣れな睡蓮を支える従者たちが頼もしくてほっこりもする。
    「ざ・ちぇんじ!」でもそうだったけど、この一家は下男などの従者含めて、結束が固い。若君と姫君が性を偽って暮らしている、という深刻な秘密を誰も漏らさないもの。(ライバルからの買収とかあるだろうに)チーム左大臣家は好きだな~。
    ところで、150~151ページの見開きページは、絵巻物のような趣向で素敵です。(絵の内容は悲しいけど) 電子書籍はどう見えるのか知らないけど、ぜひ紙で見てほしいと思う。

  • →もう好感度ダダ上がりの帝と東宮様。帝はそこはかとなく「さいとうちほの腕がなってるねえ!!」の大人の男で、優しさと強さを併せ持つハイスペック男の予感がする(←メンタル面で。仕事はわかんないけど。)東宮様はイラッとタイプかと思わせといて聡明でいじらしい。そりゃ睡蓮も思わずキスしたくなるよな・・・。帝は色気がすごくてたぶんいさいとう先生は石蕗なんかよりこっちのほうが好きだし書きやすいんだろうな笑そして読者も好きだと思います。帝みたいな大人の男が。→

  • 【デザイナーメモ】6巻。百合風味。女装男子・睡蓮がメインのカバーは作家さん・担当編集ともどもタイミングを計っていたところで、物語上で皇女との恋が動き出した機会をとらえて実行に移すことになった。

    女×女(風)カップルのビジュアルだけでインパクトは充分と思われたので、「ひねりすぎず」をコンセプトにした。提案は「姫だっこ(オベラ座の怪人)」「壁ドン」「装束解体」「オフィーリア」「ひざまくら(おやゆび姫)」の5案。このうち「姫だっこ」「壁ドン」「ひざまくら」がさいとう先生のイラストラフになって返ってきて、最終的に「ひざまくら」が決定稿となった。

    資料に挙げたのは高橋真琴の「おやゆび姫」と、「ナタちゃんの竜たいじ」という古いアニメで、いずれにしても「生まれかわる」「換骨奪胎」という見たて。さいとう先生からいただいたラフはポーズがヨガの瞑想のようにアレンジされていて、なるほどと思わされた。前巻のマリア観音とのつながりもあり、「心の平静を保つ」という暗示もあり。

    もちろん膝枕をされている皇女のうっとりした顏も見どころで、ここが今回の「オビを取らないと見られない」ポイントになっている。オビ外に見せるのを冠だけにするか、おでこだけ、あるいはまつ毛までにするか、最後まで調整を繰り返した。(カバー、表紙、帯、総扉、目次その他を担当)

  • 睡蓮かっこいいー!!石蕗とは正反対のいい男である。原作の男君よりもこっちの男君の方が好きです。女東宮に一途なのがいい。女東宮がいちいち仕草や話し方、表情が可愛らしくて読んでいてとても楽しいです。お菓子食べている女東宮かわいい。幸せになって欲しい。
    沙羅にはつらい展開ばかり。早く石蕗から解放されて欲しい。石蕗が調子に乗ってるので、早くこらしめてやってください睡蓮さん!お腹の赤ん坊が死産だったのは原作と大きく変わるところだけれども、この先の展開も大きく変わるのだろうか。続きを早く読みたい。

  • 大きく物語が動くこの巻。
    原典では出産後遺棄、氷室冴子版では想像妊娠、となった女君の妊娠ですが、流産という展開になりました。
    女が子供を捨てるというのは、どうしてもヒロイン像としては読者には受け入れがたいという部分があるのでしょうが、逆に沙羅を普通の女子にしてしまっているような気がします。
    男として生きなければならなかった女君が、自分の人生をもう一度取り戻すために犯す罪に対してのジレンマや選択を書くべきだったのでは。
    さいとうちほさんはあくまで少女漫画家なので、主人公の内面に一般的に女としてのカテゴリから外れるようなものはいれません。
    一見個性的な設定を与えられますが、実は少女漫画の王道を順守しています。
    そのため、どうしても個性が弱く感じられます。
    彼女の少女漫画の描き方入門を読んだことがありますが、本当に基本に忠実です。
    だから、脇役や悪役は思う存分個性をくっきりはっきり書く、嫌われてなんぼくらいで作っているからそっちの方が生き生きしているんですね。
    ツワブキの苦労知らずのお坊ちゃんゆえの無邪気さと紙一重の身勝手さや無責任さ、女東宮の愛らしさなど、どうしても主役が喰われ気味な傾向があります。
    ヒーローであるみかどもかっこいいだけで、今はインパクトが弱い。
    睡蓮が主人公でありながら、女らしさを持つために少女漫画のヒーローの王道からはずれているので、彼の存在が沙羅をひっぱっているのでなんとか均衡が保たれているきらいがあるような。

    さて、いよいよ、「本来の性に戻る」と決めた二人ですが、ざ・ちぇんじは入れ替わってハッピーエンドですが、とりかえばやはそうたやすくはいきそうになさそうで、先が非常に楽しみです。

  • 石蕗の能天気ぶりにはもう笑うしかないですね。それを男としての経験から誰よりも分かっている沙羅の中で動き出す女の心が、まざまざと描かれて、息も詰まりそうです。

  • 顔を合わせられぬままに居る二人。
    東宮は睡蓮のもとに行く。が…気まずい…。
    主上は考える。沙羅が近くに居て欲しいと。
    そして、実家からの呼び出し。
    「主上が入内して欲しい」との事だ。
    が、東宮に入内できない理由を明かし、沙羅を探す旅に出る。
    髪を切り、男として生きる決意をして、沙羅を探す。
    睡蓮、あぐりの家へ。
    そこで見かけた石蕗。一気に悟る。
    宇治にて一瞬の沙羅と睡蓮の出会い。
    沙羅は倒れ、子は死産。
    街の噂で、睡蓮は宇治に沙羅が居ることを確信。
    屋敷に戻ると沙羅を探す睡蓮の前に見えた光景は
    入水する沙羅。
    一人で考え、行き詰まった沙羅はふらふらと水の中へ。
    現れた睡蓮は、沙羅を引き止める。


    一気に物語の人物の性が入れ替わり、
    これからの物語が大きく動く転換点。
    さて、これからどうなる、どうする?

  • 平安時代の「とりかへばや物語」のコミック化第6巻。今回でようやく二人が自分の本来の性に目覚めて再会するところまで。

  • 自分の中の男に気づいた睡蓮。
    あっさり東宮さまに話したのはびっくりしたけど、大切な人だから誠実にいたかったんだろうな。
    睡蓮の決断でまた面白くなってきた!
    睡蓮が沙羅を見つけてくれて本当に良かった。
    今まで沙羅ばかり目立っていたけど、やっと睡蓮も主人公らしくなってきたな。

  • 石蕗はマジでうざい。この時代の男ってみんなこんなんかよ。自分のことばっか。酔いしれてる。とりあえず双子が再会できてよかった…

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