金の国 水の国 (フラワーコミックスアルファスペシャル)

著者 : 岩本ナオ
  • 小学館 (2016年7月8日発売)
4.24
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  • 103レビュー
  • Amazon.co.jp ・マンガ (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091386687

作品紹介

岩本ナオが贈る、おとぎ嫁婿ものがたり

昔々、隣り合う仲の悪い国がありました。

毎日毎日、つまらないことでいがみ合い、
とうとう犬のうんこの片づけの件で戦争になってしまい
慌てて仲裁に入った神様は2つの国の族長に言いました。

A国は国で一番美しい娘をB国に嫁にやり
B国は国で一番賢い若者をA国に婿にやりなさい―――

そんな中、A国の姫・サーラはB国の青年と偶然出会い…!?


「町でうわさの天狗の子」の岩本ナオが292Pのボリュームで贈る、おとぎ嫁婿ものがたり。

【編集担当からのおすすめ情報】
ときめきが止まらない小学館漫画賞受賞作「町でうわさの天狗の子」から2年半。
岩本ナオ先生の待望の新作がついに登場です!

舞台はどこかにある二つの国。
敵対するA国とB国のお姫様と青年が偶然出会い――!?

通常コミックの1.5倍、292ページのボリュームで、岩本ワールドをぜひお楽しみください!

金の国 水の国 (フラワーコミックスアルファスペシャル)の感想・レビュー・書評

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  • 岩本ナオさん初読み。敵対する隣国、A国とB国。その縁談騒ぎに巻き込まれた、A国の姫サーラとB国の若者ナランバヤル。第一印象は、王道のファンタジー?と思わせといて、キャラ設定、ストーリー展開など、細かいところで捻りをきかせてくる。ほっこりさせられる一方、なかなかにスリリングで、読みごたえありました!
    ぽっちゃりさんなヒロインのサーラ。姫とはいえ母は妾で、王族の末端。外見に自信もなく、密かにコンプレックスを抱えているけれど、おっとりしていて気品もあり、とにかく健気。そんな彼女の清らかさに惹かれていくナランバヤル。貧しいB国の技術者で、一見お調子者だけど意外に野心家。2人が出会ったことをきっかけに、互いを思い合うことで殻を破り、どんどん変わっていくところがいいんです!あまり喜怒哀楽を顕わにすることのなかったサーラが、B国での嫁披露騒動の奮闘の末、ナランバヤルの前で涙するシーンには、もらい泣き。ナランバヤルもイケメンではないものの、時々ハッとするような男前な表情をしたりと、心掴まれっぱなしです。
    他、一筋縄じゃいかないキャラ、多数。個人的に好きなのは、ガテン系な知識階級の学者達。荒くれ者なのにインテリ、かつイケメン(笑)。そして、第一王女の男妾で俳優の、お飾り左大臣ムーンライト。イケメン優男と思わせといて、実はやり手。ナランバヤルに触発されてどんどん左大臣らしくなっていく過程もカッッコいい~!です。
    国交回復の為、動き始めるナランバヤルとムーンライト。様々な思惑が絡み合う後半はドラマチックで、ドキドキもの。ストーリーの面白さは勿論、丁寧に描き込まれた背景も素晴らしい!衣装や建築など、オリエンタルな雰囲気が存分に味わえた。こりゃ、アシスタントさん大変だったことでしょう(笑)だからこそ、何度読んでも飽きないです。
    犬猿の仲の割に、国境は簡単に越えられちゃうのかとちょっと気になったけど、それ以外はよく練られた素敵なファンタジーだなぁと思いました。個性的なキャラ達と、ここでお別れしちゃうのはちょっと寂しい。番外編を是非お願いしたいです!

  • 2018年1月7日、二回め読了。

    対立し合い、戦争秒読みの二つの国でちょっとぽっちゃりで心優しい王女と仕事はないけど誠実で頭の回転の早い青年が出会い、お互いの背後にある結びつきを知らずに恋に落ち、両国の運命をも変えていく。

    主人公二人ともに、男女という枠を超えた人としての誠実さがあって読んでいてとても癒されました。
    相手のために最後のクッキーを譲り、相手のために町中の酒を飲み干す(笑)
    私の1番好きな二つのシーンです(o´ω`o)

  • うわぁ、あったかくっていいなあ。幸せってこういう事。平和ってこういう事。(隅っこで犬とネコが初対面から仲良しなのもウレシイ)意地悪3姉さんだとばかり想像してたらそうでもないし、顔だけで取り入った左大臣とばかり侮ってたら全然違うし、このストーリーは、おとぎ話のテンプレートを外してくれたの。ライララの黒ずくめの服の下はどんなんだろう?小粒でもピリッと効いたキャラだよね。

  • 「少女マンガ」を久しぶりに読んだ気がするけど、おとぎ話の優しさで心が洗われる……。
    サーラとナランバヤルの心の真っ直ぐさが心地よくて、穏やかな気持ちで読めた。
    レオポルディーネやムーンライト、A国王なんかも魅力的で彼らのことをもっと知りたいと思ってしまうけど、きれいにまとまってるから蛇足かもな。

  • 最高に良い漫画だった。誰も傷つかないのもいい。主人公たちが漫画あるあるの美男美女でないところもいい(でも読んでくうちにどんどん美男美女に見えてくる)。最後、語り過ぎないのもいい。読む度に、この場面ってもしかしてこういう意図があるのかも?こういう意味なのかも?新しい発見があり、味わい深い。何度も読み返して幸せをもらっている。

  • Twitter で流れてきた漫画。
    自分の場合、評価されてる漫画ってあんまり面白いって思わないことが多い。
    この漫画のように「この漫画が凄い」みたいな金が絡みそうな評価だけじゃなく、いわゆる口コミにおいても。
    でも、開始5ページくらいで続きが気になる内容だった。
    後半の展開が急ぎすぎてるのと、和解後~最後の未来の話の間の話も読んでみたかったって点で物足りない感がある。
    数日しか接点がない二人が相思相愛になる過程も「え?いつの間に?」って感じだしね。

    どっちの国王もカスだなぁ。
    神に仲裁されての婿・嫁の派遣なのに。
    完全に神様が舐められてるワケだけど、にも関わらず主戦派であるA国の右大臣が祈祷師っていうのがカオス。
    だれが神のお告げを受けたんだろうか。
    右大臣とは別の、しかも戦争を停止させるくらいの影響力がある宗教団体が存在しているのだろうか?
    てか、仲裁してくる神がいるのに雨乞いが届かないとか、よくわからない世界ではあるね。
    そもそも、本当に神が存在する世界なんだろうか?
    状況的に教会勢力が「いることにしている」可能性の方が高いかな?

    そんなに仲が悪いのに、なんで国境に壁を造らないんだろう?
    国境警備とかしてるワケでもないし、しかも歩いて行けちゃう距離に隣の村があるとか。
    それなのに隣国の情報に疎いのもどうなんだろう。

    と、舞台設定はよくわからない部分が多いんだけど、登場人物が非常に魅力的。
    どいつもこいつも思惑があって考えて行動してる。
    特に第一王女が素敵。
    単なるイジワル姉君かと思わせておいて、実は権力欲かと思わせておいて、本当は自国に誇りを持ってて将来のために適切な行動ができるとか。
    左大臣もイケメンで権力があって国のことを考えてて数十年先の将来を見据えた話ができるとか、どんだけ有能なんだよ。

    結局、右大臣は辞めたのだろうか?
    酷い偏頭痛持ちの国王って曹操と華陀を連想させるので右大臣は殺されちゃうんかな?って思ったけど、どうなんだろう。
    右大臣としては面白くない方向に進んでるから、そのうち国王と仲違いする可能性もなくはないし。

  • ぽっちゃりヒロインに、もさもさヒーロー。
    美男美女もすぐそばに登場する中で、ふたりがこんなに生き生きと魅力をたたえて見えるというのが、いい。

    このお話のように、目的を達成する一歩手前で幕引きになる形が以前は少し苦手だった。
    ゴールには行かないの?!というモヤモヤ感が残ってしまうので。
    でも最近、「達成することはほぼ確実、ということが分かった瞬間が一番盛り上がる」というのもアリなんだな〜と思い始めている。ゴール=物語のクライマックス、とは限らないんだな〜と。

    その点でも魅力あるストーリー運びで良かった。

  • ファンタジーというか、寓話というか、架空の国、時代を舞台にした物語。
    魅力的な登場人物、魅力的な言葉、魅力的なシーンにあふれた、素朴かつロマンチックな物語。

    「町でうわさの天狗の子」と「雨無村役場・・・」がとても良くて、この作品にもこの作者さんの持ち味が出てるなって思って、また何回も読み直して、じわじわと愛着が増して行くような気がします。

    一巻で終わる割に登場人物が多いので、脇の脇までは魅力が出ていない気がしますが、主人公のサーラのけなげさ、ナランバヤルのかっこよさ、イケメン左大臣の、若くてイケメンなのにいい意味でしたたかな感じとか、すごく良かったです。

    この異国情緒とか、物語の素朴さとか、ああ、昔話の時代の良さですね~。

  • 岩本ワールド全開!めっっちゃ良かったです。
    ドキドキわくわくで、クスリと笑えて、きゅんきゅん胸が痛くて、でも笑顔になれて、ほっこりできる。
    登場する人みんなが愛すべきキャラクターで、もうそれだけで楽しい。
    賢い婿殿と心優しき姫様がステキです!
    途中、ナランバヤルの言動が雨無村の銀ちゃんのようでしたが(笑)
    個人的にはライララさんも好きでした。謎すぎるのに良い人で。カッコイイ。
    セリフやシーンの見せ方は言うまでもなく。
    宮殿の隠し通路が開いたあの瞬間は、『カリオストロの城』で湖の底から古代ローマの遺跡が現れたときのような感動でした!
    そして、そこからのふたりのシーンがまた!!
    天空に浮かぶお城のようで、背景もすごくステキでした。
    また次回作が楽しみです。

  • 隣国同士でいがみ合うA国とB国の話。お互いの国から娘と青年を隣国に嫁がせるしきたりがあるが、嫌いすぎて犬と猫を送ってしまう。
    美男美女は出てこないが(左大臣はイケメンか)、ちょい役含めみんな顔面がいい。濃い顔だけど妙にしっくりくる。
    建物とか小物とか背景がかわいい。
    セリフでちょいちょい笑える。「左大臣きゅん」「QPS48」「新日プロレス会場でしたっけ・・・」とか。
    冒頭で、仲裁に入った神様の目に黒線入ってて手には魔法少女的なステッキ持ってるっていう1P目から笑った。

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