ふるぎぬや紋様帳 (2) (フラワーコミックス)

  • 小学館 (2016年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ) / ISBN・EAN: 9784091388445

作品紹介・あらすじ

着物に宿った”想い”が紡ぐ物語ーー

インテリアコーディネーターの女性が祖母の着物を譲り受けたことにより縁ができた伊都子。彼女が出会うあやしくも美しい物語たち。
謎めいた店主、美しい店番。特別な想いの宿った着物だけを扱う、必要としている者にしかたどりつけない不思議なお店「ふるぎぬや」を舞台に魅力あふれる第7話~12話を収録。

【編集担当からのおすすめ情報】
あまり着物に接することのない現代女性の伊都子さんはインテリアコーディネーターとして働いています。彼女の目から、着物や人のこころのあやを感じられる素敵な物語たちです。
着流しの謎めいたイケメン店主や可愛らしいあやかしたちも眼福の一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 祖母から着物を譲られて「ふるぎぬや」と縁ができて不思議な体験を重ねる、インテリアコーディネイターの伊都子。着物にまつわる人間や人間でないものたちとの関わりが増えていきます。従妹の紗奈ちゃんもどうやら感応体質のよう。猫好きダンディ文豪・白河露考先生登場により、白妙さんの「前歴」が判明! でも、彼女にはさらに「その前」も絶対ありそうですね。
    昔、着物は貴重品であり、宝物であったからこそ、仕立てた人や着ていた人の思いが宿り、模様や意匠にまで生命が宿るのでしょうか。何だか「雨柳堂」っぽくなってきたかも…。

  • インテリアデザイナーの女性と彼女と縁の深い古着物屋を巡る怪異譚集第2巻。本人も後書きで書いていたが、着物よりも猫にまつわる話にシフトしている(笑)。でも、猫は不思議を呼ぶ力があると思うので、この方向は大歓迎。

  • 祖母が残した着物を処分しようとしたら、不思議なふるぎぬやに導かれて…。
     着物にまつわる因縁の短編集。

     例によって(ww)店主は、めっちゃいい男です。
     雨柳堂より、年がいってるので私的はこちらの方が…。

     雨柳堂もそうだけど、物にはそれぞれ作った人使った人の思いがあって、その思いの一つ一つはかけがえのないものであると、これも根本はそういうことです。
     まぁそれは普遍的なことなのだけど、それをどう見せるかということが大切であって。
     
     語り部になる女性が、ほどよく現代っ子ででしゃばらず、かといって消極的でもない。
     いいバランスで盛り上げていると思う。
     あくまで、主役はふるぎぬであるというスタンスが潔いと思う。

     もっとも店主には謎があるみたいで、それはこの先のお楽しみみたい。

     次巻が楽しみです。

  • 初版 帯

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著者プロフィール

(はつ・あきこ)1959年、石川県生まれ、在住。81年、「波の挽歌」でデビュー。著書に『雨柳堂夢咄』『幻想綺帖』『女神さまと私』『レディ シノワズリ』『ふるぎぬや紋様帳』『お嬢様のお気に入り』、「うるわしの英国」シリーズ、「波津彬子選集」シリーズ(『鏡花夢幻』『牡丹灯籠』『燕雀庵夜咄』『秋霖の忌』)など多数。画業40周年を越えてなお、少女漫画界の第一線にて作品を発表し続けている。

「2021年 『幻妖能楽集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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