ポーの一族 ~春の夢~ (フラワーコミックススペシャル)

著者 :
  • 小学館
4.09
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本棚登録 : 692
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091395603

作品紹介・あらすじ

名作「ポーの一族」40年ぶりの新作続編!

不朽の名作「ポーの一族」から40年。ついに新作の続編がコミックスに!!

永遠の時を生きるバンパネラ(吸血鬼)であるエドガーとアランは、
1940年代戦火のヨーロッパ、イギリス郊外でナチスドイツから逃れてきたドイツ人姉弟と出逢う・・・

そしてその出逢いが新たな運命の歯車をまわすーーー


【編集担当からのおすすめ情報】
2016年月刊フラワーズ7月号に第1話が掲載されてから、伝説の復活に大反響を呼んだこの作品は、エピソードとエピソードの間の小さなお話ではなく、物語の根幹に関わるドラマティックで今現在の萩尾望都さんの想いがつまった作品です。かつてファンだった方も初見の方もともに夢中になる渾身の物語です。お読みください!

感想・レビュー・書評

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  • 萩尾望都さんと大島弓子さんが、漫画家の中では、一番?好きです。私のりまのという名は、萩尾作品、ユニコーンの夢 、の中の、リマノという花の名前から付けさせていただきました。    ポーの一族の続きが読めるなんて!とても嬉しかった。

  • 本誌のflowersで全話読んでいたにもかかわらず、今回のコミックス発売が楽しみでしょうがなかった。そして、改めてまとまった一冊を読んでみて、クォリティの高さとストーリーの重厚さをひしひしと感じたのだった。
    雑誌で1話目を読んだときは、「ポー」新作というより「萩尾望都」作品の新作という印象が強かったのだけど、新キャラが何人も登場して話がどんどん広がっていく一方で、エドガーやアランに昔の面影を感じられるようになっていき、場面によってはエドガーの横顔の美しさに「あ、懐かしい、この感じ…!」と一瞬ドキリとすることもあった。
    第二次世界大戦下というシビアな現実や登場人物の不気味な行動…骨太なストーリー展開はさすが、萩尾先生のこれまでの軌跡を彷彿とさせる。「エッグ・スタンド」をちょっと思い出した。中性的キャラもまた萩尾作品おなじみだし。大老ポーなど懐かしいキャラクターが登場する一方で、ちょっと中性的な紅ルーシ出身の吸血鬼(ヴァンピール)ファルカの登場、レイ(妖精の鎖)ラインなど、ヨーロッパの歴史についても詳しく調べて作品に反映させているのだなということが窺える。
    70年代ポーの儚さも好きだけど、今回のポーのずっしりとした感じも読みごたえがあって、決して別物ではなく地続きだということが今回よくわかって嬉しかった。今後の展開が本当に楽しみだ。

  • 表紙のエドガー、宝塚のスターさんを彷彿とさせる美しさで思わずため息が…。
    宝塚舞台のポーも素晴らしかった〜。

    正直今回は物語そのものよりも(笑)、美麗なカラーイラストの数々に感動した。

    時代を超えて生き続ける途方もない孤独感と喪失、人間的な感情の振り子の揺れ幅が小さいエドガーと、それが大きいアラン。
    ああ、愛しいこの世界、この二人。
    また読むことができるなんて。
    ありがとう萩尾先生!

  • 永劫の時を生きるエドガーとアラン。第二次大戦中ふとしたことで出会った少女ブランカとの交流。絵が綺麗で本当に春の夢のような作品。

  • 大人になってから本屋さんで漫画を買ってこんなにウキウキした気持ちになったのは久しぶり。あやうくスキップして帰るところだった(笑)40年ぶりのポーの一族新作!!

    最初はやっぱりちょっと絵柄の変化に違和感を覚えましたが、読み進めているうちにすぐに慣れます。とくにアランのほうが絵柄の変化が大きいのだけど、喋ると相変わらず、ヤキモチ焼きで子供っぽい駄々をこねてはエドガーを困らせてるあのアランのままだった。そして相変わらず皮肉屋のくせにアランには過保護なエドガー。

    終盤ちかくでエドガーが「アランがいないと自分は幽霊になってしまう」というようなセリフを言う、そのコマの感じが一番昔と変わらないエドガーだった気がする。

    時期的には1944年、戦争中。前のコミックスをひっぱりだし「ランプトンは語る」の最後のページの年表で調べてみたら、「小鳥の巣」のギムナジウムにエドガーとアランが現れたのが1959年。つまり今回のシリーズはそれよりは少し前の話。「エディス」は1976年だったんだなあ、なぜか感覚的にもっと昔の話のような気がしていたので、今回初めて戦争というワードが出てきて、これまで吸血鬼ということは別にしてもファンタジーのようだった彼らの生きた世界に、ちゃんと現在と地続きの歴史があることに不思議な気持ちがした。

    新キャラのファルカ、ああいうパワフルなタイプは好き。吸血鬼にもいろいろ系列があるらしい。

    クロエとその仲間たちのようなタイプのパンパネラがいるのはちょっとショックというか残念。仲間に加えるには基本的には厳しい承認審査がある=美しく賢いものしか仲間にするべきではないのだと思っていたので、ああいう下品で欲望まみれのタイプがいるのは嫌だなあ。

    挟み込みの月刊フラワー予告では2018年春くらいにまたこの続きが連載されるようなので、また1年以上続きを待たなくてはならなそうだけど、楽しみに待ってます。

  •  40年ぶりのポーの一族の新刊。

     もーさまは、絵柄が色々と変わっている。
     エディスの時で、正直ちょっとなってなっていた。なので、まぁ自分の幻想をぶち壊すこともあるまいと、傍観をきめこんでいたのだが…。

     
     もーさまが生きてるこの時代に生まれてよかったよ。
     ポーの新作読めて、本当によかったよお。

     やっぱり、もーさまは偉大なのである。

     第二次世界大戦中のイギリスの島で、エドガーとアランは、ドイツから来た姉弟と出会う。
     
     エドガーたちも、ただ二人だけで生きているわけではない。
     ヴァンパイアのコニュミティが存在し、その中で利用したりされたりしている。
     なんというか、年を経たからこそ、人は一人では生きていけないということが、その意味がわかる。
     そういうことが、強くでていると思う。
     と、同時に哀れも感じる。
     過去作品では、それこそ幻想の中でだけ生きていたエドガーたちが、そこのままにはいられないこと、時代が幻想をそのままにはさせてくれていないことを実感するのである。
     
     ビアンカのような少女を描かせたら、本当に上手いなと思います。
     下着のシーンで赤面するところとか、暴力と恐怖で落ちていく表情とか、胸が痛かった。

     …昔は、いらっとしたアランの我儘っぷりが、今じゃむしろ安堵の対象であるって、自分が年食ったのを実感したよぉ。

  •  昨年の『月刊フラワーズ』での連載開始から大反響を呼んだ、伝説的名作の40年ぶりの新作。

     私は近年の萩尾作品にはあまり馴染めないのだが、1980年代前半までの作品は夢中になって読んだ。もちろん『ポーの一族』も。
     
     絵柄が昔とは(微妙に)変わってしまったことは致し方ないが、ストーリーと雰囲気は昔のままである。かつての『ポーの一族』が好きだった人なら、間違いなく楽しめる作品に仕上がっている。

     難点は、今回の作品ではアランが“ただのお荷物”になってしまっていて、キャラとしての魅力がほとんど発揮されていないこと。
     次作では、ぜひもっとアランに光を当ててもらいたい。

  • 驚愕。まさかの驚愕。エピソードとエピソードを繋ぐ物語ではなかった。

    ここに来て、まさか「ポーの一族とは何か」つまり、エドガーとは何者なのか?つまり、あゝもうそれ以上は怖くて言えない。そんな話になってくるとは。

    もちろん、次回作はあるだろう。なくてはいけない(来年の春らしい)。怖いけど。

    昨年驚きの連載開始を経て、7ヶ月間のインターバルを置いて5ヶ月間連載された物語は、一話とは全く違った話になっていた。もはや歴史的事実は背景に落とし遣られ、大老ポーまで、2度も登場して、物語を動かした。

    今の私は??マークでいっぱいだ。もっとも、重要なネタバレになるので、ここでそのひとつひとつを検証する野暮なことはしない。ともかく、青春時代にポーの一族に殺られた人は、必読作品である。

    2017年7月17日読了

  • 美しい装丁
    40年ぶりの新刊

    数年前に宝塚歌劇が初めて舞台化したことで
    売ってしまった全作品をふたたび買いなおし
    読み直していたのでブランクを感じることなく…

    とはいえ舞台化されるまでも時折読み返したくなる
    作品でしたけれど

    続きがあるなんて思いもしなかったからお得な気分でした

    この作品全体が時系列にそって書かれていないので
    いったいどの巻のどの話の続きなのか
    旧作を読み返しながら考えるのも楽しみのひとつ
    (年表を作って公開してくださってるファンも!)

    題名の「春の夢」はシューベルトの歌曲「冬の旅」から

    「美しい愛の歌だ」とエドガーが言う

    ウィルスの影響で遠出は控えていますが
    身近で季節が動く様子を日々目にしながら
    この曲を聴くと(ドイツ語で意味はわからないなりに)
    今世界中で起こっていることを忘れてしまいそうに…

    April 2020

  • ポーの一族の続編が出るなんて…!
    もしかして、アランは生きてたのか、とかあの結末の続きが??とかの期待も若干あったけど、元々まぁ時系列が順番ではない物語だったので、新作が読めただけでも満足です。

    物語は第二次世界大戦も終わりかけのイギリス・ウェールズのアングルシー島。赤い家に越してきた二人。
    島には親戚の家にナチの迫害から逃れてきたドイツ系ユダヤ人の姉弟がいて、周囲からの阻害に人一倍過敏になり厳しく弟を守ることに使命感漂わせる姉、無邪気な弟とやがてエドガーは親しくなる。
    血が薄く体調を崩しているアランはいつものちょっと焼きもち。
    そこにポーとは違うヴァンピールの一族の昔馴染みファルカを呼びアランの治療をしてもらったり、ポーの村のシステムが少し判明したり、姉弟が不幸な結末を迎えたりのお話。

    ここで新たに明かされる別のヴァンパイアの一族が複数存在していたり、新しい能力を得たり、キングポーが生きてたり、不思議の数々の一端が明かされて嬉しい限り。

    次のお話ユニコーンもとても楽しみ。

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著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2019年 『漫画家と猫 Vol.1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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