大長編ドラえもん (Vol.3) のび太の大魔境 (てんとう虫コミックス)
- 小学館 (1985年8月28日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091406057
感想・レビュー・書評
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「あたしが考えてることは…、
その王国におふろがあるかどうかってこと。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ペロとの別れで泣く。
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「ドラえもん」は児童向けのものかもしれないが、児童向けという枠にはまりきらない魅力を時折醸し出しているようにずっと思ってきた。もちろん、他との比較による評価などを気にしない少年期において、自分が決定的に影響を受けたものなので贔屓目に見ているからなのかもしれないが、ところどころ味わい深いディテイルがあると思う。小学校も高学年になっていくと、周囲では「ドラえもん」は子供っぽいものと見なされ、だんだん大人っぽいもの、かっこいいものなんかへシフトしていったりしていくのだが、小学生の頃の自分は「ドラえもん」のこの味わい深いディテイルの魅力を捨て切れなかった。
「ライオンの国、七の七倍の七倍ライオンいる ここでひとつ命おとす」
これは「のび太の大魔境」の中で、現地人に命を助けてもらったドラえもん達が、バウワンコの巨神像への道を聞いた時に、現地人から出てきたセリフである。
「七の七倍の七倍」は端的に言うと343だが、もちろん「たくさんいる」ことの比喩である。子供ながらの賢しさを発揮して「343匹ならそんなに多いこともない」と言うこともできただろうが、表現の面白さからか何なのか、どちらかというとこの言葉を前に神妙な気持ちがしたのだった。
そして中学だったか高校だったか忘れたが、漢詩の授業で李白の「白髪三千丈」という表現が出てきて「ここでの三千丈は、実際三千丈という意味ではなく、長いことのたとえです」という説明を聞いた時に「七の七倍の七倍」とつながって、心の中でにやりとする自分がいたのである。
藤子先生の作品は、子供向けに書かれたものでも、ちょっと難しめの科学用語がちらりと出てきたりして、そこが好奇心の強い子供の心をくすぶる、という面はあると思う。
つらつら書きましたが、面白いです。大魔境。 -
見たことがない人はいないでしょう。大長編ドラえもん。
実は私、コミックスを全巻持っています。
大長編だとジャイアン、のび太が頼りになる展開がいい!
今の子供達も、わくわくしながら読んでいるのでしょう。
リアルタイムで楽しめていた私達は幸せだと思います。 -
ある日、優しいのび太は公園で捨て犬を拾った。そして、捨て犬を引連れて、巨大な神像があるというアフリカのところに来た。いろいろな危険がある。最後、バウワンコ国に行った。その捨て犬は王子です。でも、その時、悪党がいる。そのあと、ドラえもん達作戦を始まってやっていた。のび太達勇気いっぱい出てきた。みんなよく仲良しになった。
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2009.09.02よみ終わったよ
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『大魔境』のすべては終盤でジャイアンが見せる男気です。それに尽きます。そして僕のアフリカに対する想いの入口的作品。前半部分、あまり秘密道具に頼らず(というか、ジャイアンが空き地の土管の中に置いてきた)、自分たちの力で何とかしていく展開は、けっこうハラハラさせます。
ヘビー・スモーカーズ・フォレストの知識とともに、出来杉くんがほんの少しだけ活躍します。 -
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◆アフリカの奥地の秘境には…探検気分が楽しい一作です。