おやすみプンプン (1) (ヤングサンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 5665
感想 : 451
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091512185

作品紹介・あらすじ

▼第1話~第12話

●主な登場人物/プンプン(小学5年生。どこにでもありそうな或る街に住んでいる、どこにでもいそうな或る少年)、田中愛子(練馬から転校してきた女の子)、雄一おじさん(大船に住んでいたが、事情によりプンプンと暮らすことになる)
●あらすじ/ある日のこと、プンプンはクラスにやってきた転校生・田中愛子に一目惚れ。彼女から「もうすぐ地球は人の住めない星になる」「別の星に移住しないと人類はメツボーしてしまう」という話を聞いたプンプンは、今日出された「将来の夢」の作文に、「宇宙を研究する人になりたい」と書こうと思い立つ。だが翌朝、プンプンが起きると家の中が大変なことに…?(第1話)
●本巻の特徴/プンプンの夢は、宇宙の学者になって人類を宇宙に移住させること。たとえみんなを滅亡から救えなくても、愛子ちゃんだけは救いたい。なぜなら彼女は“運命の人”であるかもしれないから…。当代随一の注目作家が、まったく新しいアプローチで21世紀の「イマ」を撃つ衝撃作!!
●その他の登場人物/神様(プンプンの悩みを聞いてくれる存在。“神様神様チンクルホイ”と唱えるとやってくる)、プンプンパパ(お父さん)、プンプンママ(お母さん)

感想・レビュー・書評

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  • 浅野いにおワールド
    どこか懐かしい
    それもそのはず
    プンプン過去編

  • この本にたくさんのファンがいることが重たくても受け入れてくれる人がいるっていうことの証明だよ、人間万歳

  • 重い腰を上げて読んだが、やはりしんどい。

    メインの登場人物がだいたいみんな自分勝手で、でも時折優しくて、葛藤を抱えてる。プンプンを呪って絶望に叩き落とすのも、気付きを与えるのも、引っ張り上げるのもそういった身勝手な人たちの葛藤の上での行動なわけで。ある意味お互いが相互依存して成り立ってる図式。
    そんななかで「普通で順当な」人間性を持っている三村ゲス美、大家のおっちゃん、晴見くんの清涼感ったらない。特に最終話の晴見くんは、すぐそばの幸せに気づけてイージーに幸せな人生を歩んでいる代表として、近くの幸せに気づけず呪われ続けたプンプンとの強烈な対照になっていた。でもそんな晴見も衝動的に「誰か殺さなきゃ」なんで頭をよぎる一面もあったり、たしかに人間ってそんなものかなーと思わされる。

    でも愛子ちゃんは終始こわすぎる。プンプンに取っては呪いでもあり、生き続ける(絶望ごっこ)を続けるための理由(依存先)にもなっていた。
    プンプンを死なせない(依存しきっているので一緒にいるため)に母を最終的に殺したのは自分といったり、自分が自主するといっておきながら1人でに首を吊ったり身勝手の極意すぎる。
    終盤になってさっちゃんがプンプンがまともに努力を続けてたことを知っていく展開との比較で異常性が際立つ。

    身近な幸せに気づいて素直に反応できる人間でありたいねー。

  • 七夕の無料開放で読了。3日で読む話じゃなかった。

    身勝手で過去に囚われて目先の幸せに気付かない人たちがもがいて足掻いてその先に光がある訳もなく…綺麗なバットエンド。

    こんな世界でもいなくなって欲しくなかった。


    読了後クソみたいに鬱々して今もまだ引きずってるけどこれは現実と戦う漫画らしいから明日もクソみたいに生きるんだ。

    関くんと清水くんのブロマンス的な関係が物語唯一の癒し。

    心に留めたいセリフは沢山あったけど、もうとうぶん読みたくないや。

  • 鬱マンガ好きは読んだ方がいい、と学生時代の友人が私に言っていたことを思い出す。印象的な表紙に書店でもらったカバーをかけ直しながら。
    アジカン好きで入ったソラニンの映画に原作を読んで胸を打たれていたがその作者だと聞いて。。ふざけた(ように見える)タッチのイラストを見ながら1話から読んで、確か屋上に行ったあたりで怖くなって読むのをやめた気がする。精神を守るために。。
    そんで大人になった今、無料になったというから便乗する感じで重い腰を上げて読んでみた。
    結論から言うと具合悪くなった。フィクションなんだからそう思って読めばいいのに、誰も彼も人間の、他人には隠しながら生きてる部分があるけど、それがリアルすぎて変に共感して少年だったこともないのに少年だった頃の罪悪感に苛まれて、母になったこともないのに母の罪悪感に苛まれて……という感じで、展開がわりとフィクションみを帯びる後半まではなんだかつらくて布団でずっと泣いていた。
    ということは、人が一度でも感じたことがある罪悪感とその爆発しそうな鬱を、どんな立場の人もそれなりに感じたことのあるレベルでみんな感じてるんだな。この作品の展開よりはマシだな。って自分を守って周りに感謝して安心するっていうひどい使い方をしてしまった。でもそれくらいしないとしんどい作品ってことで……
    また落ち着いてこれをフィクションだ!!と思って読めるタイミングがあればちゃんと感想を書きたいけれど、読後1日おいた感想はこんな感じです
    覚書として。

  • おやすみプンプン、当時は成長した愛子ちゃんが怖過ぎて読むの止めちゃったんだけど、
    大人になってから読むと愛子ちゃんは最初っから恐怖だよね。
    震えるほどしんどい。

  • 鬱々言われてるから身構えていたが、予想していたより静かな感動系だった。100話以降は畳み掛けて苦しいが…
    世界観とか、人生に関して悟ってる人たちのセリフとか、凄い独特。
    暗い時に読んだら、まあ暗くても小さな幸せがいつかあるかと思える気がする、そう思った

    印象に残った言葉:私の人生って不幸と不幸の間を雨宿りするなんて悲しいわね…

  • 2015/10/29

    2023/06/29
    相変わらず、心がガサガサになる本
    スカート好きなんだなぁ
    いつも何もせずとも女の子が近寄ってきて
    救ってくれる物語

  • まだ1巻しか読んでないから分からなくてこの評価
    多分読み進めていくと意味が分かり、また新たに評価が上がりそう
    この先の展開が楽しみ…!!

  • 鳥?主人公一家は鳥ちゃん?
    プンプンの純愛漫画を読み出した。YouTubeで進めていた漫画家がいたので期待大に読書をスタート。

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著者プロフィール

1980年生まれ、漫画家。1998年、デビュー。日本の青年誌漫画を牽引してきた作家のひとり。主な作品に、『ソラニン』『おやすみプンプン』『うみべの女の子』『零落』など多数。『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』を連載中。

「2019年 『漫画家入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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