おやすみプンプン (1) (ヤングサンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 5665
感想 : 451
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091512185

感想・レビュー・書評

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  • むかしむかし、あるところに、naonaonao16gというサブカル好きのメンヘラがいました。彼女の職場は、残業が横行していました。

    最近になって、彼女の職場には新人さんがたくさん入って来て、彼女は定時で退社できるようになりました。しかしながら、早く家路についたnaonaonao16gは、その時間、家で何をしたらいいのかわからなくなってしまいました。

    naonaonao16gの趣味は読書です。ならば本を読めよ!と、そんなツッコミが聞こえてきます。
    しかし、naonaonao16gは晩酌を欠かさないので、酔っ払ってしまうと活字がうまく読めません。
    「もっと、短時間で、チルミュージックやダンスミュージックを流しながら、少し酔っ払っててもできること」
    naonaonao16gがしたいことはそういうことだと気づきました。
    考える時間が必要でした。
    そして、思いついたのです。

    「漫画だ」

    こうして、naonaonao16gの生活に、漫画が加わったのです。

    おやすみプンプン
    彼女はこの漫画を読むことに決めました。

    1巻は、浅野いにおの画力と急にぶっ壊れる登場人物のテンション、愛子ちゃんのじりじりとした怖さ、プンプンの優しさとこれからプンプンの身に起こるであろう不穏さに満ち溢れています。

    次回、2巻では、なぜ今になって浅野いにおなのか、なぜおやすみプンプンなのか、それらについて掘り下げていくつもりです。

    お楽しみに!

    • naonaonao16gさん
      りまのさん

      おはようございます。
      コメント嬉しいです!ありがとうございます!

      このレビュー、かなり冒険的に始めたので面白いという感想はす...
      りまのさん

      おはようございます。
      コメント嬉しいです!ありがとうございます!

      このレビュー、かなり冒険的に始めたので面白いという感想はすごく嬉しいです。飽きるまでやってみます(笑)

      浅野いにお、中でもこのおやすみプンプンは、かなりメンタルやられることで有名な作品なんです…
      最後まで読んでいないのでまだ元気です(笑)
      引き続き楽しんでいただけると幸いでございます!
      2021/01/20
    • 奏悟さん
      naonaonao16gさん

      晩酌しながら漫画いいですよね!
      いにお作品は、我が家の本棚にずらり並んでおります。
      Sinsekaiさんお勧...
      naonaonao16gさん

      晩酌しながら漫画いいですよね!
      いにお作品は、我が家の本棚にずらり並んでおります。
      Sinsekaiさんお勧めのデデデ(私はこれ呼び)も揃え中・・・です。
      正直、病みます(笑)
      またレビュー楽しみにしてます。
      2021/01/21
    • naonaonao16gさん
      奏悟さん

      こんばんは^^
      コメントありがとうござます!

      晩酌しながら漫画、奏悟さんもされるんですか?^^
      まだ開始間もない趣...
      奏悟さん

      こんばんは^^
      コメントありがとうござます!

      晩酌しながら漫画、奏悟さんもされるんですか?^^
      まだ開始間もない趣味ですが、ゆったり過ごすその時間は至福です!
      いにおファン、多いですね~
      他の作品も病んでいく作品多そうですね…嫌いじゃないです(笑)

      また是非お越しください!
      いつまでプンプン口調で続けられるか…不安です(笑)
      2021/01/21
  • プンプンに自分自身を重ねる男なんてつまんないと思う、けど元来つまらない人間なのでこういう悲喜劇に憧れちゃうし…少年漫画的で少女漫画的でロードムービー的で、誰にでもある過去を拡張してシュルレアリスム的に描き出す世界観が好き、はわぁ人生山あり谷ありモハメド・アリだぜ!

  • 最終巻が出てそっちのレビューを書いたところなので
    1巻も書こうかと

    6年も前なんだね、プンプン1巻出たの

    とうとう終わってしまった…
    この1巻から始まり13巻で終わったプンプン
    大好きな作品になりました

    浅野さんの作品は総て持っているけれど、2番目に好きだ
    1番はうみべの女の子

    意外と伏線あったんだなー…と読み返して気付いた

    きっと、まだ気付いて無い部分とかまた少し経ってから読んで
    分かること、思うことが違うんだろうな

    これは買っていて良かった
    ずっと、待っていて良かった

  • あらゆる意味で衝撃的でした。
    「プンプン」の存在、描き方だけでなく。
    漫画における絵の上手さや構図、言葉だけでない心情描写は一級品なのですが、それを常に「シンプルに崩壊」させているセンス。そのふたつが見事にリンクして表象や記号に動的なリアリティを感じる。
    誰にでもある淡い恋とセックスに興味を持ち出しエロビデオにハマる頃の甘酸っぱさを描きつつ、誰にでもある人間の運命に潜む奈落を見事に描き出している。
    双方向への振り切れ方が心地すら良い。

    ギャグに徹していながら、シリアス。
    コミカルでありながらリアル。

    神様神様チンクルホイ。

  • とんでもなくぶっ飛んでるのに紛れもない現実を思い知らされる こどもの世界は綺麗で怖い

  • 不安定な家庭の中で暮らしていた小学生の男の子、プンプン。ある日、父親がDVで捕まり、母親は入院し、離れ離れになってしまう。
    そんな時にやってきた転校生・愛子ちゃんにプンプンは一目惚れ。順調に距離を縮める中、プンプンは愛子ちゃんの秘密を知ってしまう。

    個人的な決まりとして、1巻のレビューではあらすじから入るようにしているのだが、これで合っているか不安である。決して恋愛がメインではないし、かといって成長譚とも違う。シュールな登場人物、プンプンだけでなく他の児童も背負っている重い家庭環境、どうしようもない絶望一歩手前を歩くギリギリのストーリー展開。このシュールささえ大丈夫なら、ハマるだろう。

    特徴的なのは、大人のキレ具合だ。普段は普通に社会生活を営む人として描かれているのに、突如として壊れる。その対比として、大人に真っ向から対抗する力もなく巻き込まれるプンプンたちがいる。

    だがプンプンたちはプンプンたちで、小学生らしい生活を生きている。男子と女子で張り合ったり、エロ本を探したり、誰も近づかないようなところに冒険したり……。かわいらしい小学生の生活と、それを取り巻く絶望的な大人の世界のバランスが絶妙だ。

    何より驚いたのが、プンプンの家系の人物がすべて「鳥」で描かれていること。この展開と、自分のシュールさを見越した上でそうしたのなら、とんでもない作者である。

  • なんでしょうね。
    落ち込んでいる時には読みたくないんですけど、
    読むとスッキリするというか。
    現代人の抱えている悩みを凝縮してるんですよね。

    小学生の頃は全てがキラキラに輝いていた。
    大人になるにつれ、キラキラを見つけることが難しくなったけど、
    次に手につかんだものは絶対に離さないように生きたい。

  • 読んでいると、懐かしくなって、虚しくなって、泣きそうになる。プンプンも、プンプンのまわりの人達もどこにでもいる人達で、誰にでもあることで、どこまでもリアルなはなし。心をえぐられる。プンプンやプンプンの家族が人間の姿をしていないことで、リアリティが強くなっているのかもしれないと思った。

  • 浅野いにおにはまったのはこれがきっかけ!小学生のえも言われんもにゃもにゃをこんなにも鮮明に引っ張り出して描いた作品が今までにあっただろうか。小学生のころのちょっと蒸し暑い感じの帰り道の空気を思い出した

  • この本にたくさんのファンがいることが重たくても受け入れてくれる人がいるっていうことの証明だよ、人間万歳

著者プロフィール

1980年生まれ、漫画家。1998年、デビュー。日本の青年誌漫画を牽引してきた作家のひとり。主な作品に、『ソラニン』『おやすみプンプン』『うみべの女の子』『零落』など多数。『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』を連載中。

「2019年 『漫画家入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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